オーストラリアからやってきたという白人の兵士『母国で居場所がなかった』 | 日本のお姉さん

オーストラリアからやってきたという白人の兵士『母国で居場所がなかった』

IS加入の白人インテリ層 母国で居場所なく自分探しがきっかけ
2014年10月03日 07時00分 提供:NEWSポストセブン
オバマ米大統領はイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」のシリアの拠点への空爆を9月22日に開始した。標的となったISの本拠地・ラッカへ3月に潜入取材した報道カメラマン・横田徹氏が語る。
「現地で驚いたのは、戦闘員の出身地が多種多様だったこと。オーストラリアからやってきたという白人の兵士は『母国で居場所がなかった』と語っていた。決して貧しいわけではないし、教育レベルも高かったが、社会で閉塞感を覚えて“自分探し”のためにシリアに入った兵士がいたのが印象的だった。数は少ないが欧米からやってくる白人も出てきている」
米国務省によればISの戦闘員約3万1500人のうち外国人(イラク、シリア以外の出身者)は約1万5000人。そのうち2000人が欧米出身だとする。移民2~3世のアラブ系だけではなく、フランスでは非移民系の富裕層家庭の若者の参加者が増えているとする分析もある。
欧米のジャーナリストを次々と「斬首」するISに白人のインテリ層が参加する理由として、欧州での若年失業率の高止まりなど閉塞した社会状況があると考えられる。社会に不満を持つ若者をISはネットを通じて巧みに勧誘する。シリア情勢に詳しい青山弘之・東京外国語大学教授の解説。
「ISは残虐なシーンばかりネットにアップするわけではない。緑豊かな場所に数人が座って『なぜISに入ったのか』を語らうイメージビデオのようなものを増やしている。欧米社会の問題点をとうとうと語り、ISが理想郷であるように描いて共感を覚えさせてから、理想の実現には戦いが必要だと説くわけです。まず共感させるアプローチが、これまでのイスラム過激派とは違っている」
http://news.ameba.jp/20141003-60/
ISの勢力拡大が欧米社会が抱える問題の映し鏡だとすれば、空爆では何も解決しない。
※週刊ポスト2014年10月10日号
日本人拘束の「イスラム国」 日本語話す兵士存在と週刊誌報じる
2014.08.25 07:00
 千葉県で「民間軍事会社」を経営し、田母神俊雄氏らとのツーショット写真もネットで公開していた湯川遥菜氏をシリアで拘束したイスラム過激派組織「イスラム国(ISIS)」。幹部や兵士の肉声、支配地域の内情はほとんど伝えられたことがない。
 そんな中、8月25日発売の週刊ポスト9月25日号には、報道カメラマン・横田徹氏が3月下旬、シリア北部の都市・ラッカで組織中枢を取材したレポートが掲載されている。ラッカは人口20万人、ISISの本拠地とされる都市である。横田氏はそこで、日本語を話す兵士とも遭遇したという。
 現在、欧州からは約2000人の若者がシリアへ渡りISISなどのアル・カイーダ系グループに加わっているとされ、志願者は増加傾向にあるようだ。社会に不満を持つ若者たちがインターネットによる巧みな勧誘に呼応して改宗し、シリアに渡るケースが多いという。ISISには多国籍の兵士が集い、理念を共有した上で本気で「国」を作ろうとしている、と同誌で横田氏はレポートしている。
http://www.news-postseven.com/archives/20140825_272965.html