頂門の一針
1)行くも地獄、帰るも地獄 共産党経済:白井 修二
当初中国は厳格な金融統制を敷いて、国境を超える資金取引はチェックしてきましたが、何事も賄賂でどうにでもなる国です。シャドーバンキングと言われる地下銀行から投資資金がジャブジャブ流れ込んできました。
お陰で中国は毎年2桁の成長を成し遂げ、ついに日本を抜いてGDP世界第二位の地位を得ました。しかしその中身は武器の生産や誰も住まない高層建築群や手抜き工事で作られた公共事業などです。個人消費の伸びではありません。
しかし投資した建築物から利潤を生み出せないのであれば、資金の返済は不可能です。結局銀行にとってははそのまま巨額な不良債券となっていきます。先進国ならここでTHE ENDですが、崩壊すればすなわち中国の崩壊ではなく共産党独裁体制の崩壊です。
そこで中国共産党はありとあらゆる経済統計を粉飾し中国では依然として成長が続いていると見せかける必要がありました。共産党員達は当分美味しい思いをするためにも、金融危機や銀行の経営破綻の連鎖を決して容認するはずもありません。
彼ら悪人どもは2000年の時のように不良債権処理も中央銀行がどんどん紙幣を刷って救済してくれるものと期待していました。
ところが習近平政権は、中央銀行からの資金供給を抑制する方針を固めてしまった。なぜならインフレを恐れたからです。インフレにより食料品が高騰すれば貧困層の暴動が起こり政権の崩壊につながるからです。
しかし金欠となった各銀行は当然不動産部門への融資をストップしてしまいます。結果不動産開発業者は手持ちの不動産を大幅に値下げして売り出します。つまり不動産市場の崩壊でありバブルの崩壊です
バブルの崩壊は中国共産党の崩壊です。おそらく早晩、習近平政権はインフレより不動産市場の崩壊の方がより危険だと察知するはずです。となれば再び中央銀行がどんどん紙幣を刷って救済します。
まさに行くも地獄、帰るも地獄
今まで各国の人達や日本の親中派の人達は、ぼやけた理由から中国に魅了され、ときに幻惑されて、現実を見極めることができなかった。しかし一皮めくれば、そこには、邪悪で汚れた中国が長い衰退の途にあえでいる姿で立ちすくんでいます。
誰も中国経済破綻を食い止めることはできない。しかし一夜では崩壊しないが、少しずつ血の池地獄へと転がって行く哀れな共産党が見えます。
習近平は、いま中国は偉大な国に返り咲くような口ぶりで未来を語っています。しかし中国では、きのうがきょうをむしばみ、明日を奪っています。いつか遠からぬ日に、未来に向かって走りだす人民を共産党は抑えきれなくなる。
この国が最後にはどこに行きつくかなど、だれにわかるというのだろう?
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2)阿生居士のへのへのもへじ(39)
1月4日のしんぶん赤旗に、こんなことを書いていた。
安倍首相は第3次内閣発足にあたり、憲法9条改悪について、「自民党の 結党以来の目標」
「歴史的なチャレンジ(挑戦)だ」と強い意欲を示しました。 一方、日 本共産党は総選挙で「憲法9条の精神に立った平和の外交戦略」を掲げ、 「北東アジア平和協力構想」を示し、21議席に躍
進しました。
昨年のノーベル平和賞候補に憲法9条がノミネートされ、人々に希望をも たらしました。9条を具体化した平和外交こそ、日本国民や国際社会の多 数が求めている道です。
言うのは勝手だが、言うなら「9条を具体化した平和外交」を自分たちで 実行すればよいでないか。中国の共産政権は同じ共産主義の党である。政 権党でなくてもやれるはずだ。この党は、昔から
口は達者だが、どうもそ れだけの党である。衆院選挙で反安部票を他の野党のだらしのなさから独 り占めにして議席を増やしたが、相変わらずご託宣の繰り返しだけでない
か。(品川 阿生居士)