普段から情報収取していたベルギー、大規模テロを未然に防ぐ
ベルギー過激派射殺 警察施設標的、大規模テロ「数時間から数日内」に迫っていた
産経新聞 1月16日(金)11時54分配信
【パリ=宮下日出男】ベルギー治安当局は15日、国内約10カ所でイスラム過激派グループの摘発に乗り出し、東部ベルビエで銃撃戦の末、メンバー2人を射殺、1人の身柄を拘束した。フランスでのテロ事件との関連は現時点でないとされるが、一味は警察施設を標的にした大規模なテロを計画し、「数時間から数日内」に脅威が迫る中での摘発となった。
検察当局によると、ブリュッセル市内や郊外など約10カ所で捜索を実施した。グループは内戦が続くシリアで内戦に参加し、帰還した者ら約10人で構成されていた。
米CNNテレビは、ベルギー治安担当高官の話として、一味がシリア、イラク領内で活動するイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」の指示を受けていたと伝えた。
東部ベルビエの建物では、警察特殊部隊が踏み込もうとしたところ、容疑者らがカラシニコフ型の自動小銃などで抵抗し、数分間にわたり銃撃戦となった。
ベルビエで制圧された3容疑者3人はいずれもベルギー国籍。約1週間前にシリアから戻ったばかりとも伝えられ、治安機関が通信傍受で動静を監視していた。このうち2人は北アフリカ系の容貌だったとの目撃証言がある。
過激派グループの残るメンバーの動静は明らかでない。ベルギー当局は、4段階あるテロへの警戒レベルを上から2番目に引き上げた。
ベルビエはドイツとの国境から約125キロで、移民人口が多い地域だ。ロイター通信によると、イラクやシリアで現在、「イスラム国」などに参加するベルギー出身者は約170人。これらの地域で戦闘を経験した帰還者もすでに100人程度いるもようで、当局が警戒が強めている。
ベルギーでは昨年5月、イスラム国に参加したアルジェリア系仏人の男がブリュッセルのユダヤ博物館を襲撃し、4人を射殺するテロ事件が起きていた。ベルギーはイスラム国掃討に向けた米軍など有志連合による空爆作戦にも参加している。
日本も普段から情報収取しておれば、オウム真理教なんかに
弁護士一家は殺されなくても済んだし、
地下鉄にサリンをまかれなくても済んだのだ。