米軍と中東5カ国のシリア空爆について欧州諸国は支持はするものの参加はためらっている。 | 日本のお姉さん

米軍と中東5カ国のシリア空爆について欧州諸国は支持はするものの参加はためらっている。

<シリア空爆>欧州諸国 米国支持すれど参加にためらい
毎日新聞 9月24日(水)10時3分配信
シリア北部で米軍の空爆を受けるイスラム過激派に関連する建物のビデオ画像=23日、米中東軍提供・AP
【ブリュッセル斎藤義彦】米軍と中東5カ国のシリア空爆について欧州諸国は支持はするものの参加はためらっている。国際法上の疑義があり、英キャメロン首相は野党側と慎重に協議する構えだ。欧州はロシアによるウクライナ介入を国際法違反と批判している手前、国際法無視はできない事情もある。またフランスはイラクで空爆を開始、ドイツが北部クルド地域に軍事支援を行うなど米軍を「側面支援」しており、さらなる貢献は物理的に困難としている。
キャメロン英首相は23日、米軍などの空爆への支持を表明。しかし英国の参加は検討を要するとの考えを示した。野党・労働党はシリア空爆には国連安保理決議が必要と主張。首相は労働党の支持を得るため26日もミリバンド党首と協議する見通しとなった。
英国は正当性なく2003年のイラク攻撃に参加、多くの犠牲を払ったことから国際法に疑義のある武力行使には慎重になっている。昨年8月、化学兵器使用を巡りシリア・アサド政権への空爆を英議会が拒否、首相は武力行使断念に追い込まれた。
来年の総選挙を前に同様の失敗を繰り返さないため、首相は野党の協力を得なければシリア空爆に踏み出さない意向とみられる。
独仏もシリア空爆には不参加を表明した。欧州は、ロシアによるウクライナ・クリミア半島編入やウクライナ東部への軍事介入を国際法違反と批判、ロシアを制裁している。ロシアは米軍のシリア空爆を違法と批判、安保理決議が必要と主張しており、欧州がシリア空爆に参加すれば、ロシアにウクライナ介入を正当化する口実を与えかねない。
また、フランスは19日からイラクに限りイスラム国への空爆を開始。ドイツは対戦車砲弾500発をイラク北部クルド地域に送っている。シュタインマイヤー独外相は21日、「大きな責任を引き受けた」と述べ、ファビウス仏外相も22日、「すべてはできない」と、貢献に限界があるとの考えを示した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140924-00000019-mai-int