政治の遅滞は許されないわけでありまして
ネギ購入も「政治活動費」=小渕氏、会見で主張-観劇代には「大きな疑念」
経済産業相を辞任後の記者会見で厳しい表情を見せる小渕優子氏=20日午前、東京・霞が関
経済産業相を辞任した小渕優子氏は20日午前、経産省で記者会見し、自身の資金管理団体「未来産業研究会」がネギやベビー用品、化粧品などを購入していたことについて、「群馬県外の支援者への贈答品や、海外出張時のお土産だった。政治家が人脈を広げることは重要な仕事の一つで、政治活動の経費として認められると思っている」と主張した。
女性閣僚でつまずき=首相の狙い、裏目に-安倍政権
一方、関係団体が行っていた観劇ツアーの収支については、参加者から徴収した額と政治資金収支報告書の記載に大きな食い違いがあったとして、「大きな疑念があると言わざるを得ない。大変申し訳ない」と陳謝した。
小渕氏は会見で、同研究会が購入した下仁田ネギやこんにゃくといった群馬県の名産は「政治活動でお付き合いのある県外の方への贈答用で、地元の振興にもつながると思った」と説明。ベビー用品や化粧品についても「支援者の出産祝いや、海外出張時のお土産」と述べ、「公私の区別はしっかりつけている」と強調した。
また、関係者への贈答はポケットマネーで行うべきだとの指摘に対しては、「政治家がさまざまな人と交流し人脈を広げることは重要な仕事の一つ。政治活動の経費として認められると思っている」と主張。親族企業からたびたび購入していた服飾品は「姉がデザインしたもので、(名産品とは)違った話題で交流が深められる。大変重宝している」と語った。
一方、2007年以降毎年行っていた観劇ツアー代金については、毎回2000人程度の参加者があり、1人当たり1万2000円を徴収していたと説明。しかし、10~11年の収支報告書には300万円余りの収入しか計上されておらず、12年は収支自体の記載がなかったとして、「私自身大きな疑念を持った」と述べた。(2014/10/20-12:25)2014/10/20-12:25
女性2閣僚辞任 安倍首相「2人を任命したのは私、任命責任は私にある」
産経新聞 10月20日(月)14時36分配信
女性2閣僚辞任 安倍首相「2人を任命したのは私、任命責任は私にある」
2閣僚辞任に「国民の皆様におわびしたい」と話す安倍晋三首相=20日午後、首相官邸(酒巻俊介撮影)(写真:産経新聞)
安倍晋三首相は20日午後、官邸で記者団に対し、小渕優子前経済産業相と松島みどり前法相の辞任について「任命責任は私にある」と述べた。首相の発言の詳細は以下の通り。
--小渕、松島両氏の辞任について受け止めと任命責任について
「先程、小渕経済産業相と松島法相から辞表が提出されました。自らの問題によって、政治に、行政に遅滞をもたらすことは許されない。よって、辞任したいと。経済再生、女性が輝く時代をつくっていく上において貢献できずに、大変申し訳なかったという話がありました。私は2人の意志を尊重して辞表を受理いたしました」
「2人を任命したのは私であり、任命責任は首相である私にあります。こうした事態になったこと、国民の皆様に深くおわびを申し上げる次第です。政府において、行政において難問が山積しています。まさに政治の遅滞は許されないわけでありまして、後任を急ぎ選定いたしまして、改めて課題に取り組んでいきたいと思います」
--後任には
「後任には、今回の出来事も踏まえ、国民の皆様の信頼を得る、それぞれの分野に通じた方を選びたいと思っています」
--いつまでに
「今日中に選びたい」
--今日中に発表されるということか
「基本的に今日中に新しい大臣を選びたいと思います」
--女性か
「それぞれ、法相、経済産業相にふさわしい人を選びたいと思います」
--男女かかわらずか
「女性が輝く社会づくりにおいて、女性の閣僚という存在意義が十分認識している。その上において、適材適所に選びたい」
--名前は
「これからよく考えていきたいと思います」