魔がさしてもぐっとこらえないと犯罪者になるでしょ! | 日本のお姉さん

魔がさしてもぐっとこらえないと犯罪者になるでしょ!

「ファンで魔が差した」女性主査、男性タレントの個人情報盗み見
産経新聞 8月22日(金)10時32分配信
奈良県生駒市は21日、市民課の女性主査(59)が勤務時間中に住民基本台帳ネットワークシステムで著名男性タレントの個人情報を不正閲覧したとして、戒告の懲戒処分にしたと発表した。女性主査は「ファンで、魔が差した」と説明。閲覧内容のメモなどはとっておらず、外部流出などはないという。
市によると、女性主査は11日午後3時半ごろ、専用端末でタレントの名前と生年月日を入力して情報を閲覧。約2時間後、全国の住基ネットシステムを管理するセンターからタレントに関する情報検索があったとの通報があったため発覚した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140822-00000508-san-soci
2014.3.3 10:36
橋下氏の「戸籍」を8回覗いた大阪市職員の“目的”…薄氷の管理実態
 戸籍という「個人情報の塊」が職員たちの好奇の目にさらされていた。大阪市の戸籍事務担当の職員2人が情報システムに不正にアクセスし、橋下徹前市長や著名人らの戸籍を「興味本位」でのぞき見していたという不祥事が2月、明らかになった。不正は長期間見過ごされてきたが、橋下氏の周辺で起きた「異変」がきっかけで暴かれた。大阪市に本籍がある戸籍は約116万7千件に上るが、今回明らかになった職員の低いモラルは個人情報の流出、犯罪誘発のリスクをはらんでいる。今のところ情報流出は確認されていないが、薄氷の管理体制に背筋が凍る。
■「週刊誌記者がうろうろしている」
 平成23年3月11日。東日本大震災が起きる約15分前、大正区役所の2階で戸籍事務担当の男性職員(30)は年季の入った事務机に座り、戸籍情報システムにアクセスできる端末のキーボードを手慣れた手つきでたたいた。
 《橋下徹》。地域政党「大阪維新の会」を率い、統一地方選に候補者たちを送りだそうとしていた当時の大阪府知事の名前を打ち込み、氏名や生年月日、家族構成などの戸籍情報を画面に映し出した。
 閲覧時間は2分12秒。業務で閲覧した場合は通常、証明書の発行の操作などに移るが、職員は閲覧のみで画面を閉じた。不正アクセスは戸籍情報システムのサーバーにしっかり記録されたものの、その他の膨大な記録に埋没。机を並べる同僚3人も、職員の普段と変わらぬ様子に何も気づくことはなかった。
 それを約2年後、白日の下にさらしたのは橋下氏の“直感”だった。「母方の先祖のところの地域に週刊誌記者がうろうろしている。戸籍を見られているのではないか」と思い、今年2月に自身の戸籍に関する証明書の発行履歴について市に開示請求。市が履歴を調べる過程で、この職員が23年3月11日から同11月15日にかけて8回にもわたり、橋下氏の戸籍情報をのぞき見していたことが判明した。
 職員は全区に戸籍情報システムの導入が完了した22年8月ごろから、日常的に不正アクセス。判明分だけでも橋下氏以外に著名人13人、同僚職員52人を検索。うち市内に本籍がある著名人1人分を閲覧した。
 「ずっと事務処理しているので、不審な行動かどうかなんて見ただけでは分からなかった」。毎朝9時から午後5時半まで一緒に机を並べて仕事していた同僚はこう打ち明けた。
■「流出なし」本人の言葉うのみ
 市の調査では淀川区の女性職員(38)も25年11月14日、橋下氏の戸籍情報を見ていたことが発覚。ほかに著名人3人、知人13人を検索し、著名人2人、知人6人分をのぞき見た。
 「思い浮かんだ人や会話した職員を検索し、閲覧した」。2人はそれぞれの区調査に対して興味本位で不正アクセスしていたと釈明した。
 だが大正区の男性職員は橋下氏の戸籍を繰り返し閲覧。執着さえ感じさせるが、調査にはこう釈明したとされる。
 「統一地方選が近づく中で興味がわき、主に住所情報を検索した」
 「名前がよくマスコミに出て再び興味がわき、主に家族構成を検索した」
 「(橋下氏が出馬した)市長選挙の告示直後に全体的な情報を検索した」
 調査を担当した上司が「もし流出していたら分かっているな!」と強い口調で詰め寄ったが、職員は「それは絶対に大丈夫です」と答えたという。
 戸籍情報システムの記録を調べたところ、データを印字した形跡はなかった。職員は「メモはしていない」と説明したといい、大正区は「何らかの目的を持って特定の人物を調べようとしたわけではない」と結論付けた。だが同僚職員の1人はこう声を落とす。
 「あくまで本人の言葉を信用するしかない」
■再発防止「職員のモラルに頼るしかない」
 役所が保有する膨大な個人情報。悪意ある人間にとっては「宝の山」ともいえ、あの手この手で接触を図ってくる。
 神奈川県逗子市で平成24年に三好梨絵さん=当時(33)=が、ストーカー行為をしていた元交際相手の男=同(40)、事件後自殺=に刺殺された事件では、男の依頼を受けた調査会社経営の男が三好さんの夫を装って逗子市納税課に電話し住所を聞き出し、それが伝わって殺害につながったとされる。
 大阪市では一連の不正アクセスで情報漏洩(ろうえい)はなかったと判断しているが、アクセス権限のある職員が次々と個人情報をあさっていた状況を深刻視。今後、2人を処分するが、さらに全庁的な調査も行う。戸籍事務の担当者800人への聞き取りを進めて不正アクセスの有無を自己申告させた上で、サーバーの履歴を調査。虚偽の申告をした職員は厳重に処分する。
 現状では再発防止の抜本策はなく、「履歴を調べたら不正アクセスが分かることを周知し、抑止していくしかない」(市幹部)。渦中の大正区の関係者も頭を抱える。
 「結局は戸籍業務に携わる職員のモラルに頼るしかない」
http://www.iza.ne.jp/kiji/events/news/140303/evt14030310460010-n1.html