金だけだして人が帰ってこないというようなことにならないように | 日本のお姉さん

金だけだして人が帰ってこないというようなことにならないように

日本人殺害脅迫 対テロと世論…ヨルダンの苦悩
産経新聞 1月27日(火)7時55分配信
イスラム国活動地域(写真:産経新聞)
イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」による日本人殺害脅迫事件で、中東の親日国ヨルダン(人口約700万人)が難しい立場に置かれている。イスラム国が後藤健二さん(47)解放の条件として、ヨルダンで収監されている重要テロ犯、サジダ・リシャウィ死刑囚の釈放を要求しているためだ。ヨルダン政府は日本に最大限の協力を約束しているが、ヨルダン自身も空軍パイロットをイスラム国の人質にとられており、事件の解決は一筋縄ではいかない。(アンマン 遠藤良介)
■緊密に協力…事態が一変
湯川遥菜さん(42)とみられる写真を手にした後藤さんの画像が、インターネット上に現れた翌日の25日。ヨルダンの主要紙は湯川さん殺害の可能性や日本政府の憤りを詳しく報じたものの、リシャウィ死刑囚の釈放要求に触れたものは少なく、アルガッド紙は「情報は適切な時期に公表される」とする当局者の談話を伝えた。
日本政府が現地対策本部を置くヨルダンは、日本人人質に関する情報収集などで密接に協力してきたが、ここにきて事件の「当事国」となったことへの戸惑いが明らかだ。アブドラ国王は25日の地元紙との会見で、昨年12月からイスラム国に拘束されている自国軍パイロットの問題解決が最優先だとの考えを示した。
イスラム国系のウェブサイトで、恐怖にとらわれた表情を浮かべて連行されるパイロットの写真が公開され、ヨルダン側を強く刺激した。国王は会見で「ヨルダンとヨルダン軍の息子だ」などと述べ、パイロット救出に全力を挙げて取り組む考えを示したという。
ただ有力ネット・メディアの編集長は、「日本もヨルダンもテロリストには妥協しない立場だ。ヨルダンの複雑な世論を考えても、リシャウィ死刑囚の釈放に応じるのは困難だろう」との見方を示している。
■死刑囚釈放 難しいカード
イラクやシリア、イスラエル、サウジアラビアといった有力国に囲まれ、地下資源に乏しいヨルダンは、米欧との協調関係と周辺国との等距離外交を安定の基盤としてきた。国民の大半は穏健なイスラム教スンニ派で、米国の主導するイスラム国空爆に加わるなど、「対テロの防波堤」の役割も担っている。
カリフ制を宣言し、現代主権国家の枠組みを認めないイスラム国は、王制をしくヨルダンにとって重大な脅威にほかならない。
リシャウィ死刑囚が関わったとされる2005年のアンマン連続ホテル爆破は、米中枢同時テロになぞらえて「ヨルダンの9・11」とも称され、同国に大きな衝撃を与えた。
イスラム国に屈して死刑囚を釈放すれば、米国などの反発も必至で、決して容易に切れるカードではない。
■米への懐疑が市民に根強く
ただ、こうしたヨルダン政府の基本的立場を揺るがしかねないのが同国の微妙な世論だ。ヨルダン国民の7割は中東戦争でパレスチナから逃れてきた難民とその子孫とされ、イスラエルへの憎悪や、その後ろ盾となっている米国への懐疑心は一般市民の間で根強い。
米国主導の対イスラム国空爆とは距離を置くべきだと考える国民は少なくなく、「イスラム国の背後には、イスラム教の信用失墜を狙うイスラエルの存在がある」(議員)といった“陰謀論”も珍しくない。
自国のパイロットが拘束された事件は、まさに「これはわれわれの戦争なのか」との疑問を国民の間に生んだ。政府はイスラム国空爆を一時停止し、報道に細心の注意を払いながら、「捕虜交換」も視野に秘密裏の解放交渉を行ったとされる。
■良好な関係どこまで効果
日本政府は、イスラム国の一部幹部がヨルダンの部族出身者であることや、同国が有力な情報機関を擁している点を重視し、ヨルダン政府と緊密に連携してきた。ヨルダンが親日国であることも、事件解決に向けた同国の協力に期待を寄せる理由だ。
日本政府は、自由や民主主義の価値観を共有しうる中東では数少ない国としてヨルダンを重視し、積極的なODA(政府開発援助)の供与で発展を後押ししてきた。
12年までの累計で有償・無償の資金協力は2852億円、技術協力は313億円にのぼる。
アブドラ国王には約10回の訪日歴があり、日本からも安倍晋三首相を含む5人の首相が過去にヨルダンを訪れた。
だが、こうした友好関係をもってしても、ヨルダンがリシャウィ死刑囚の釈放要求に応じるのは難しい。自国のパイロットを奪還できていない中で死刑囚を日本人人質と交換すれば、「日本人の命の方が大事なのか」との反発が起きるのは必至だ。シリア内戦で80万人ともされる難民が流入し、経済を圧迫されているヨルダンは、苦悩を深めている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150127-00000082-san-m_est
2015.1.25 20:14
湯川さんを殺し後藤さんを人質に残したのはなぜか
■日本エネルギー経済研究所中東研究センター副センター長・保坂修司氏
後藤健二さんの新たな画像と音声は、「イスラム国」が制作した可能性が高い。声明の中に後藤さんの妻の実名が入っており、これは日本のメディアも公表していなかった。イスラム国が後藤さんから直接聞き出した可能性がある。ただ声明の声が後藤さんのものであるかや、写真の遺体が湯川遥菜(はるな)さんのものであるかについては判断できない。
イスラム国はこうしたケースにおいて、彼らが理解できる言語で人質に話させるのが通例であり、声明が英語であっても不思議はない。イスラム国が用意した文章を後藤さんに読み上げさせた可能性はある。
イスラム国にはいくつかの公式メディア部門があるが、今回の画像は従来のように凝ったつくりではない。ある程度焦りがあったという印象だ。人質の殺害後すぐに制作、公開する必要があったためと思われる。シリアやイラクの支配地域ではなく、外部に素材を送って協力者が編集加工しているのかもしれない。
今回、イスラム国はヨルダンで収監中のサジダ・リシャウィ死刑囚の釈放へと要求を変更した。明確な期限は設定されていないが、残された時間はそれほど多くはないとみられる。
自爆テロを実行しようとしたリシャウィ死刑囚は、イスラム国にとって象徴的な存在ではあるが、組織にとってどの程度役割を果たすのか疑問だ。実利的な要求というよりも、彼らのイデオロギー上、ふさわしい人物を挙げたということだろう。
人質のうち1人を殺害して別の要求を突きつけるということを、当初から計画していた可能性もある。いずれにしても、自分たちの存在感を高めて注目を集めるのが最大の目標だろう。
イスラム法は、捕虜の釈放条件の一つに捕虜の交換を規定しており、イスラム国の要求が通れば後藤さんを釈放する可能性は十分にある。(談)
http://www.iza.ne.jp/kiji/world/news/150125/wor15012520140043-n1.html
<ヨルダン>人質解放「仲介役」の期待…世論との間で苦悩
毎日新聞 1月27日(火)12時10分配信
【アンマン坂口裕彦】イスラム過激派組織「イスラム国」に身柄を拘束されているジャーナリストの後藤健二さん(47)救出に向け、「仲介役」が期待されるヨルダンでは、昨年末から「イスラム国」に拘束されているヨルダン人パイロットの解放を最優先にすべきだとの声が圧倒的だ。イスラム国の要求通りに、ヨルダンに収監されている女性死刑囚を釈放して後藤さんとの「捕虜交換」だけに使えば、国民からの反発は必至。友好国・日本と国民世論との間で、難しいかじとりが続いている。
◇国王・世論「パイロット優先」
現地メディアによると26日、首都アンマンで約100人の市民が「イスラム国」に拘束されているヨルダン人パイロットの写真を掲げ、解放を求める集会を開いた。主催者は後藤さんが拘束されていることにも言及し、日本との連帯も示した。パイロットは国民の9割を占めるスンニ派の名家の出身で、国民、政府にとっても特別な存在だ。
「日本人には助かってほしい。でも、パイロットも一緒に助かることがヨルダン国民の大前提だ」。アンマンで、NGO職員のサイードさん(30)は断言した。公務員のイクラス・ジャムースさん(40)も同じ意見で、「日本人だけが助かり、パイロットの身に何かあれば、国民全員が政府に怒りの矛先を向けるだろう」。道行く人々の答えはほぼ同じだ。ヨルダンの国内メディアでも、後藤さんの「単独解放」を支持する論調は見かけない。
ヨルダンのアブドラ国王は、経済支援などで友好関係が続く日本に対し、配慮を示し続けている。20日と24日には安倍晋三首相と電話で対応を協議。現地入りした中山泰秀副外相とも面会し、全面支援を表明した。
一方で、国王は25日、国内日刊紙の幹部との懇談で、パイロットの解放を優先すると表明した。独立系日刊紙「エルガット」のモハメド・スウィダン副編集長(52)は26日、「別に新しい発言ではなく、国王は以前から同様の思いを表明されていた。国王、政府、一国民。ヨルダン全体でパイロットを助けるということだ」と分析した。
ヨルダン政府は、イスラム国との交渉の詳細を明らかにしていない。しかし、要求が身代金から死刑囚の解放に切り替わり、日本政府の「ヨルダン依存」はいや応なく高まった。アンマンの現地対策本部で指揮を執る中山副外相は26日夜、「国王陛下の言葉やヨルダンの国内世論への言及は差し控えたい」と記者団を前に慎重な言い回しに終始した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150127-00000033-mai-int
後藤さんは、暴行を受けたような顔をして、湯川遥菜さん(42)とみられる写真を手にしていた。
日本キリスト教団関係のクリスチャンらしいから、拷問されても自分で声明文を読むのを拒否したのだろう。
声明文は、棒読み。そして「はるな」と読む時に「る」の発音が外人っぽい。日本人なら「る」は、もうちょっと違う音になる。
本人の声ではないと、後藤さんの母親も言っている。
たぶん、イスラム教徒の日本語ができる日本人か在日韓国・朝鮮人が代わりに読み上げたのだろう。
テレビでは、奥さんの実名を読み上げる部分は消してあったようで、全体の流れがちょっと変な感じになっていた。
日本人ならこんな声明文に「愛する〇〇、2人の娘」など家族の内輪の話は普通は入れない。
イスラム国の誰かが書かせて後藤さんに無理やり読ませたが、後藤さんは拷問を受けていて口が変になっていていつもの声ではなかったのか、それとも日本語ができるイスラム教徒が代わりに読み上げたかだ。
もし本人ならこんな不本意な声明文など読みたくないから棒読みになったのだと思う。
誰が読んだのかは、どうでもいい話で「もう、身代金は要らない」と言わせたかっただけだ。身代金を公に求めると日本政府が金を出しにくいと判断したし、「金が無くて貧乏なのだ」と世界中の人に言われたので気分が悪くなったのかもしれない。とにかく、金が欲しいにしても、最初から誰も払えないような額なので最初から金目的ではなく、ただただ安部首相を「お仕置きして困らせる」のが目的であると感じた。
普通、イスラム教の過激派はクリスチャンをネットで公開処刑するから、後藤さんも最終的に処刑するつもりだと思う。
「あべ、あべ」と呼び捨てしている偉そうな文章からみて、安部首相に「お仕置き」を与えるために無理難題を吹っかけているだけだと思う。
「ヨルダンに日本政府関係者がいることは皮肉なものだ」と言わせているが、皮肉でもなんでもなく、ヨルダンを困らせる目的で人質交換を呼びかけているだけで人質交換などするつもりはないと思う。
目的は、日本と安部首相に対する「お仕置き」だ。
湯川遥菜さん(42)は、安部首相に裁きを与えるために生かしておいた人質なので最初から殺すつもりだった。
だから、人質になった瞬間に殺害されることは決まっていたのだと思う。
日本国民に安倍首相を弾圧しろと、黒覆面のおじさんが命令していたが、日本国民は冷静なので、安倍首相を弾圧するのは民主党の岡田氏と小沢氏とその他のどうでもいい議員だけである。
とにかく、イスラム国に入って拉致された瞬間、イスラム国のスポークスマンがいいタイミングで殺すことは決まっていたのだと思う。
後藤さんは、クリスチャンなので、死ぬことは恐くないし、殺されても天国に行ける。イスラム国に入るときも、覚悟をして入るのだとちゃんと、シリア人のスマホに動画を入れている。そのスマホの画像をテレビで観たのだが「ま、必ず帰ってきますけどね。」と言っている姿がとてもかわいそうだった。イスラム国の人たちはヨルダンで収監中のサジダ・リシャウィ死刑囚をそんなに欲しがっているとは思えない。(イスラム国はアルカイダの分派で、サジダ・リシャウィ死刑囚は伝説の人になっているらしくて、その人を助けようとした時点で世界中のイスラム教徒に「いいことだ」喜ばれる意味はあるらしい)
本気でサジダ・リシャウィ死刑囚を欲しがっているとしたら、サジダ・リシャウィ死刑囚の身内の者だと思うけど、身内の者が後藤さんを交渉の道具にしようと焦っているのだとしたら、ヨルダンパイロット2人を含めての人質交換などのややこしい交渉には応じきれないと思う。ヨルダンパイロット2人は、きっと違う場所にいるだろうし、人質を連れて歩いている集団は日々寝場所を変えると言うし、そんなに細かい交渉ができるまとめ役がはたしてイスラム国にいるのだろうか。
人質がみんな同じ場所にまとめてあるとしたら、人質交換に条件をつけても聞いてくれる可能性はあるかもしれない。人質だけでなく、金もよこせと言っているはず。イスラム国と外部をつなぐ交渉人は、何者なのかしらないが、その人物は交渉の費用を欲しがるだろうし、先に人質を奪わないと金だけ奪って、人質を殺す可能性もある。とにかく面倒なことになったわけで、イスラム国としては、日本と安倍首相を困らせたので目的は達していると思う。
ただ、日本国民は、この件でイスラム国が大嫌いになった。イスラム国の連中と人質受け渡しビジネスの連中に「日本人はいいカモになる」と認識されたのは確かだ。ヨルダン政府を困らせずに、日本政府が出せるだけの金をイスラム国が受け取らないのなら、いさぎよくあきらめる方が、将来的に別の日本人が次々と拉致されて人質交渉の道具にされないためにもいいと感じる。後藤さんがクリスチャンなら、もう死ぬ気でいると思う。金だけだして人が帰ってこないというようなことにならないように、動いてほしい。
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日本人拘束事件 中山外務副大臣、人質2人同時交渉の可能性示唆
フジテレビ系(FNN) 1月27日(火)11時53分配信
過激派組織「イスラム国」を名乗るグループによる日本人拘束事件で、現地対策本部長の中山外務副大臣は、「後藤さんとヨルダン軍のパイロットが、それぞれ戻れるよう頑張りたい」と述べ、日本人とヨルダン人の人質2人の解放交渉を、同時に進める可能性を示唆した。
中山外務副大臣は「ヨルダンのパイロットの方、そして日本人である後藤さん、そのお二人が、無事にそれぞれの国に笑顔で戻っていただける、そんな日をしっかり作り出していくために、両国、力を合わせて、頑張っていけたらいいなと」と述べ、引き続き、ヨルダン政府に協力を要請していく方針を示した。
中山副大臣は、日本時間午前9時すぎ、宿泊先のホテルを出て、現地対策本部がある日本大使館に入り、人質解放に向けた対応を行っている。
こうした中、「イスラム国」が、後藤健二さんの解放と引き換えに、ヨルダンで収監されている死刑囚の釈放を要求していることについて、ヨルダン国会のマナシール外交委員長が、FNNの取材に応じた。
ヨルダンのマナシール外交委員長は「(後藤さんのためだけのサジダ釈放は)ないと思います。『イスラム国』が、パイロット解放のために何を要求するか、わからないからです」と述べた。
またマナシール委員長は、後藤さんとパイロットの2人の解放との引き換えであれば、死刑囚の釈放もあるとの見方を示した。
ヨルダン国内では、拘束されているパイロットの解放を求める動きが活発化しており、日本政府が協力を求める中、ヨルダン政府は困難な選択を迫られている。.
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20150127-00000210-fnn-int