専業主婦だった人々 | 日本のお姉さん

専業主婦だった人々

知り合いの70代半ばの女性に聞いた話だが、

知り合いの友人たちは、ご主人が60歳になる前に

お亡くなりになったので、保険金が入り、年金も入って

裕福な生活ができているそうだ。

ご主人が亡くなる前は不満たらたらで

結婚しなければ、もっと自由で

いろんな夢を実現できたのにと言っていたのに

いざ、ご主人が亡くなるとなんにもできずに

だらだら家にいるだけの生活を送っているらしい。

実現しそうな夢はあっても、いろんな理由をつけて

「無理やわ。」と言うそうだ。

彼女たちは最初から夢なんてなくて、

ただ不満を言っているだけだったのでは

ないかと思うと、知り合いは言っていた。

知り合いの女性は、若いころ、ご主人がまったく家に

お金を入れてくれなかったので

ひとりで仕事をして子供を育て上げた。

60歳になって定年退職してからも、自分で

店を出してせいいっぱいできることをして生きてきた人だ。

経済的に何不自由なく暮らしている未亡人らが、

未亡人になる前も、なった後も

不満だらけで生きている姿を見てきているので

「結婚している女の人って、政府に守られていて

夫の死後も自由な時間やお金がいっぱいあるのに、

なんでこんなに文句があるのかしらね。」と

ちょっとあきれている。


40歳ぐらいの友人に聞いた話だが

70代前半の義理の母は、ご主人がなくなってから

何をしていいいのかわからない状態で

友人に会うたびにご主人の思い出話をしていて

ふぬけのようになっているそうだ。

ご主人だけのために生きてきたので

年金が入って裕福な生活は送れているのだが

家の中には着てもいない服や食器が新品のまま

たくさんあって、

お金を消費するだけが趣味だった頃の残骸

だらけなのだそうだ。

ご主人がいなくなっていると、友人の義理の母には

趣味も友人も楽しみも何も無いのだった。

友人の知っている70代の女性たちは、

ご主人に離婚されたり、

ご主人に浮気されてご主人が家にいなかったり、

いろいろ苦労してきた人が多いらしいのだが

みんな晩年は幸せいっぱいで元気にしているそうだ。


「女って男だけに頼って生きていたら恐いね。」

と、友人は言っていた。