富士フイルムーがんばってます。
2014.10.27 12:57
富士フイルム、米ワクチン製造会社買収 エボラなど感染症向けが得意
富士フイルムは27日、バイオ医薬品受託製造会社で、ワクチン製造に強みを持つ、米国のケイロン・バイオセラピューティクス社(テキサス州)を買収すると発表した。買収額は非公表だが、数十億円規模とみられる。
富士フイルムは、ケイロンがエボラウイルスや炭疽(たんそ)菌などの感染症向けワクチンを安全、安定的に製造できる点を評価し、買収により世界的な事業拡大が見込めると判断した。
米子会社の富士フイルムダイオシンスバイオテクノロジーズを通じて買収する。今後、数カ月内にケイロンの全持分の49%を取得するとともに、ケイロンの取締役の過半数を富士フイルムグループから任命する。さらに、今後、持ち分比率を100%まで引き上げていく予定。
バイオ医薬品の受託製造の世界市場は、足元で約2千億~3千億円規模とされ、今後年率7%の上昇が見込まれる有望市場。富士フイルムとしては、今回の買収を含む事業強化により、2018年度には、同市場で10%のシェアを確保したい考え。
富士フイルムホールディングスの医療機器を含めたヘルスケア事業の13年度の売上高は3800億円。これまでも、グループの富山化学工業がエボラ出血熱の治療にも使われている抗インフルエンザ薬を手がけるなど医薬品事業を強化しており、買収により、さらに事業領域を拡大する。
エボラ感染者の飼い犬は、殺されるべきですか?
Mocosuku Woman 10月27日(月)11時1分配信
「テキサスに帰っていつもの生活に戻り、飼い犬のベントリーと再会したい」。米国内で初めてエボラ出血熱に感染した看護師のニーナ・ファムさん(26)の退院後第一声です。彼女は体内からエボラウイルスが消滅したことが確認され、24日(金)に退院を果たしました。重病から回復した後、最初に望んだことが愛犬との再会…飼い主とペットの深い絆を感じさせるエピソードです。
◆ハイリスクな感染症が突きつける厳しい現実
一方、米国のウォール・ストリート・ジャーナル 誌は10月9日(木)付けの記事で、スペイン政府が現地時間の8日夜、エボラ出血熱に感染した女性看護助手が飼っていた犬「エクスカリバー」を安楽死させたことを伝えました。10月7日には、ツイッターなどのソーシャルメディア上に「エクスカリバーを救おう」という声が広がり、38万人を超える助命嘆願の署名も集められましたが、スペイン政府の決定を覆すことはできませんでした。
◆殺処分を選んだスペイン、保護観察を選んだ米国
これに対し、まったく対照的な措置を下したのが、米テキサス州です。ブルームバーグ通信の10月14日(火)付けの記事によれば、テキサス州ダラス市のローリングス市長は13日、エボラ出血熱に感染した医療関係者の飼い犬を殺処分にはせず、保護観察下に置くことを表明したのです。
◆防ぐべき被害はウイルスだけではない
ペットを失った後、「ペットロス症候群」となる場合があります。ペットロス症候群とは、ペットを亡くしたことが原因で起こる、不眠や摂食障害、疲労感、身体的な不調、うつ病などの総称です。ペットロス症候群の要因として挙げられるのが、ペットの死を自分のせいだと感じ罪の意識に極度にさいなまれる、ペットを失った悲しみがあまりに大きい…などです。今回のスペインのケースでいえば、この女性看護助手は自らもエボラ出血熱感染という大変深刻な状況です。それに加えて、愛する飼い犬が安楽死とはいえ、殺処分となった事実をどのように受け止めたのでしょう?
◆犬とエボラ感染の因果関係はいまのところ不明
スペインのケースでは、この犬がエボラ熱に感染していたかについて検査は行われなかったようです。米疾病対策センターによれば、ここまで、犬から人に感染した、または犬が発症した事例は報告されていないとのこと。つまり、飼い主がエボラ出血熱に感染したケースで、飼い犬が及ぼす危険性は明らかになっていないのが現状です。そういった状況をふまえると、感染者のペットロスの懸念に加えて、人間と飼い犬間での感染などについて知見を得るという点からも、テキサス州のように、感染者の飼い犬を保護観察下におく処置のほうが妥当のように思えます。
エボラ出血熱は、感染した本人のみならず、同居者、飼っているペットへの感染のリスクなど、広範囲な影響を及ぼす病です。純粋に医学的、科学的な問題だけではなく、前述のペットロスのように人間の感情への二次的被害も与える可能性があります。また、病気そのものについて明らかになっていない部分が多いため、一刻も早い全貌解明が望まれます。
MocosukuWoman編集部
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141027-00010001-mocosuku-life