京都・夫毒殺 「数千万円の資産書類見た」殺害前に資産認識か、容疑は依然否認 | 日本のお姉さん

京都・夫毒殺 「数千万円の資産書類見た」殺害前に資産認識か、容疑は依然否認

京都・夫毒殺 「数千万円の資産書類見た」殺害前に資産認識か、容疑は依然否認
産経新聞 11月27日(木)21時25分配信
報道陣の取材に応じる筧千佐子容疑者=堺市堺区(写真:産経新聞)
京都府向日市で昨年12月、無職、筧勇夫さん=当時(75)=が殺害された事件で、逮捕された妻の千佐子容疑者(67)が、「結婚後に証券会社の書類で数千万円の資産があるのを見た」と供述していることが27日、京都府警向日町署捜査本部への取材で分かった。捜査本部は筧さん殺害の動機につながる可能性もあるとみて、供述内容を精査している。
千佐子容疑者は捜査本部の調べに一貫して容疑を否認している。捜査本部などによると、筧さんは生前、株取引を行っており、多額の資産があった。千佐子容疑者は「預貯金がいくらあるかは教えてもらっていない」とも供述しているが、筧さんの死亡前から証券会社が管理する資産の存在を把握していたことが明らかになった。千佐子容疑者は過去に結婚や内縁関係にあった男性から数億円の遺産を相続している。
一方で、「遺産は受け取っておらず、生前もお金はもらっていない。筧さんはお金にシビアな人だった」と説明。千佐子容疑者は筧さんからは遺産をほとんど相続できず、今年6月には筧さんの預金の一部支払いを求め、信用金庫を相手取って提訴している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141127-00000572-san-soci
「男に公正証書を書かせるコツがあるんや」 関西連続不審死事件67歳容疑者〈週刊朝日〉
dot. 11月26日(水)11時37分配信
本誌(3月28日号)がスクープした、関西で高齢男性が次々と“怪死”した事件に捜査のメスがついに入った。11月19日、緊急逮捕された筧(かけひ)千佐子容疑者(67)事件が発覚したのは昨年12月28日午後9時45分ごろ、千佐子容疑者が京都府向日市の自宅からかけた119番通報だ。夫の勇夫さん(当時75)の体内から青酸化合物が検出されたため、京都府警は千佐子容疑者を事情聴取し、自宅を捜索した。千佐子容疑者周辺を取材すると、とんでもない過去がわかってきた。
これまで結婚したり、交際していた高齢の男性が次々と死亡。多額の遺産を手にしていたことが判明。亡くなった勇夫さんは4番目の夫だった。
佐賀県生まれの千佐子容疑者は地元の名門高校を卒業後、福岡の大手都市銀行に勤めていたが、九州へ旅行に来ていたTさんと知り合い、最初の結婚。大阪府貝塚市に移り住んだ。若いころは「野際陽子似の美人(写真)だった」(千佐子容疑者の古い知人)という。Tさんとの間に1男1女をもうけたが、94年にTさんが死亡。
その後、男出入りが激しくなり、婚姻関係にあったのはTさんを含め4人、内縁関係は2人だ。
千佐子容疑者が手にした遺産は、「総額約8億円。株やFXなど投資で使い切り預金はゼロに近い」(捜査関係者)。
結婚相談所、婚活サイトなどを通じ、高齢の男性に近づき、交際、結婚。一部をのぞき、短期間で男性が死亡し、遺産を相続するというパターンを繰り返していたのだ。
捜査が膠着する中、記者は勇夫さんの遺産を相続するのだろうと思っていたが、5月ごろ、千佐子容疑者から意外な話を聞かされた。
「今、お金がなくて困っている。勇夫さんの口座から預金を引き出そうとしたら、あちらの親族から口座をロックされた。生活保護をもらいたい。市役所に相談しようと思っている。弁護士に相談して、勇夫さんの預金を相続するために、民事訴訟も準備してる」
事実、6月に千佐子容疑者は、勇夫さんの預金を相続する自分に約430万円を引き渡せと、地元の信用金庫を相手取り、京都地裁に民事提訴していた。
もっとも多く相続したとみられるのは、千佐子容疑者の3番目の夫、大阪府松原市のYさんの遺産だ。Yさんは、旧家に生まれ育ち、若いときは大阪府の大手鉄鋼メーカーに勤務。退職後は、所有していた広大な田畑の「大地主」として借地などで生計を立て、老後の生活を楽しんでいた。
知人の紹介で千佐子容疑者と知り合い、2008年2月ごろに結婚。同年5月に死亡したという。Yさんの親族が当時をこう振り返った。
「葬儀になって私が喪主をやりますとやってきたのが千佐子容疑者。『公正証書あるねん。私が妻や』と公正証書を振りかざす。結婚したことも知らずびっくりだった。Yさんの遺産を身内はほとんど相続してません。たぶん、千佐子容疑者が大半を相続したはず。農機具まで売り払った」
Yさん所有の土地でとりわけ価値があったところは、10軒を超す新築住宅が立っていた。売買にかかわったYさんの遠縁の証言だ。
「1億円以上はした。Yさんの自宅も売却している。不動産だけで2億円以上になっているはず。Yさんは初婚で、結婚して間もなく『結婚してよかった。セックスって本当にいいもんだ。ただ、毎晩、あれだけやるとフラフラだ』と話していた。車に乗せられ、遺言状にサインしにいったとも聞いていた。正直、遺産狙いかと思った」
2番目、3番目、4番目の夫や内縁関係の男性に公正証書、遺言状などを作成させた理由を千佐子容疑者に質問すると、こう答えた。
「もし、急に亡くなったら、私ひとり、一文無しでほおっておかれる。この年で、つらいやん。だから効力ある公正証書や遺言状、書いてもらう。一緒になるなら、腹くくって書いてと。男の甲斐性みたいなもん。みんな書いてくれたよ。愛があるから」
(今西憲之/本誌・横山 健)
※週刊朝日 2014年12月5日号より抜粋
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20141126-00000006-sasahi-soci