香港の梁行政長官:闘いは「無駄」だ-ハンスト発表の学生に
香港の梁行政長官:闘いは「無駄」だ-ハンスト発表の学生に
12月2日(ブルームバーグ):香港の梁振英行政長官は、学生リーダーが民主化デモ拡大の取り組み失敗を認め、ハンガーストライキ開始を発表した後、デモ参加者に彼らの闘いは無駄だと指摘した。
警察当局が12月1日にデモ隊に反撃した後、学生リーダーの黄之鋒(ジョシュア・ウォン)氏は政治改革に関する学生団体との対話再開を香港政府当局に迫るため、他の2人と共にハンストに突入すると発表した。
黄氏は2日、記者団に対し、「われわれは命を危険にさらしているわけではないが、率直な対話という具体的な要求がある」とコメント。梁長官が先の記者会見でハンストに入った学生らに気温が下がっているため体を大事にするよう呼び掛けたことについて、それよりもむしろ「なぜわれわれの要求を検討しないのか。われわれは当局者と会談する機会を求めているだけだ」と語った。
原題:Hong Kong’s Leader Tells Hunger Strike Students Fight ‘In Vain’(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:香港 Fion Li fli59@bloomberg.net;香港
Vinicy Chan vchan91@bloomberg.net
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rmathieson3@bloomberg.net Greg Ahlstrand, Neil Western
更新日時: 2014/12/02 15:46 JST
<香港>デモ撤退を呼びかけ 占拠発起人3人警察に3日出頭
毎日新聞 12月2日(火)20時25分配信
記者会見で警察への出頭を表明し、デモ撤収を呼びかけるデモ提唱者の戴耀廷香港大准教授(中央)ら=香港で2014年12月2日、AP
【台北・鈴木玲子】香港の次期行政長官選挙制度に反対する民主派による道路占拠で、大規模デモを提唱していた発起人3人が2日、香港政府が「違法」としているデモの責任を取り、3日に警察に出頭すると発表した。また警察とデモ隊の衝突激化で多数の負傷者が出た事態を踏まえ、香港島の金鐘(アドミラリティ)地区などで占拠を続けるデモ隊に撤退を呼びかけた。
【「一時的な撤退は運動の終わりを意味しない」】
発起人の一人、香港大学准教授の戴耀廷氏は「占拠は次第に初期の計画と異なってきており、継続の意義は薄れている」としてデモ隊に撤退を呼びかけた。3人は3日午後、香港島の警察署に出頭するとしている。
デモ隊の主導権は学生団体が握っているため、3人の影響力は一定程度にとどまり、離脱がすぐにデモ収束につながる可能性は低い。ただ占拠から2カ月以上が過ぎ、占拠継続を巡ってデモ隊内部も揺れており、学生団体「大学生連合会」は、自主的に占拠を収束させる可能性について言及し始めている。もう一つの学生団体「学民思潮」のリーダー黄之鋒氏は、政府との対話などを求め、1日夜から無期限のハンガーストライキに入った。
一方、2日付の香港紙「星島日報」は、香港政府が、デモ隊の道路占拠に対して裁判所命令を待たず、警察の判断で強制撤去に踏み切る可能性が高まっていると報じた。