道路上に座り込んでいたデモ参加者ら209人を次々に逮捕・連行した。 | 日本のお姉さん

道路上に座り込んでいたデモ参加者ら209人を次々に逮捕・連行した。

道路占拠が事実上終結=最大拠点で強制排除―香港
時事通信社 2014/12/12 00:13
【香港時事】香港警察は11日午後、民主派デモ隊の最大拠点になっていた香港島・金鐘(アドミラルティー)の幹線道路からデモ隊を全面的に強制排除して、障害物を撤去する作業を行い、夜までに完了した。これにより、1997年の香港返還以後、最大の政治的混乱を招いた道路占拠運動は事実上終わった。
警察高官は強制排除の終了後に記者会見し、「おおむね順調だった」と説明。「再び道路を占拠しようとする者がいれば、警察は果断な行動を取る」と警告した。
警官隊は幹線道路の東西両側から強制排除を開始。道路上に座り込んでいたデモ参加者ら209人を次々に逮捕・連行した。逮捕者はいずれも抵抗しなかった。ただ、警官隊は強硬派の抵抗を警戒して、現場一帯で厳重な警備態勢を敷いた。
逮捕者には民主党の劉慧卿(エミリー・ラウ)主席ら民主派の立法会(議会)議員数人や民主派長老の李柱銘(マーティン・リー)元民主党主席、学生団体の大学生連合会(学連)の周永康事務局長が含まれている。
デモ隊の強制排除を受け、金鐘の幹線道路は11日夜、全線が開通した。これで香港中心部の道路交通はほぼ平常に戻った。
民主派は9月28日、2017年の行政長官「普通選挙」から民主派を事実上排除した中国全国人民代表大会(全人代=国会)常務委員会の決定に反発して、道路占拠を開始。運動は2カ月半続いたが、香港政府や中国当局に全人代決定の見直しを受け入れさせることはできなかった。
裁判所の執行官は11日午前から金鐘の幹線道路の一部で高等法院(高裁)による占拠禁止命令を強制執行し、バリケードを次々と撤去。さらに、警察は午後、高裁命令の対象にならなかった占拠道路の大部分でもバリケードやテントを取り除き、デモ隊を排除した。地元メディアによると、約7000人の警官が動員された。
警察は近く、少人数のデモ隊が残る繁華街・銅鑼湾(コーズウェイベイ)の幹線道路でも強制排除を行い、香港中心部の道路交通を完全に正常化させる。
[時事通信社]
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