なぜ中国は凶暴化したのか?-北野 幸伯 | 日本のお姉さん

なぜ中国は凶暴化したのか?-北野 幸伯

★2015年、日本の岐路1(なぜ中国は凶暴化したのか?)
全世界のRPE読者の皆さま、こんにちは!
北野です。
<●北野最新刊、ついに発売になりました。
これを読むと、普通の人でも世界情勢を分析できるようになり、
世界の未来が、自動的に予測できるようになってしまいます。
時流を読む必要のある、経営者、起業家、ビジネスマンは必読。
もちろん普通の人でも、未来が読めたらいろいろおいしいことがあるでしょう。
いますぐご一読ください。
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北野 幸伯(詳細は→ http://hec.su/hHN )
2014年、たくさんの人から、「世界がいまどうなっているのか、
さっぱりわからなくなった!」という話を聞きました。
わかります。
しかし、わからないものを「わかるようにする方法」は確かに存在しています。
実をいうと、世界情勢は、一つのストーリーになっている。
なぜそうなのかというと、要するに「因果関係」で動いているから。
アメリカがこういうことしたから、中国やロシアがこう反応して。
それに対してアメリカがまた反応し、さらに中ロが反応し、と。
全部つながっているのです。
だから、今起こっていることを知りたければ、過去から順番にお話するしかない。
どこからお話しましょうか。
▼アメリカの没落と中国の台頭
毎回同じ話からはじめますが、仕方ありません。
1945年~1991年を「冷戦時代」といいます。
別の言葉で「米ソ二極時代」。
1991年末、ソ連が崩壊し、二極のうち一極が消えた。
それで、「アメリカ一極時代」が到来したのです。
アメリカ一極時代は、1992~2008年までつづきました。
そう、アメリカ一極時代は、08年からの世界的危機で終焉したのです。
「なぜ、アメリカ一極時代は終わったの?」
これについて一般的には、
「アメリカ不動産バブル崩壊」「サブプライム問題」「リーマン・ショック」
などで解説されます。もちろん、それは正しい。
しかし、RPEでは、もう一つ、もっと重要な理由があると書いています。
つまり、「アメリカ一極主義」対「多極主義」の戦いの結果、
「多極主義陣営が勝利したのだ」と。「多極主義陣営」にいたのは、
「ドイツ、フランス、中国、ロシアとその仲間たち」です。
ドイツ、フランスは、現在再びアメリカの属国に戻っています。
しかし、1992~07年ごろまで、両国は、
「EUがアメリカにかわって世界の覇権国になる」
という野望を抱いてがんばっていたのです。
その方法は、「EUの東方拡大」と
「ユーロをドルにかわる基軸通貨にすること」でした。
いずれにしても、ドイツ、フランス、中国、ロシア、
その他が結託してアメリカの覇権に挑戦した。
その結果起こったのが、「アメリカ発世界的経済危機」だった。
この辺の事情、話したら一冊本が書けるほど長くなります。
「ようわからん!」という人は、
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全部わかります。
「アメリカ一極主義」対「多極主義」戦争の結果、多極主義陣営が勝利した。
それで、世界的経済危機が起こった。
多極主義陣営の目論見どおり、アメリカは沈みました。
しかし、当然ながらアメリカ経済危機は、
多極主義陣営にも甚大な被害を与えたのです。
特に多極主義陣営を主導してきた独仏を中心とするEUと
ロシアは、大きな打撃を受けました。
唯一、この危機を比較的軽症で(少なくとも表面的には)
乗り切ったのが中国です。
中国は、危機が最悪だった09年も、9%を超える成長をはたしました。
そして、世界では09年、「G2(=米中)時代」という言葉がつかわれるようになった。
ある面当然ですね。
中国は現在、GDPでも軍事費でもアメリカに次ぐ世界2位。
▼凶暴化する中国
ライバル・アメリカの没落を確信した中国は、露骨に国益を追求しはじめます。
「国益」とはなんでしょうか?
いろいろありますがが、私がここでいう国益とは、
「地域覇権国家になるために、南シナ海、東シナ海を支配する」
という意味です。
中国が南シナ海、東シナ海支配を目指す理由は二つあります。
一つは資源。
もう一つは、軍事的、安全保障上の理由です。
産経新聞2014年5月9日
<中国の狙いの一つは、海洋権益の確保だ。
中国側は南シナ海の資源埋蔵量を石油が367億8千万トン、
天然ガスは7兆5500億立方メートルと推計、「第2のペルシャ湾」と期待している。
もう一つは米国の軍事力への対抗だ。
潜水艦基地のある中国海南島は南シナ海の深海部につながる。
南シナ海から西太平洋に進出すれば、米海軍のプレゼンスをそぐことも可能になる。>
基本的に中国が、尖閣、沖縄を「自国領」と主張する理由も同じ。
資源と安全保障上の理由。
皆さん、第1列島線という言葉を聞いたことがあるでしょう?
ウィキから。
<第一列島線は、九州を起点に、沖縄、台湾、フィリピン、ボルネオ島
にいたるラインを指す[2]。中国海軍および中国空軍の作戦区域・対米
国防ラインとされる。>
中国はこのラインを完全に支配したいので、最近は尖閣ばかりでなく、
「沖縄も中国固有の領土である!」と主張しているのです。
さて、現実になにが起こったか?
2010年9月、皆さん覚えておられますね?
そう、尖閣中国漁船衝突事件が起こった。
これをきっかけに、中国は全世界にむけて、
「尖閣は中国固有の領土であり、核心的利益である!」
と宣言します。
そして、何も悪くない日本に対し、レアアースの禁輸など異常に過酷な制裁をして、
世界を驚かせました。
さらに2012年9月、日本が尖閣を国有化すると、中国は狂ったように反発。
中国全土で「反日デモ」が起こり、日中関係は戦後最悪になってしまいました。
そして、中国は「尖閣国有化」の二ヵ月後、モスクワで
「日本を封じ込めるための驚愕の戦略」を提案したのです。
長くなったので、つづきは次号にしましょう。
どうですか、皆さん?
世界情勢はすべて「因果関係」でなりたっている。
丁寧に順番においかけていけば、何も難しいことはないのです。
世の中の動きがわからずモヤモヤしている人。
世界の動きを完璧に理解して、経営やビジネスに活かしたい人。
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●面白かったら、拡散お願いいたします。>
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