危険な国から来た旅人の記
中国だったら超危険・・想像もできない局面に引き込んでくれた「日本で道を聞かれた人」―中国ネット
2014年07月12日
人民網は9日、今年第2四半期に海外旅行した中国人の満足度調査結果を掲載した。主要な渡航先22か国・地域の中で、満足度が最も高かったのはニュージーランドの79.88ポイント。これに米国、シンガポール、スペイン、フランスが続き、日本は78.48ポイントで10位だった。ただ、これはあくまでも平均。旅の満足度はそこでどんな人に出会い、どんな経験をするかに大きく左右される。
中国のある男性ブロガーが最近、以前に日本を旅した時の思い出をつづったエントリーを公開した。友人たちがこのところよく日本に行くため、自分の経験を思い出したという。エントリーは日本人3人に道を聞いた時のことを振り返ったもので、中には「中国だったら超危険」なこともあったとか。その中身をのぞいてみる。
博多に行った時、バス停で年配の女性にある場所までの道を聞いた。すると彼女が連れて行ってくれるという。「バスを待っているんじゃないですか?」「大丈夫よ。遠くないから」――。心が痛んだ。自分の日本語が下手で彼女とおしゃべりができず、ただ黙って歩いたこと。12月の寒空に年配の人に案内させてしまったこと。目的地にたどり着くと、彼女は帰って行った。
用を済ませ、その場所から帰ろうとすると、また道に迷ってしまった。若くてきれいなOLさんらしき人がいたので、地下鉄の駅への道を聞いた。すると彼女は「ええっ! ちょっと遠いですよ」と心配顔。私が
駅に歩いて向かおうとすると、彼女は「最低でも10分はかかりますよ」とまだ心配顔だ。私は「大丈夫です」と言った。内心はタクシーが高いから乗りたくなかったのだ。それでも彼女は「本当に大丈夫ですか? タクシーは? ほん
とに?」と、私よりも困った様子。私も申し訳なくなり、礼を言って立ち去った。それにしても、きれいな人だった! 日本のドラマのヒロインみたいに。
実は、もっとすごい「道を聞かれた人」がいた。その時、私はあるホテルを探そうとしていたが、近くをうろうろしても見つからなかった。人に聞いても分からない。私は年配の男性が道路に面した家から出てくるのを見つけ、ホテルの場所を聞いてみた。その男性は地図をしばらく見ていたが、やっぱり分からないという。
そして、「今、車を出すから、送って行ってあげる」というのだ。私は驚愕した。本当に大丈夫なのか? 中国だったら超危険で、想像もできないシチュエーションだ。私がトラ
ンクをその男性のワゴン車に積み込むと、男性はカーナビを使ってホテルを探し始めた。道を何度も曲がり、実はとても近くにあったホテルにたどり着いた。私は申し訳ない気分になった。ずっと頭を下げてお礼を言っていると、男性はなにも言わず、去っていった。
人を隔てるのは国でも、年齢でもない。人が残してくれた記憶というのは、景色や食べ物よりも長く、心に残る。写真でも残しきれない記憶をとどめるため、ここにつづってみた。
(編集翻訳 恩田有紀)
http://www.xinhua.jp/socioeconomy/economic_exchange/388861/
チュウゴクだったら超危険って、知らない人の車に乗ることが超危険って言っているんですよね。
チュウゴクだったら、送る方も危険だし、送ってもらう方も危険なことなのでしょうが、日本だったら、道に迷っている外国人を自分の車で送ってあげるってことは別に危険でもないことだと思う。 でも、日本人がその感覚で外国に行くと超危険。