年々増え続けているといわれる未受診妊婦とは?
年々増え続けているといわれる未受診妊婦とは?
Mocosuku Woman 9月21日(日)18時0分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140921-00010001-mocosuku-hlth
東京都福祉局のデータによると、妊娠中に救急車で運ばれた事例の内、約4割が未受診妊婦であることが明らかになりました。
未受診妊婦とは、妊娠中に一度も健診を受けることなく分娩を迎えてしまう妊婦さんのこと。未受診妊婦は以前よりも年々増え続けていると言います。
ここでは、「未受診妊婦」について、簡単に解説します。
◆未受診妊婦のリスクとは?
母体にも胎児にも何も異常がなければ未受診でも健康な赤ちゃんを産むことは可能です。しかし、実際にはまったく妊婦健診を受けることなく分娩を迎え、飛び込みで病院に運ばれた妊婦さんのうち、なんと10%は赤ちゃんが死亡してしまうという統計にもあるように、妊婦健診を受けずに出産を迎えることはとても危険です。
◆なぜ未受診しない妊婦さんがいるの?
未受診妊婦が増える原因の一つに、妊娠や出産における経済的な問題があります。性行為をすれば誰でもお金をかけずに妊娠できるかもしれませんが、妊娠してから出産するまでには、定期的な妊婦健診を受けたり、検査を行ったり、妊娠中のトラブルで治療が必要な場合には治療費用もかかります。
妊娠前に家計がギリギリだったりすると、定期的に健診費用として出費が発生するのは、家計にとっては大きな圧迫になってしまうケースもあります。
◆妊婦検診を受けるメリット
費用を支払っても妊婦健診を受けることには、たくさんのメリットがあります。
例えば、最終月経日から計算して、出産予定日を早い段階で知ることができますから、出産準備に備えることができます。
また、各自治体には妊婦さんをサポートする制度が完備されていますし、出産すれば出産一時金も健康保険から受け取ることができます。経済的に苦しい人は、自治体などが相談に乗ってくれることもあるので、不安な人は未受診妊婦という選択をするのではなく、自治体に相談してみましょう。
また、妊娠中の健診では、血液検査なども行うので、血液系の感染症を持っている場合には、検査で知ることができます。適切な治療や対応ができますし、分娩時においても十分な対応がしやすくなります。
経済的な理由で妊娠していることは分かっていてもまだ検診を受けていないという場合には、自治体から母子手帳の交付を受け、すぐに産婦人科を受診するようにしましょう。
MocosukuWoman編集部