故障・苦情…国補助金の再生エネ41設備が休止
障・苦情…国補助金の再生エネ41設備が休止
読売新聞 10月9日(木)8時41分配信
国からの補助金を受けて、自治体や民間団体が2009~13年度に設置した太陽光発電などの再生可能エネルギー設備のうち、41設備が故障などで稼働していないことが、会計検査院の調べでわかった。
検査院は経済産業省など5省に対し、補助金交付先に再稼働か廃止を検討させるよう求める。
検査院の調べによると、この期間に国の補助金計約2300億円を投じて設置されたのは計7750設備。このうち41設備(補助金計約11億円)が、調査時の今年3月に休止していた。1年以上も稼働していなかったのは8設備あった。休止の理由は「故障の原因調査」(16設備)が多く、「設備の騒音苦情」などもあった。
秋田県横手市は10年度、国の補助金約1500万円でバイオマス熱による乾燥設備を導入し、木材加工組合に貸与したが、組合が破綻して設備は3か月しか使われず、放置されて損傷が激しい。同市の担当者は「修理には多額の費用がかかる。国や県と廃止を検討したい」と話している。