使い古した犬を捨てるブリーダー
何回も何回も子どもを産ませて、その子を売って利益を得ている人が10歳近い高齢の犬を遺棄をする
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
今度は佐賀でも犬が大量に衰弱、広がる謎を追跡
TBS系(JNN) 11月11日(火)18時44分配信
栃木や群馬で大量の犬が死亡しているのが見つかった事件です。今度は、遠く離れた佐賀でも生きた小型犬が衰弱した状態で保護されていたことがわかりました。何が起きているのか、広がる謎を追いました。
カゴの中でじっとしている3匹の小型犬。山の中に捨てられ、衰弱していたところを保護されました。先月末から今月にかけて、栃木県で小型犬ばかりおよそ70匹の死骸が捨てられていた事件。今度は、生きたまま犬が放置されていたことがわかったのです。
栃木県で7月に20匹あまり、そして、群馬県高崎市内では4月と8月に11匹もの犬が捨てられていました。その11匹を保護したのが、群馬県高崎市にある動物愛護センターです。
衰弱した犬が放置されていたのは群馬県高崎市。ブリーダーの敷地内に、チワワなどの小型犬が4月に3匹、8月に8匹捨てられていました。さらに隣の栃木県では、7月のわずか10日間に那須塩原市と日光市、足利市でそれぞれ小型犬が6匹ずつ捨てられていたのです。保護された犬は皆やせて、不衛生な環境でエサを十分に与えられていなかったとみられています。
「この子は目が見えなくて怖がりなんですけど」(「群馬わんにゃんネットワーク」新井礼子副理事長)
カゴから出てもおとなしく、吠えない犬。
「たぶん、声帯を取られています。吠えようとするけど声が出ない」(「群馬わんにゃんネットワーク」新井礼子副理事長)
さらに、群馬や栃木から遠く離れた佐賀県でも、先月19日から今月5日にかけて衰弱したマルチーズばかり18匹が県内の8つの市や町で見つかりました。
「大量にあちこち佐賀県全域で(捨てられていて)本当に悪質だなと思います」(動物愛護ボランティア「ハッピーボイス」甲斐めぐみさん)
誰が何のために大量の犬を捨てたのでしょうか。群馬県で保護された11匹にはある共通点が・・・
「全てがメス犬で高齢でした」(群馬県高崎市動物愛護センター・大熊伸悟指導管理技士)
保護されたのはすべてメスで、多くは10歳近い高齢の犬。なぜなのでしょうか。
「おそらく、繁殖業者の仕業だと思う。経営に行き詰まってこういった行為に及ぶことが推測される」(群馬県高崎市動物愛護センター・大熊伸悟指導管理技士)
地元の動物愛護団体は、市の動物愛護センターと協力し11匹のうち6匹を新しい飼い主に引き渡しました。
「この子たちに何回も何回も子どもを産ませて、その子を売って利益を得ている人たち。遺棄をするというのは犯罪ですし、許せないです」(「群馬わんにゃんネットワーク」新井礼子副理事長)
全国で相次ぐ犬の大量遺棄。去年の改正動物愛護法の施行で、自治体が業者からの動物の引き取りを拒否できるようになったため、業者が不法な処分をしている可能性も浮上しています。
「今まで、犬の世話をして子犬を売って自分たちの生活が成り立ってたわけだから、少なくとも自分が世話になった動物ですから、最後まで面倒見るのが当然」(群馬県高崎市動物愛護センター・大熊伸悟指導管理技士)
人間の身勝手で捨てられた犬たち。警察は、動物愛護法違反などの疑いで捜査を進めています。(11日18:06)
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20141111-00000047-jnn-soci