「ブラック企業対策」を各地でアピールVS「夢は正社員になること」
雇用される側の意見を国政に反映する組合みたいな役割をしたら票がとれると気が付いたようだ。↓
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日本共産党の躍進にネット興奮 「ブラック企業を排除してくれ」「経営者はガクブルだな」
2014年12月15日 18時47分 提供:キャリコネ
12月14日に投開票が行われた第47回衆院選で、共産党が公示前の議席数8から21へと大躍進を果たした。2ケタ議席の獲得は2000年以来、14年ぶり。ネットでは共産党に対し、ブラック企業対策に期待する声が相次いでいる。
今回の選挙で争点となったのが、アベノミクスの是非だ。自民党は「景気回復、この道しかない」をスローガンに、2年間の経済政策の効果を強調。これに対し民主党は訴求力のある対案を出すことができなかった。
「自分の意見が国政に反映されているのを感じる」
一方で共産党は、消費増税や集団的自衛権への反対に加えて「ブラック企業対策」を各地でアピール。しんぶん赤旗によると、志位和夫委員長は7日、東京・新宿駅前の集会でサービス残業の規制に言及。現状の規制は不払い分の賃金を払えば済むので「何の歯止めにもなりません」と指摘し、
「ですから、サービス残業をやった場合は2倍のお金をちゃんと払わせる。こういう規制をやって、長時間労働をなくしていく」
と語っていた。今回の躍進の背景には、同党が行ってきたこうしたブラック企業対策を支持する人が多い、ということもあるようだ。ネット上では、14日夜に共産党の大躍進が伝えられると、保守的な論調の強い2ちゃんねるにも歓迎のコメントが殺到した。
「ブラック企業の経営者たちはガクブルだな。悪質なブラック企業がこの世からなくなりますように…」
「社畜の声が届くまで何年かかるんだ。マジで頼む早く」
「できることならブラック企業を完全排除してほしい」
自民党への批判票のやり場として、比例で共産党に入れた人も多かったようで、「やっと自分の意見が国政に反映されてるの感じるわ」と喜ぶ声もある。議案提案権を行使できる20議席を超えたことに期待する声も多い。
「攻勢の議案提案ができるって強いよな。ブラックやサビ残に対してどう思っているか議員全員に踏み絵させることができる」
議席数21は与党に対してあまりに少なく、法案を出しても簡単に否決されてしまう可能性がある。しかし、ブラック企業規制法案やサービス残業規制法案を否決することは、与党にとってもイメージダウンになるので、議案提案権も決して「無駄ではない」というのだ。
共産党広報「ブラックな労働環境なくせば光が出てくる」 ネット上で共産党支持の声が広がっていることについて、キャリコネニュース編集部が広報部に取材したところ、担当者は「それはうれしいですね」と喜びのコメントを寄せた。
そして有権者の支持が広がった要因のひとつに、参院に提出した「ブラック企業規制法案」をあげた。成立には至らなかったが、厚生労働省が動き出し、全国5000の事業所に立ち入り検査を行うという隠れた成果につながった。
「それだけ『日本のブラックな労働環境を変えたい』と思っている人が多いのだと思います。今度の選挙で議席が倍増したことで、参議院につづいて衆議院でも議案提案権を得ることができました。働く人をモノ扱いするようなブラック企業を規制する法案を、引き続き出していきます」
今回は選挙戦中も、ネット上で共産党を支持する動きがあった。東京12区から立候補した池内沙織氏(32)の選挙戦最終日の演説に、ネットでつながった支持者が集まり「池内コール」が起きた。担当者はネットが「政治を動かす新たなツール」になっているとし、
「共産党の若い候補者たちを、若者が自分たちの代表として応援してくれました」
と今回の選挙戦を振り返る。ネットで支持層が増えるに伴い、共産党へのイメージも変わってきているのを感じているといい、同党広報部は、
「これまでは『言っていることは正しいけど小さい政党』という印象を持たれていましたが、議席数を伸ばした13年の参院選ごろから、『正しいことを貫けば世の中に通じるんだ』という空気が広がってきていると思います。みんなで連携してブラックな労働環境をなくせば光が出てきます。安心して子どもを産み、育てられる世の中になります」
と話していた。
「ブラック企業擁護派」に若者世代が大反論 「経営者は契約を守れ」「価値観を押し付けるな」
2014.9.7
キャリコネ編集部
キャリコネニュースが9月3日に配信した記事「ブラック企業批判に『社畜』の根強い反論」には、大きな反響があった。ニコニコニュースでは1300件以上のコメントがあり、ミクシィニュースでの話題数は2800件を超えた。
記事では、エステ大手「たかの友梨ビューティクリニック」をブラック企業と批判する声を取り上げながら、その一方で「今の人間は働かなさすぎる」「根性なしは辞めろ!」など、ブラック企業批判者に対する反論もあることを紹介している。
「まずその分の給料出せよ、話はそれからだ」
もっとも、キャリコネの記事に対するコメントのほとんどは、反論に対する再反論だ。ミクシィニュースで900件以上の「いいね!」を得ているのは、次のようなコメントである。
「自分が休み無しで働くのは勝手。しかしそれを他人に強要するのは法が許していない」
社長や上司が、自分が過去にハードワークをしてきたことを引き合いに出し、「おれの若い頃はこんなもんじゃなかった」「それに比べていまの若者は甘すぎる」などと言われた、という話はよく耳にする。
しかし、就業時間と給与は「雇用契約書」に明記されているのだから、それを守るのが当然のこと。それ以上働かせようと思えば、働いただけ残業代を払うのが当たり前だ。
それを「自分はタダ働きしてきたのだから、お前もやれ」というのは理不尽というしかない。ニコニコニュースにも、「経営者は契約を守れ」というコメントが相次いでいる。
「労働時間に対する対価は払うべきでしょう。契約なんだから」
「まずその分の給料出せよ、話はそれからだ」
「雇用契約は立派な契約だ。契約に背いた不当な労働は完全悪。その責任は経営者に全てある」
なお、ブラック企業批判の反論者のプロフィールを見ると、中小企業のオーナー経営者もいるようだ。そういう人は「雇われているだけありがたいと思え」と言いたいのかもしれないが、最初から契約を守るつもりがないのなら、早めに明かすべきだろう。
「終身雇用も定期昇給もあった時代」と一緒にするな
また、ニコニコニュースのコメントで目についたのは、「仕事はお金のためだけにするのではない」という考えに対する批判だ。趣味に熱心なニコニコユーザーにとって、仕事のためにプライベートが大きく犠牲になることは理解できないようだ。
松下幸之助氏を引き合いに出して「生活をする為に働く奴は所詮待遇面しかみない」と述べていた人の意見に対しては、
「仕事に対する考え方は人それぞれかもしれないけど、お金のためにするのではないという価値観は自分には理解できない」
「仕事はお金のためじゃないっていうなら、ただ働きでいいんじゃない?世の中金がなければ生きてけないって分からないのか」
という再反論があった。また、松下氏が活躍した高度成長期といまは、時代が全く違うから一緒に論じてもしようがないという人もいた。
「松下幸之助の時代のように従業員を本当に家族扱いしてくれるなら社畜でも救いがある。でも今の時代はそうじゃない」
「松下幸之助を出すなら、昔の終身雇用とほっといても上がる定期昇給もセットで言えよw社員守るから社員も無理出来たんだw」
確かに松下氏の時代には、非正規雇用もワーキングプアもない。ブラック企業の有力な定義として「苦労しても報われない会社」というものがあるが、「仕事がキツくたってそれ相当の対価があれば良いさ、それがないことが問題なんじゃないの?」という意見も多い。
「会社と社員は他人」が理解できるかどうか
ブラック企業との評判を一因として人手不足に陥った「すき家」のゼンショーでは、ワーカホリック状態になった人が部下に過重な労働を要求した背景に「過去の歪んだ成功体験」があったと問題を整理していた。
ブラック企業批判に対する反論コメントから同じような空気が感じ取った読者からも、こんな意見もあがっている。
「会社と社員は他人。互いに理屈なんぞ聞く必要はない。互いの都合が利用できるかの利害関係のくせに批判なんて片腹痛い」
「こういう『人』を大切にしない会社って、そのうちどっかでツケが回ってきてどうしようも無くなるんじゃないかと思う」
「首輪足鎖自慢の奴隷の公開オナニーは止めてほしいね。自分一人で酔ってるなら良いけどさ、周りを巻き込むの止めろや」
平成時代の若者は昭和に比べて軟弱だ、という意見に対しても、「みんなで楽になるために昭和の人間は頑張ってきたのにな。これじゃ本末転倒だ」とつぶやく人も。ただ、過去の成功体験は日々美化されがちだ。これを止めるのは難しいのかもしれない。
https://news.careerconnection.jp/?p=1268
たかの友梨社長「誰も知らないでしょ、36協定なんてね」 浮いたおカネで「ハワイに3軒目の別荘を10億円で購入」
2014.8.29 キャリコネ編集部
エステサロン大手「たかの友梨ビューティークリニック」を運営する不二ビューティの女性従業員が、組合活動を理由に同社の高野友梨社長から長時間に渡る詰問を受けたとして、厚生労働省に公益通報者保護の申し立てを行なった。
女性が加入するブラック企業対策ユニオンが22日に記者会見を行おうとしたところ、それを知った高野社長が21日に仙台店を訪れ、女性を問い詰めたという。朝日新聞デジタル版にその抜粋がアップされているが、飲食店の個室で録音された音声はクリアで生々しい。
たたき上げ社長が「労働法規の無知」を自ら露呈
「誰も知らないでしょ、36(サブロク)協定なんてね」
「社員の代表の名前を労基に届けないといけないの。各店。でもさ、みんな各店うやむやだよ」
従業員に残業や休日出勤などの時間外労働をさせる場合、労働基準法36条はあらかじめ労使間で書面の協定を結ぶことを義務付けている。通称「36協定」と呼ばれるものだが、高野代表はこれを軽視している、と解される発言をしている。
「うちは残業代といって改めて払わないけれども、頑張れば頑張った分というのがあるじゃん。そうやって払っているわけだよ」
従業員に時間外労働を行わせた場合には、割増賃金を加えた時間外手当を支払わなければならないのも、労働基準法37条で定められたとおりだが、これも守っていないらしい。さらに落ち着いた声で、その行為をこう正当化している。
「労働基準法にぴったり沿ったら絶対成り立たない。潰れるよ、うち。それで困らない?」
「この状況でこんだけ赤字が出ているのに。そういうふうにみんなに暴き出したりなんかして、会社を潰してもいい?」
残業代を支払ったら会社は潰れ、一番困るのは従業員だというわけだが、これはネットで「典型的なブラック企業経営者の言い訳」とされているものだ。他の従業員に「組合に入った?正直に言って?入ってない?」と確認する場面もあった。
店長が社長の手紙代読「私を好いて、私を信じて」
出典:「セオリー」(講談社)出典:「セオリー」(講談社)
その後、高野社長が各店舗に送ったFAXを女性店長が読み上げた。やや芝居がかった読み方で、「会社を誹謗することは、自分のこれまで頑張ってきた道を汚すことだと私は思います」「私を好いて、私を信じて、ついてきてください」と忠誠を求めている。
高野社長による詰問は2時間半にも及び、女性は精神的なショックを受けて出社できなくなってしまった。この手紙については、ネットで「社長からのお手紙が感謝系居酒屋と同じかほり」「女ワタミ」などと揶揄されている。
また、高野社長の「労基法に沿っていたら会社が潰れる」という発言に厳しい疑問を投げかける声も大きい。違法行為が問題なのは当然だが、それによって高野社長が大きな利益を得ていた可能性が高いというのだ。
2008年に刊行された講談社のムック「セオリー」Vol.5は「リアルリッチの世界3」という特集を組んでいるが、高野代表は富裕層のひとりとして登場。見出しには「ハワイに3軒目の別荘を10億円で購入しました」という言葉が踊っている。
文中で「宝石も不動産もすべてキャッシュで買ってます」と豪語しているが、それが事実とすると、この豪華別荘も現金で購入したことになる。
一方で、「たかのビューティークリニック」の従業員が働く環境はかなり劣悪だったようだ。女性を支援する「エステ・ユニオン」のブログによると、休憩時間はほとんど取れず、仕事中に立ったままでお昼ご飯を食べることも。有給休暇も消化できない。
「10年近く働いてきた従業員でも、一度も有給休暇を取得したことがない」
数十万円する美容器材の「自爆営業」も?
朝9時から夜22時前後までの長時間勤務が常態化し、月末には零時まで働くこともあり、終電を逃してタクシーで帰宅することもあるが、
「その際、タクシー代は自腹です。さらに、こうした長時間残業の大半は、残業代未払いの状態になっています」
自社の商品を自腹で購入する「自爆営業」も存在したようだ。売上目標が個人や店舗に定められており、達成できないと賞与に響くだけでなく、異動や追加研修の対象になる。
未達の場合は上司からの圧力もあり、数十万円する美容器材を自腹でローンを組んで購入することもあるそうだ。これが10億円の別荘に化けていたとすれば、会社が潰れて一番困るのは、高野社長ではないかということになる
https://news.careerconnection.jp/?p=1036
民主党のテレビCM「夢は正社員」は、なぜ働く人たちを当惑させるのか
2014.12.8
深大寺 翔
第47回衆議院選挙が12月2日に公示され、14日の投票日に向けた選挙活動が始まった。巷の予想は与党の圧勝で、「Yahoo!ビッグデータ議席予測」は5日、自民党が300議席を超えるという分析結果を発表している。
対抗する民主党はというと、いまひとつ評価が高まらない。5日から放送が始まった「夢は正社員になること!」というテレビCMへも、ネットでは「それって何か違うんじゃない?」と首を傾げる声があがっている。それはなぜなのか。人材コンサルタントの深大寺翔氏に、ネットユーザーが抱く違和感の原因について分析してもらった。
「夢が小さい」という批判は的外れだとしても
1208cm民主党のテレビCM(女性の味方編)に対する反応は、5日夜からネットで急速に広まっているようです。ビジネスパーソンの利用が多いニュースアプリ「NewsPicks」にも、利用者からこのようなコメントが数多く書き込まれていました。
「全く共感できない。誰か止めなかったの?」
「民主党‥この勘違いっぷりがイラっとくる」
「自民党圧勝へのレールを敷いてどうする」
ただしコメントの内容をよく見ると、イライラは分かるものの違和感の理由まで明確に言い表している人は意外と少ないようです。何となくヘンだけど、なぜなのかが分からない…。そんな人がいるように見受けられます。
的外れと思える批判もあります。ある年配のユーザーは「夢が小さいですね」という書き込みをしていますが、正社員で働くことが当たり前だった昭和の感覚で、「そんなハードルの低いことが夢とは情けない」と思っているように読めます。
しかし現実には、正社員登用を熱望し、努力しても叶わない人がいるのも事実です。その点では民主党のCMの方が現実を踏まえていますし、制作者の意図もそんな現代日本社会の世知辛さ(と女性のけなげさ)に焦点を当てることだったと思われます。
問題は「正社員と非正規の格差」だという指摘
一方で、「雇用が安定し給料も高い正社員」だけをここまで理想化しすぎる描き方は、非正規雇用との「理不尽な格差」を追認している印象を与えかねません。あるユーザーは、違和感の理由をこう指摘しています。
「そこじゃないじゃん! 『正社員と非正規の(待遇の)格差』が問題なんだから、全ての労働者を敵に回しているんじゃない?」
「夢は正社員」というキャッチコピーは、裏返すと「非正規は地獄だよ」とも読めます。しかし政治の本来の役割は、非正規を含むすべての働く人たちが悩む理不尽な格差を解消することであるはずです。大企業に勤務する正社員ユーザーが少なくないNewsPicksで、
「このトーンだと却って派遣さんやパートさんが観たらキレるんじゃないかと思った」
というコメントが83件のlikeを集めて人気となったのも、格差を認識し、これが放置されていることに問題意識を持ちながら働いている人が多かった証拠でしょう。
もちろん、正社員と非正規雇用のバランスを取るためには、努力や成果を公平に評価したうえで、正社員だけを優遇する「既得権益」を手放させる必要も出てきます。
「多様な働き方」を認める世の中が望まれている
この点について、民主党は「正社員だけが勝ち組のような風潮自体を変えていこう」と言えるでしょうか。ネットユーザーも、そこまでは期待していないようです。
「支持母体の連合が正社員優遇の元凶だから、こっちへおいでよ、おいしいから、というメッセージなのかな? 同一賃金同一労働と言って欲しいね」
「正社員になったら(会社によっては)奴隷ですけど?」
「これはむしろ、全ての派遣社員が可哀想だと勝手に決め付けている人々の票を狙ったCMですな」
そもそも期間の定めのない雇用契約と引き換えに、異動や転勤、残業などの生殺与奪を会社に握られる「正社員」を理想とせず、自ら望んで派遣やパートで働く人も大勢います。そういう人を軽視したように見えるCMに対し、
「これでは『我々民主党に、多様性を認める風土はありません』と公言しているようなもの」
と鋭い批判を下す意見もあります。正社員以外の「多様な働き方」が許容され、それぞれの豊かさの中で生きていける世の中が望まれているからこそ、あのCMに大きな疑問が集まったように思えてなりません。
最新版「社畜スイッチ」がひど過ぎる 「お前、仕事ナメてんの?」「家族?二の次だ」
2014.9.6 キャリコネ編集部
9月2日の午後11時13分、2ちゃんねるに「【最新版】社畜スイッチ『あ』」というスレッドが立った。NHKのEテレ「お父さんスイッチ」をもじったもので、サラリーマンの苦労や悲哀を五十音順に並べるものだ。
■あ:朝5時には出勤
■い:言われたことしかできねーのかバカ野郎
■う:売り上げさえ出せばいいんだよ無能が
■え:えらそうに有休取ろうとしてんじゃねえよ
■お:お前、仕事ナメてんの?
3日の午前2時前には、レスの数は800件を突破。これを読んだネットユーザーからは、「最後まで読めなかった…きつい」「こんな非人道的なレス達がリアルのものに感じるなんて」といった嘆きのコメントがあがっている。
心配する子ども「父ちゃんおしごとやめれないの?」
0904shachiku
「社畜スイッチ」ということで、微笑ましい仕事中毒のエピソードが続くと思われたが、内容はエスカレート。まさに「ブラック企業」で横行していそうなひどい暴言が並んでいる。ここでは、ほんの一部を紹介しよう。
■か:家族?二の次だ
■き:帰宅?ふざけてるの?
■く:くたばっても働け
■け:結婚なんて考えるなよ
■こ:こんなんで満足してんじゃねーよ
あまりの過酷さに、つい上司に不満を漏らすと、火に油を注ぐことになる。
■さ:逆らうなんていい度胸だな?あ?
■し:仕事も出来ないくせに昼休むの?
■す:すみませんでしたで済む訳ねーだろ!!!
■せ:世界には仕事したくてもできないやつがいるんだよ
■そ:それ今から明日までにやれよ(22時現在)
会社の業績最優先で、厳しいノルマや納期に追われ、未達成を上司に追い立てられる人が少なくないようだ。就活生が「御社にノルマはありますか?」と確認したがるのも理解できる。
■た:たいした仕事もできないくせに生意気だな
■ち:チームワーク乱すなよ!
■つ:辛いふりするな
■て:定時になったから先にタイムカード切っとけよ
■と:「父ちゃんおしごとやめれないの?」
「父ちゃんおしごと…」は上司ではなく、家族の言葉だろう。辛そうにしている親の様子を心配し、小さな子供が声を掛けている様子と思われる。
限界寸前「戻りたい、あの頃に」「もし、神様がいるのなら」
会社に疲弊する人たち自身の声も、もちろんある。
■な:なんで俺は嫁の出産に立ち会えないのだろう…
■に:ニートに戻りたい……
■ぬ:抜け落ちる髪の毛と魂
■ね:ねぇあなた、昨日は私達の結婚記念日だったんだよ?
■の:野宿よりマシ
このほか、「の」には「飲み会は強制参加」「納期今日だよ?」「ノロウイルスでも出社して来い」といったレスもついた。実際に「ノロくらいで休むなよ」という人もいるというから、お笑いでは済まされない。
■み:道端で泣く
というレスを見て、「前にいた部署で本当に泣きながら出勤してた人いた…」と振り返る人も。また、「み」には、
■三日寝てない
■身が持たない
■みんな残業してるじゃん?君だけだよ??文句言ってんの
■みんな幸せそうに見える
といった厳しいレスも並んでいる。「も」になると、ほとんど叫びのような状態に。
■もうだめだ
■戻りたい、あの頃に
■もし、神様がいるのなら
■もう一度、人生をやり直したい
■もう勘弁して
■もう無理
■もう疲れた・・・
■もう辞めようかな(age 43)
■もう限界・・・
■問題意識が足りないぞ!
■目的をはっきりさせろ!
■申し訳ございません!!
最後の「わ」は、「わりぃ…先に逝くわ…」「訳もなく流れる涙」などで締められている。読者からは「笑えるかい?これ、ネタじゃなくて実際にあるんだよ。単発じゃなくて、精神が壊れて退職するまでずっと続く」というコメントも寄せられていた。
あわせてよみたい:ブラック企業大賞2014が発表
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第3回ブラック企業大賞に「ヤマダ電機」 すき家は「要努力賞」、たかの友梨は「業界賞」
2014.9.6 キャリコネ編集部
企業の参加がなかったため、代理の「ブラックマン」にトロフィーと労働六法の本が贈られた
長時間労働や過労死などで、その年に問題となった企業を決める「第3回ブラック企業大賞2014授賞式」が東京都千代田区で開催された。
ノミネートされた11組12社のうちから大賞に選ばれたのは、過労自殺で問題となった「ヤマダ電機」だった。同社はウェブ投票でも5256票を集め、「WEB投票賞」も受賞している。ヤマダ電機では、2007年9月に当時23歳だった男性社員が、過労の末に社宅で自殺している。
寄せられた社員からの「悲痛な叫び」
男性の自殺は2011年6月に労災認定され、長岡労働基準監督署は亡くなる前の1週間で47時間30分の時間外労働をしていたと認めた。遺族は2013年12月に損害賠償などを求めて提訴しているが、ヤマダ電機側は労基署の認定が事実誤認に基づくとして、訴えを全面的に否定している。
同社では2004年4月にも29歳の契約社員が自殺したとして損害賠償請求を提訴されている。さらに週刊文春の報道によると2013年7月にも、店長が営業不振に苦しみ自殺に追い込まれたという。
主催者であるブラック企業大賞実行委員会の実行委員は、講評でこうコメントしている。
「ヤマダ電機という会社は、ワタミやゼンショーに比べるとメディアで取り上げられていない。ところがウェブ投票では、票の伸びが違ったし、あわせて社員からも悲痛な叫びが寄せられた」(佐々木亮弁護士)
「ノミネート企業は、いずれも相当酷いことが起きている。様々な業界で『ブラック』な働かせ方が広がって、境目がなくなっている。世論の力が、労働条件を変える力になるようにしていかなくては」(首都圏青年ユニオン・河添誠氏)
不二ビューティは「業界賞」、東京都議会は「特別賞」
今年もノミネート企業席が用意されたが、出席企業はいなかった
今年もノミネート企業席が用意されたが、出席企業はいなかった
さらに今年は4つの特別賞が設けられた。9月2日に「緊急ノミネート」された不二ビューティ(たかの友梨ビューティクリニック)は「業界賞」を、ゼンショーホールディングス(すき家)は「要努力賞」を受賞した。
不二ビューティは、社長の髙野友梨氏が労基署に通報した社員に対し、「労働基準法にぴったり揃ったら、絶対に成り立たない」などと詰問したことが話題になった。またゼンショーホールディングスでは、すき家の「ワンオペ」「月500時間以上労働」といった労働環境を「改善する」という宣言をしたことから「要努力賞」となった。
ほか、『おおきく振りかぶって』『宇宙兄弟』などの作品があるアニメ制作会社・A-1
Picturesも「業界賞」を受賞した。同社では2010年に男性社員が過労自殺したが、男性の通院していた医療機関のカルテには「月600時間労働」などの記載があり、2014年4月にこの自殺は労災認定されている。
また企業ではないが、女性議員に対しての「セクハラヤジ」などで問題になった東京都議会には「特別賞」が送られた。
ブラック企業大賞は今回で3回目。これまで第1回(2012年)は東京電力が、第2回(2013年)はワタミフードサービスがそれぞれ大賞に選ばれている。毎回、ノミネート企業には招待状が送られているが、今回も参加した企業はなかった。
https://news.careerconnection.jp/?p=1294