スケート界で権力を持った橋本聖子は金持ちのスケベじじいのようになった | 日本のお姉さん

スケート界で権力を持った橋本聖子は金持ちのスケベじじいのようになった

男でも女でも権力を持つと若い異性に対して
傲慢な態度をとってドすけべなことをするようになるもんなんだね。
あ~やだやだ。

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トレンド・リテラシー講座
橋本聖子「無理チュー」騒動に見る、女性管理職の未来とは?
2014.09.05
「あ、そうだ、話は変わりますが……」
仕事先の女性と電話で短い打ち合わせをしたあと、こんな付け足しがあったのは8月中旬のこと。何かと思えば、こんなオススメだった。
「橋本聖子の無理チュー写真見ました? 怖いですよぉ。あれは絶対見ておいたほうがいいです」
あー、高橋大輔クンに、無理矢理キスしたという? それにしても何で私が「見ておいたほうがいい」のよ……と解せないまま、とりあえず近くにあった週刊文春のグラビアを開いてみた。
驚いた。あまりにもイタい。小指をタンスにぶつけたときくらい、どうしようもなくイタい。なかには高橋クンが、見るからにイヤそうにしているショットもあって、写真で見る限り橋本聖子は、父親の借金をタテに、気立てのいい町娘を手ごめにしようとする「水戸黄門」によく出てくる越後屋そのまんま。
せっかくなので「イタい」についてもちょっと触れておこう。中年女子を殺すには刃物はいらない。「イタい」とひとこと言えばいい……というくらい、こちら中年女子が言われたくない言葉のナンバーワン。厳密には、人生諦めちゃった中年を指す「イタい」と、反対にがんばりすぎてる「イタい」の2種類があるが、とくにバズーカ並の破壊力なのは、後者のほうだ。私なんてこれを言われたくない一心で、ダイエットに励み、言いたい文句もできるだけ飲み込み、目立たぬように、はしゃがぬようにを日々心がけている。
電話の彼女が言っていた「怖い」の意味もよくわかった。高橋大輔クンの立場になって「さぞ、怖かっただろうね」の「怖い」ではなかった。橋本聖子と自分を重ね合わせて「明日は我が身」的な「怖い」だった。
ここで断っておくが、自分はもちろん橋本聖子先生の支援者でもなんでもない。聖子の「聖」は聖火の「聖」だということは知ってるが、だからって冬季五輪だけに飽き足らず、夏の五輪の自転車競技にも出場。さらに議員バッジをゲットしたあとも、まだ五輪に出るか? みたいな。あなた、どこまで欲張りなのよと、むしろカンに触る存在
と言ってよかった。
なのに今回の無理チュー騒動ばかりは、違った。橋本聖子をこんなにも身近に感じる日が来るなんて、いったい誰が予想しただろう。案の定、その週は女子が集まれば、この話題で持ちきり。ネットでは「高橋クンがかわいそう」という女性からと思われる声が目立っていたが、中年女子チームはもはや無理チューされたほうなんて構ってらんない。それより、「自分がああならないように、心して!」と、襟を正した人も少なくなかったと思う。
ちなみに世界的アスリートはアメリカナイズされてるから、チューやハグは当たり前という声もあったが、キスはキスでも唇と唇のキスはまた別物。恋愛関係のサインみたいなもんなので、もし相手が外国人だったらイタさに拍車がかかるもっと大きな騒動になっていたかもしれない。
まあ、そんな高リスクな無理チューまでは、いくら図々しい中年女子でも普通はやらないとしても、似たようなヨコシマな気持ちは自分も持っているわけで。例えば、町でイケメン男子を見つけた日には、文字通り目が釘付けになり、口を開けていつまでもじっと見てるとか、電車の中にかわいい男子がいれば、隣の席が空くまで座らないとか。自分が地位も権力もない名もなきフリーライターだからその程度で済んでいるが、もし橋本先生並の地位と権力を手に入れていたら、無理チューだって絶対にやらないという自信はない。
ただし、心のなかでは、こんな言い訳もしていたりする。
「つきあってと迫ってるわけじゃあるまいし。日々神経をすり減らしてクタクタになってるおばさんに、保養くらいさせてくれてもよくない?」
そういえば、1980年代に「セクハラ」という言葉が日本で広まったころ、おじさんたちが似たようなことを言っていたことを思い出す。でも彼らはその後、30年にもわたる理性と本能の葛藤を通して、セクハラは犯罪だということを頭に叩き込んできた。
だいたいあんな無理チュー、もしも男性政治家が女性五輪選手にやったとしたら、政治生命はそこで終わり。
牢屋行きだって十分ありうるだろう。
男性の場合、それが火を見るより明らかだから、よっぽど壊れちゃった人でもなければ、今どきやりたくてもやらないって。
一方、女性たちはどうだろう。セクハラを「される」ほうの防御に忙しくて、自分が「する」ほうのことはすっかり忘れていたというのが、自分の正直な実感だ。それを身をもって思い起こさせてくれたのが、橋本聖子先生の無理チュー騒動だったと思う。
今までも出世する女性政治家はいたが、目立ったのは扇千景とか、小池百合子とか。地位や権力は手に入れてはいるが、結局は男を立てることを基本姿勢とする料亭の女将タイプやクラブのママタイプがほとんどだった。セクハラまでしちゃうような橋本聖子のような真性おやじタイプはあんまり記憶にない。でも少なくとも自分の周囲では、こっちのほうが今や主流なのだ。
安倍内閣は成長戦略の一環として、女性管理職の登用を絶賛推進していて、今回の内閣改造でも、小渕優子経済産業相ほか、過去最多となる5人の女性大臣が登場している。渦中の橋本聖子先生は入閣どころじゃなくなったが、多くの女性管理職が活躍する来たるべき未来に、一石を投じたことは確かだろう。
福光恵(ふくみつ・めぐみ)
1960年東京都生まれ。獨協大学外国語学部卒業後、展覧会企画会社やギャラリーで勤務。30歳でライターに。以降、美術、グルメ、アウトドア、犯罪、芸能、パソコン、経済、ペット、ファッション、車など、さまざまな専門分野を目指すが、ことごとく挫折。現在、専門なしのライターとして週刊朝日(構成)、日経新聞プラス1、アスキードットPCなどに連載あり。
http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20140904/414149/