韓国は偽物民主主義の国。韓国は日本の敵だと韓国が自ら表現しているではないか。
済州島の韓国軍基地 中韓両国の対日最前線拠点化の可能性も
2014年09月08日 16時00分 提供:NEWSポストセブン
韓国の南端にある韓国随一の景勝地・済州島に、現在巨大海軍基地が建設されようとしている。完成すれば日本、韓国、そして中国も含めた東アジアの軍事バランスが大きく変わることになる。
昨年6月、北京で中国人民解放軍の房峰輝総参謀長と韓国軍の鄭承兆合同参謀本部議長という双方の最高幹部が相対した。このとき中国側は、済州島の海軍基地に対して重大な関心を示した。
「韓国側にこの基地について詳しい情報の提供を求め、さらに完成後の中国艦船の寄港を打診したようです。今の韓国の中国傾斜を考えれば、将来的には中国海軍の艦船が済州島の基地を自由に使う日が来ることだってあり得なくない。そうなると済州島は、中韓両国の対日最前線拠点となってしまう」(防衛省関係者)
中国にとって、東シナ海に睨みをきかせられる済州島は、喉から手が出るほどほしい軍事拠点である。時を同じくして、かつて血と血で結ばれた兄弟といわれた北朝鮮も金正恩体制後、綻びを見せつつある。だからこそ、中国は韓国政府に対し、時に優しく、時に高圧的に協力を迫る。
「今年7月の中韓首脳会談では、在韓米軍が検討していた新型ミサイル防衛システムのTHAADの配備を認めないよう中国側が求めています。さらに今年6月、フィリピン外務省が韓国から哨戒艦の供与を受けることを発表するや中国が供与の中止を韓国に求めたと韓国メディアが報じた。さすがに韓国はいずれの要求も認めないようですが、親中政策を進める朴槿恵政権が中国の言いなりになるのではないかと懸念しています」(前出・防衛省関係者)
実際、韓国政府は中国政府との間にGSOMIA(軍事情報包括保護協定)や物品役務相互提供協定の締結に向けた協議を進めている。これらは、同盟国あるいは同盟国並みの国家とのみ結ぶものだ。現在、日本が物品役務相互提供協定を結んでいるのは、米国とオーストラリアしかない。
「韓国が軍事的に対中接近を進めていることを示す象徴的な動きでしょう。一方で、一昨年に日本ともGSOMIAを締結するはずだったのですが、締結の直前になって韓国側がドタキャンした。国民の理解が得られないというのが理由です。ではなぜ、本来は仮想敵国のはずの中国となら理解が得られるのかと愕然としました」(自衛隊幹部)
これまで日本と韓国は米国を軸に事実上の準同盟国という関係だった。政治レベルで日韓関係が悪化しても、対北朝鮮、対中国という共通の仮想敵国のためには日本の役割が大きいというのが韓国軍内の共通認識だったはずである。 だが、昨今の中韓両軍の蜜月は、本来は親日的だった韓国軍すら反日世論の影響を避け切れないことを示している。
「日本が韓国軍の事実上の支援を続けてきたことをどれほどの韓国国民が知っているのか。たとえば在韓米軍を支援するために朝鮮半島有事の際には、佐世保基地や岩国基地の米軍が出動することになりますが、その米軍の駐留費用を思いやり予算で賄ってきたのは日本政府です」(前出・防衛省関係者)
文■織田重明(ジャーナリスト)
※SAPIO2014年10月号
http://news.ameba.jp/20140908-390/
済州島に建設中の韓国軍基地 配備艦は「独島」「安重根」等
2014.09.07 07:00
朝鮮半島の西南に浮かぶ韓国・済州島。古来、海産物の貿易などで日本とも関わりが深く、韓国の人気ドラマのロケ地としても韓流ファンにはなじみ深い。その島を揺るがしているのが現在、建設中の韓国海軍の巨大基地である。
2007年に工事が始まったこの基地は、東シナ海に面した遠浅の浜を掘削しながら全貌を明らかにしつつある。軍艦20隻に加えて15万トン級の民間クルーズ船2隻も停泊可能であり、司令部や補給施設、宿舎などが建設される陸上部分の面積は、東京ドーム14個分にあたる67haに及ぶ。これは韓国海軍がこれまで拠点としてきた釜山や鎮海の二大基地に匹敵する規模だ。
「完成すれば、9000人の軍人が勤務するようになる。家族も含めれば2万人が移り住むようになるでしょう」
多くの工事用車両が行き交う江汀洞地区の商店主はそう皮算用してみせる。人口約55万人の島は、観光業に依存してきただけに期待も大きい。済州島を管轄する済州特別自治道庁の担当者によると、基地の建設に投じられる金額は1兆ウォン(約1000億円)以上。当初、2015年を予定した完成時期はやや延びるものの、再来年6月には工事完了の式典を開く予定だという。
ここで注目したいのは、済州島と九州沿岸までの距離が300kmほどしかない点だ。同島から首都ソウルまでの距離約500kmよりも近い。大手紙ソウル特派員の話。
「この済州島の海軍基地に配備が予定されているのが、イージス艦や潜水艦など20隻から構成され、旗艦を強襲揚陸艦『独島』とする艦隊です。さらに2020年代後半には韓国初の本格的な外洋艦隊となる戦略機動艦隊(別名:独島・離於島艦隊)へと拡大させる計画があり、竹島(韓国名で独島)や離於島の防衛にあたるそうです」
強襲揚陸艦とは輸送用ヘリを離着陸させる能力や、離島などへの上陸用船艇(エアクッション艇)を搭載・運用する能力を持つ艦船を指す。「独島」は2007年に韓国軍に配備され、全長は、海上自衛隊が保有する事実上のヘリ空母「ひゅうが」「いせ」を超える199m。韓国メディアの間ではアジア最大級の軍艦とも謳われる。
強襲揚陸艦は、敵前で上陸作戦を展開するために開発された。名前からして明らかだが「独島」は竹島が日本に奪われた際に上陸奪還作戦を行なうことを想定しているとされる。 ちなみに韓国海軍が備えるイージス艦の一つ、「世宗大王」とは、朝鮮王朝時代に、対馬を侵略した国王のことである。また潜水艦には、伊藤博文を暗殺した「安重根」の名がそのまま付く。
ネーミングから窺えるように、韓国海軍の対日意識というものは相当である。その韓国海軍の増強ぶりが顕著なのは、日本側の国防関係者にとっては、心中穏やかではない。
現在、韓国海軍はイージス艦を2隻配備し、さらに1隻は試験運用中であるが、2027年までに6隻まで増やすことが決まっている。「独島」と同じ型の強襲揚陸艦は、2020年頃までにもう1隻配備。外洋航海に適した大型の潜水艦も2010年代末までに18隻配備する予定だ。自衛隊幹部はこう訝る。
「北朝鮮の弾道ミサイルへの備えとしてもイージス艦6隻は必要ない。強襲揚陸艦にせよ、大型潜水艦にせよ、もはや北朝鮮海軍との戦闘を想定しているとは思えない。むしろ、イージス艦を6隻保有している自衛隊に対抗しようという意図があるのではないか」
来年ないし、再来年に済州島基地が完成した暁には先に述べたように、「独島」を旗艦とする艦隊が配備される。前出の自衛隊幹部はいう。
「韓国の済州島基地は東シナ海や日本海を抑える戦略上の要地となる。近年、東シナ海にて諍いを起こしている中国海軍への備えとして機能すれば、歓迎すべきだが、万が一、対日拠点となれば海上自衛隊や在日米海軍の基地がある佐世保と海峡を挟んで対峙することになるだけに、深刻な問題となるだろう」
文■織田重明(ジャーナリスト)
※SAPIO2014年10月号
http://www.news-postseven.com/archives/20140907_274904.html