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頂門の一針より

◎福島第1事故「吉田調書」入手 「全面撤退」明確に否定
平成23年3月の東京電力福島第1原発事故に関し、産経新聞は17日、政府の事故調査・検証委員会が事故発生時に所長として対応に当たった吉田昌郎氏(25年7月9日死去)に聞き取り調査してまとめた「聴取結果書」(吉田調書)を入手した。
吉田氏は東電が事故発生3日後の14日から15日にかけて第1原発から「全面撤退」しようとしていたとする菅直人首相(当時)らの主張を強く否定し、官邸からの電話指示が混乱を招いた実態を証言している。
吉田氏は一方で、現場にとどまった所員には感謝を示すなど、極限状態での手探りの事故対応の様子を生々しく語っている。(「吉田調書」取材班)
【表で見る】福島第1原発事故直後の主な経過
吉田氏への聴取は23年7月から11月にかけ、事故収束作業の拠点で あるサッカー施設「Jヴィレッジ」と第1原発免震重要棟で計13回、延 べ27時間以上にわたり行われた。吉田調書はA4判で約400ページに 及ぶ。
それによると、吉田氏は聴取担当者の「例えば、(東電)本店から、 全員逃げろとか、そういう話は」との質問に「全くない」と明確に否定した。
細野豪志首相補佐官(当時)に事前に電話し「(事務関係者ら)関係ない人は退避させる必要があると私は考えています。
今、そういう準備もしています」と話したことも明かした。
特に、東電の全面撤退を疑い、15日早朝に東電本店に乗り込んで 「撤退したら東電は百パーセント潰れる」と怒鳴った菅氏に対する評価は 手厳しい。
吉田氏は「『撤退』みたいな言葉は、菅氏が言ったのか、誰が言ったのか知りませんけれども、そんな言葉を使うわけがない」などと、菅氏を批判している。
朝日新聞は、吉田調書を基に5月20日付朝刊で「所長命令に違反 原発撤退」「福島第1 所員の9割」と書き、23年3月15日朝に第1 原発にいた所員の9割に当たる約650人が吉田氏の待機命令に違反し、 10キロ南の福島第2原発へ撤退していたと指摘している。
ところが実際に調書を読むと、吉田氏は「伝言ゲーム」による指示の 混乱について語ってはいるが、所員らが自身の命令に反して撤退したとの認識は示していない。
また、「退避」は指示しているものの「待機」を命じてはいない。
反 対に質問者が「すぐに何かをしなければいけないという人以外はとりあえ
ず一旦」と尋ねると、吉田氏が「2F(第2原発)とか、そういうところに退避していただく」と答える場面は出てくる。
産経新聞 8月18日(月)7時55分配信
◎ヒーロー一転「逃げ出す作業員」「恥ずべき物語」 朝日報道、各国で引用
外国の有力メディアは、「吉田調書」に関する朝日新聞の記事を引用し、相次いで報道した。
韓国のセウォル号事故と同一視する報道もあり、「有事に逃げ出した作業員」という印象が植え付けられている。
米紙ニューヨーク・タイムズ(いずれも電子版)は5月20日、「パニックになった作業員が福島第1原発から逃げ出した」と報じた。
「朝日新聞によると」という形で、記事では第1原発所員の第2原発への退避を「命令違反」だと報じている。
英紙ガーディアンは5月21日付で「『フクシマ・フィフティーズ(福島の50人)』と呼ばれたわずかな“戦闘員”が原発に残り、ヒーローとして称えられた。しかし、朝日新聞が明らかにしたように650人が別の原発に逃げたのだ」と記した。
オーストラリアの有力紙オーストラリアンも「福島のヒーローは、実は怖くて逃げた」と見出しにした上で、「事故に対して自らを犠牲にし果敢に闘った『フクシマ・フィフティーズ』として有名になったが、全く異なる恥ずべき物語が明らかになった」と報じた。
韓国紙・国民日報は「現場責任者の命令を破って脱出したという主張が提起されて、日本版の“セウォル号事件”として注目されている」と報道。
国で4月に起きた旅客船沈没事故で、船長が真っ先に逃げたことと同一視
している。産経ニュース 2014.8.18
◎本紙ソウル支局長、聴取終了 韓国大統領の名誉毀損告発で
【ソウル=名村隆寛】「産経新聞のウェブサイトに掲載された記事が朴槿恵(パククネ)大統領の名誉を毀損(きそん)した」という韓国の市民団体の告発を受け、ソウル中央地検が18日、産経新聞の加藤達也ソウル支局長(48)に行っていた事情聴取は同日夜、終わった。
加藤支局長は同日午前11時ごろ、弁護士らとともに地検に出頭。地検は情報通信網利用促進および情報保護などに関する法律(情報通信網法)違反の疑いで、地検側の通訳を介して取材の経緯などを聴いたとみられる。
産経新聞はウェブサイト「MSN産経ニュース」に3日、「【追跡~ソウル発】朴槿恵大統領が旅客船沈没当日、行方不明に…誰と会っていた?」
と題した加藤支局長のコラムを掲載した。
コラムは4月の沈没事故当日、朴氏の動静が確認できなかった7時間について韓国内で論議が高まっていることなどを紹介。
韓国国会での議論や韓国紙、朝鮮日報のコラムなど、公開されている情報を中心に書かれている。
掲載後、韓国大統領府からソウル支局に抗議があったほか、在日本韓国大
使館が東京本社に「名誉毀損などにあたる」として記事削除を求めた。産経新聞は削除には応じていない。
在韓国の外国特派員らでつくる「ソウル外信記者クラブ」が14日、緊急理事会を開催し、同問題について「高い関心を持ち注視していく」ことを確認するなど、韓国内でも報道の自由をめぐり論議を呼んでいる。
産経ニュース2014.8.18
◎ネット掲示板運営者を提訴 在日コリアン差別記事
インターネット上の人種差別的な記載で精神的な苦痛を受けたとして、在日コリアンの女性フリージャーナリストが、ネット掲示板「保守速報」の運営者に2200万円、「在日特権を許さない市民の会」(在特会)などに550万円の損害賠償を求める訴えを18日、大阪地裁に起こした。
原告は東大阪市出身で、ネットサイトを中心にヘイトスピーチや日朝問題の記事を執筆する李信恵さん(43)。

訴えによると、保守速報を運営する男性が別の掲示板から「日本語使うな汚らわしい」などと李さんを侮辱する記事45本を引用。過激な書き込みを選んで転載し、アクセス数に応じて広告収入を得た。【エキサイトニュース】共同通信 2014年8月18日 18時29分
〔情報収録 - 坂元 誠〕
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読 者 の 声
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1)前号の「読者の声」の岡本耕造さんへ
「自衛隊員」も「自衛官」も「服務の宣誓」もWikipediaに全部出ています。「」内の言葉で検索してください。「読者の声」に投稿できるのですから、それくらいできるでしょう。
服務の宣誓は、自衛隊員であれば制服組も背広組も同じです。自分で調べ
られる簡単なことを人に聞くようなつまらないクセをどこで学ばれましたか。 (品川 阿生居士)