200隻以上に膨れあがった小笠原・伊豆諸島沖での中国のサンゴ密漁船団
2014.11.3 11:02
中国のサンゴ密漁船団、日本の海上警備挑発か「単なる密漁と思えぬ」
200隻以上に膨れあがった小笠原・伊豆諸島沖での中国のサンゴ密漁船団について、専門家からは「単なる密漁目的ではなく、日本の海上警備態勢への挑発ではないか」といった見方が浮上している。
小笠原諸島沖で今秋増加した中国漁船によるサンゴ密漁は、中国近海での採取禁止や沖縄周辺での海上保安庁の警備強化が背景にあるとみられる。海保の佐藤雄二長官は「一獲千金を狙った違法な操業だ」と述べ、中国公船の航行が常態化している尖閣諸島(沖縄県石垣市)周辺海域での海洋権益拡大に向けた動きとは別との認識を示す。
ただ、小笠原諸島沖では約30年前にも台湾漁船によるサンゴの密漁が横行した時期もあったが、古参のサンゴ販売業者は「今回は船団が異常に多い。取り合いになって行き帰りの燃料代が回収できないリスクもあるのに…」と船団の急増に首をかしげる。
東海大の山田吉彦教授(海洋政策)も「数十隻ならまだしも、200隻以上に増えれば単なる密漁目的とは考えにくい」と指摘。中国漁船が領海に侵入し、島から見える距離まで大胆に近づいている状況などから「日本の海上警備態勢への挑発の意味合いもあるのでは。現状を国際世論に訴え、中国側にサンゴ密漁をやめさせるよう圧力をかけるべきだ」と話している。
漁業関係者の間では、小笠原諸島沖で中国漁船が領海侵入を繰り返すことで、尖閣諸島の領海警備態勢に揺さぶりをかける狙いを指摘する向きもある。
http://www.iza.ne.jp/kiji/events/news/141103/evt14110311020006-n1.html
小笠原諸島周辺で“中国船”212隻を確認
日本テレビ系(NNN) 10月31日(金)6時11分配信
サンゴを密漁した疑いで、今月、5人目となる中国人船長が逮捕された。また、30日午後には小笠原諸島の周辺海域などで、中国漁船とみられる船が212隻いることが分かった。
第3管区海上保安本部によると、30日午前9時半ごろ、小笠原諸島周辺の日本の排他的経済水域(=EEZ)内でサンゴ漁を行っていた中国漁船を巡視船が発見し、船長の張財財容疑者(45)を現行犯逮捕した。今月、逮捕された中国人船長はこれで5人目となる。
また、30日午後、第3管区海上保安本部が航空機で警戒にあたったところ、小笠原諸島周辺などで中国漁船とみられる船が212隻確認されたという。第3管区海上保安本部は巡視船を追加で派遣し、監視や取り締まりを強化している。
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20141031-00000004-nnn-soci
中国サンゴ密漁船か、過去最多の212隻発見
TBS系(JNN) 10月31日(金)1時31分配信
小笠原諸島と伊豆諸島の近海で、サンゴの密漁目的と見られる中国漁船が、合わせて過去最多となる200隻以上発見されました。
30日に確認されたサンゴ密漁目的と見られる中国漁船の数は、過去最多の212隻となりました。この画像は、伊豆諸島にある須美寿島の近海を、第三管区海上保安本部所属の飛行機から撮影したものです。無数にある黒い点の集団が、中国漁船とみられます。第三管区海上保安本部によりますと、小笠原諸島の近海に48隻、伊豆諸島の近海で164隻が確認されたといいます。そのうち、領海内に侵入していたのは合わせて159隻だったといいます。
小笠原の自然豊かな海は赤サンゴの生息地として有名です。「宝石サンゴ」とも言われる高級品の赤サンゴ。ここ9年で相場は10倍近くにはね上がり、中国国内ではサンゴの採取が禁止されていることもあって、今、密漁目的の船が大挙してやって来ています。
30日には、また中国人船長の逮捕者が出ました。横浜海上保安部によりますと、午前9時半頃、小笠原諸島の近海の日本の排他的経済水域内でサンゴの漁に使われる網を海に投げ入れた状態の中国漁船を発見。海上保安官が中国漁船へ乗り移り、船長で中国人の張財財容疑者を現行犯逮捕しました。小笠原近海での中国漁船の船長逮捕は、今月5件目となりました。
今週月曜日に海で遭遇した中国の船を追い返したという小笠原の地元漁師は、憤りを隠せません。
「日本の領海でしょ。(中国船が)200隻来たって、日本の防衛はどうなっているのか。日本の防衛は『お留守』ってことじゃないか、あきれるよ。税金を吸い込んで、政治家は何をやってるんだ。行政がやらなきゃ、地元の人間は体を張るしかない」(小笠原島漁協 石井勝彦副組合長)
地元村議の一木重夫議員は、一向に減らない中国漁船の問題で、新たな懸念を訴えます。
「ここまで増えると観光業の風評被害も懸念され心配。国も海上保安庁だけで対応しきれないなら、自衛隊と共同で海上警察業務をやれるようにしてほしい」(小笠原村議会 一木重夫議員)
増え続ける中国からのサンゴ密漁船。警視庁は、小笠原諸島に15人前後の警察官を派遣することを決めたといいます。島内のパトロールなどに当たるため、31日の午前、現地に向けて出発するといいます。(31日00:23).
最終更新:10月31日(金)12時54分
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20141031-00000003-jnn-soci
小笠原諸島に警察官派遣、中国船のサンゴ密漁で
TBS系(JNN) 10月31日(金)13時9分配信
小笠原諸島などの近海でサンゴの密漁目的とみられる中国漁船が急増していることを受けて、警視庁は31日午前、現地に向けて28人の警察官を派遣しました。
小笠原諸島や伊豆諸島の近海では、サンゴの密漁目的とみられる中国漁船が急増していて、第三管区海上保安本部によりますと、30日は、212隻の中国漁船とみられる船を見つけたということです。
こうした事態を受けて、警視庁は機動隊員など28人の警察官を派遣することを決め、現地に向けて出発しました。機動隊員らは警視庁・小笠原警察署の署員とともに島民の不安を取り除くため、島内のパトロールなどにあたり、陸からの警戒を強化していくということです。(31日11:23).
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20141031-00000039-jnn-soci
サンゴ密漁に対処=中国大使館
時事通信 10月30日(木)17時33分配信
在日中国大使館の楊宇報道官は30日の定例記者会見で、小笠原諸島周辺海域で中国漁船によるサンゴ密漁が横行していることについて、「漁民に法律に基づいて操業するよう要求している」と述べ、中国としても密漁に対処していると強調した。
報道官は「中国は(密漁対象の)サンゴの採取を禁じている」と指摘。また、日本側に対し「漁民の合法的な権益を保障し、案件を適切に処理するよう求める」と語った。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141030-00000123-jij-cn
密漁防止、中国に要求=外務省
中山泰秀外務副大臣は30日の記者会見で、小笠原諸島周辺海域での中国漁船によるサンゴ密漁を受け、外務省の担当課長から在京中国大使館の参事官に対し遺憾の意を伝え、再発防止を申し入れたことを明らかにした。中山氏は「今後も関係省庁と連携して対応していきたい」と述べた。(2014/10/30-17:41)
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201410/2014103000836&rel=&g=
読売新聞 10月31日(金)12時21分配信
サンゴ狙う中国船か、伊豆諸島周辺にも160隻
鳥島付近に集まる中国船とみられる船(31日午後0時48分)=読売機から、佐々木紀明撮影
東京・小笠原諸島の周辺海域で希少な「宝石サンゴ」を狙った中国漁船の違法操業が急増している問題で、第3管区海上保安本部の30日のパトロールで、同諸島より約500キロ北の伊豆諸島周辺でも、中国漁船とみられる160隻余りが確認された。
違法操業の範囲が拡大している恐れがあり、同本部は取り締まりにあたる巡視船を増強した。
同本部が30日に航空機で監視したところ、小笠原諸島周辺に48隻、同諸島より約400キロ北にある伊豆諸島・鳥島と500キロ北の須美寿(すみす)島の周辺海域で164隻の航行が確認された。
小笠原諸島周辺では9隻が領海内、39隻が排他的経済水域(EEZ)内に、須美寿島や鳥島周辺では150隻が領海内、14隻がEEZ内にそれぞれ入っていた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141031-00050069-yom-soci
中国船さんご密漁 地元の漁業に被害も
10月25日 20時15分
中国船さんご密漁 地元の漁業に被害も
小笠原諸島の周辺で、中国漁船が貴重なさんごを密漁しているとみられる問題で、地元の漁業関係者の間では、ことし7月ごろから目撃情報が相次いでいて、海中に仕掛けた漁具が壊されるなどの被害も出ています。
小笠原島漁業協同組合によりますと、中国から来たとみられるさんご漁船は、ことし7月28日以降、小笠原諸島の周辺で相次いで目撃されるようになったということです。
漁船の操業状況などを記録した業務日誌には、中国の密漁船とみられる船の目撃時間や様子などが記され、なかには10隻ほどが近くに来て、進路を塞がれるなどの妨害行為を受けたという記述もあります。
25日も漁に出た地元の漁船か
ら密漁船とみられる船を4隻目撃したという情報が寄せられていました。
目撃した磯部康朗さんは「嫁島から南に5キロほど沖、こちらの船からおよそ2キロの場所で4隻が操業していた。鉄の船で30トンから50トンあると思うが、こちらは小さい船なので、寄って来ると威圧感があり、非常に怖い」と話していました。
漁協によりますと、これまでに海中に仕掛けた漁具が壊される被害が出ているほか、衝突される不安から漁を取りやめるなどの影響も出ているということです。
小笠原島漁協の稲垣直彦参事は「さんごがいる場所はちょうどわれわれの漁場で、さんごがなくなると、魚が住む場所が失われてしまうと心配している。安心して漁ができるよう、国にはしっかりと対応してほしい」と話していました。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20141025/k10015697131000.html
中国船のサンゴ密漁で自民抗議へ
10月31日 14時46分
自民党の外交関係の合同会議が開かれ、小笠原諸島の沖合で中国漁船が貴重なサンゴを密漁しているとみられる問題について、「中国側は本気で取り締まるつもりがないのではないか」といった指摘が相次ぎ、今後、党として中国側に抗議する方針を確認しました。
自民党の外交関係の合同会議が開かれ、先月以降、中国から来たとみられるサンゴ漁船が小笠原諸島沖で多く確認され、中国漁船が貴重なサンゴを密漁しているとみられる問題が取り上げられました。この中で外務省の担当者は、漁船に対して厳正な指導を行うよう中国側に再三にわたって申し入れており、中国側から「放置していいとは思っていない」という認識が示されているなどと説明しました。これに対し、出席者から「中国側は本気で漁船を取り締まるつもりがないのではないか」といった指摘や、「再三の申し入れにもかかわらず、サンゴ漁船が急増しているのは抗議が不十分だからだ」という批判が相次ぎ、今後、党として中国側に抗議する方針を確認しました。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20141031/k10015853121000.html
宝石サンゴの取引総額は過去最高
10月28日 22時47分
宝石サンゴの取引総額は過去最高
アクセサリーなどに加工される「宝石サンゴ」のことし最後の入札会が、サンゴ漁が盛んな高知県で開かれ、中国での人気の高まりを背景に、ことしの取引総額は50億円余りと過去最高になりました。宝石サンゴを巡っては、中国漁船が密漁しているとみられる問題が指摘されていて、資源保護が課題となっています。
この入札会は、サンゴの加工業者などで作る日本珊瑚商工協同組合が、高知県香南市で、年3回開いているものです。
ことし最後となる28日の入札会では、全国から参加した加工業者が、高知沖などでとれた宝石サンゴを次々と競り落とし、中には、1つで947万円の高値がついたものもありました。
専門家によりますと、宝石サンゴは、中国で富裕層から高い人気を集めて価格が年々高騰し、取り引きされるサンゴのおよそ8割が、中国や台湾に出荷されるということです。
組合によりますと、28日の入札を含めて、ことしの宝石サンゴの取引総額は去年より7億円余り多い50億5000万円に達し、過去最高になったということです。入札に参加した漁業者は「価格が年々上がり、うれしいかぎりです」などと話していました。
宝石サンゴを巡っては、小笠原諸島沖で中国漁船が密漁しているとみられる問題が指摘されていて、資源保護が課題となっています。漁業者からは「高知の海にも来たら、すごく怖い。日本の財産なので、一刻も早くやめてほしい」といった声も聞かれました。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20141028/k10015771201000.html
サンゴ密漁か 中国人船長また逮捕
10月30日 17時03分
サンゴ密漁か 中国人船長また逮捕
30日午前、小笠原諸島沖の日本の排他的経済水域内で、中国のサンゴ漁船が密漁していたとして、横浜海上保安部は中国人船長の45歳の男を漁業主権法違反の疑いで逮捕しました。
横浜海上保安部によりますと、30日午前9時20分ごろ、小笠原諸島の北之島の北北西およそ34キロの日本の排他的経済水域内で、中国のサンゴ漁船が海に網を入れて操業しているのを巡視船が見つけました。
海上保安官が漁船に乗り移って停船させ、中国人船長の張財財容疑者(45)を漁業主権法違反の疑いで逮捕しました。
海上保安部は、ほかの11人の乗組員からも事情を聴いて調べていますが、これまでに引きあげた網の中や船内からサンゴは見つかっていないということです。
日本のサンゴが中国国内で高値で取り引きされていることを背景に、小笠原諸島の周辺では中国のサンゴ漁船が目立つようになっています。
先週は100隻を超える中国のサンゴ漁船とみられる船が確認されていますが、サンゴを密漁していたとして船長が逮捕されたのは今月に入ってこれが2例目です。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20141030/k10015828551000.html