葬式で遺体を洗い流して清める慣習が感染拡大の一因とされる | 日本のお姉さん

葬式で遺体を洗い流して清める慣習が感染拡大の一因とされる

アフリカ人の間では西洋人陰謀説が出回っていて
エボラウイルスは西洋人が持ち込んだことになっている。
なんという無知。なんという愚かさ。情けないほどの野蛮な未開人たちだ。
日本人なら、「なんでも欧米人陰謀説」を信じないよね。

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隔離施設を武装集団が襲撃、エボラ患者17人逃亡 リベリア
AFP=時事 8月18日(月)7時4分配信
西アフリカ・リベリアの首都モンロビアで、エボラ出血熱患者の隔離施設として使われている学校の前を通る人々(2014年8月17日撮影)。
【AFP=時事】西アフリカ・リベリアの首都モンロビア(Monrovia)にあるエボラ出血熱患者の隔離施設が16日夜、こん棒で武装した若者集団の襲撃を受け、患者17人が脱走、現在も行方不明となっている。
【図解】エボラ出血熱の拡大状況

目撃者によると、襲撃犯らはエレン・サーリーフ(Ellen Sirleaf)大統領を侮辱する言葉を口にしたり、「エボラなど存在しない」と叫んだりしていたという。
エボラ熱の流行地域の住民らの間ではパニックと不信感が広まっており、エボラウイルスは「西洋によって作り出されたもの」または「でっちあげ」だとの噂も広く出回っている。

匿名で取材に応じた保健省職員によると、若者らは高校の校舎を利用して設置された隔離施設から医薬品やマットレスなどの寝具を略奪した。

リベリア医療保健事業者協会(Health Workers Association of Liberia)のジョージ・ウィリアムズ(George Williams)会長によると、同施設ではエボラ熱患者29人を収容し、病院に運ぶ前の予備処置を行っていた。

「患者29人のうち、17人が昨晩(襲撃後に)逃亡した。4日前に9人が亡くなり、昨日は3人が家族によって無理やり連れ出された」

エボラ熱流行の中心地とされるモンロビアでは、保健当局による隔離施設の設置に地元住民らが反発していた。
匿名を条件に取材に応じたある若い住民は「彼らにキャンプを(設置)しないよう伝えたが、聞き入れられなかった」「私たちはこのエボラ騒動を信用していない」と語った。
【翻訳編集】 AFPBB News
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140818-00000000-jij_afp-int

2014.8.11 09:27
エボラ出血熱 ギニアの2歳児から拡大か コウモリと接触の可能性
米紙ニューヨーク・タイムズは10日、西アフリカ3カ国で爆発的に流行しているエボラ出血熱の最初の感染者について、3カ国の一つギニアで昨年12月6日に死亡した男児(2)とみられるとの研究チームの見方を報じた。研究チームが投稿した米医療専門誌ザ・ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシンの論文も参考にしている。

ウイルスの宿主とされるコウモリとの接触が疑われるが、はっきりした原因は不明だ。


タイムズ紙によると、男児は体調を崩して数日後に亡くなり、その後母親と姉(3)、祖母も相次いで死亡した。いずれも発熱や嘔吐、下痢の症状を訴えた。当時は病名も分からず、エボラ熱の検査も受けなかった。
男児はギニア南東部のゲケドゥに住んでいた。感染が広がるシエラレオネ、リベリアのいずれの国境にも近い。葬式に参列した人や地元の医療関係者に感染した後、急速に拡大したとみられる。(共同)
http://www.iza.ne.jp/kiji/life/news/140811/lif14081109270007-n1.html

「エボラ熱は残酷な病気」日本人看護師が見た現地
《エボラ熱は「残酷な病気」 国境なき医師団看護師・吉田照美さん、現地で治療に参加》

エボラ出血熱の流行が拡大している。年内の終息は困難とみられ、世界保健機関(WHO)は緊急事態を宣言し、ウイルス封じ込めに国際社会の協力を求めている。流行の中心地ギニアとリベリアの国境に近いシエラレオネ東部の町カイラフンで治療に参加し、7月下旬に帰国した国境なき医師団(MSF)の看護師、吉田照美さん(43)に現地の様子を聞いた。

入院数時間で死亡、一家全滅も

吉田さんは埼玉県出身。平成9年、青年海外協力隊員・看護師としてフィジーへ派遣され、帰国後は大学病院などで勤務。24年6月からMSFに参加し、南スーダン、パキスタン、ウクライナの難民キャンプなどで治療に参加してきた。

カイラフンでは6月下旬から約1カ月間、エボラウイルスに感染した疑いがある患者を収容する施設を担当した。毎日、続々と患者が運び込まれ、半分以上が亡くなる「悲惨な状況」だった。生後6カ月の赤ちゃんからお年寄りまで、老若男女を問わず感染し、なかには一家全員が亡くなったり、入院から数時間で死亡したりする患者もいた。

「数日前まで元気だった人が急に亡くなっていく。本当に残酷な病気で、残された家族の心の痛みははかりしれない」と吉田さん。

ワクチンがなく感染した場合の致死率が高いため、仲間の医療スタッフを感染させないよう治療中の事故には細心の注意を払った。
防護服着ても恐怖感

特に採血や点滴など針を使う際は、「同僚や自分の手を誤って刺してしまわないか」と普段以上に緊張した。また治療中は全身を覆う防護服を着ていたが、感染源となる患者の血液や嘔吐(おうと)物に触れたときは「恐怖を感じた」と明かした。

逆に、そうした接点がなければ感染しないので、エボラウイルスの感染力は弱いとされる。それでも流行が広がる今回のケースについて、現地入りして気づいたことがあった。

シエラレオネとギニア、リベリアの国境はそれほど警備が厳しくなく、住民は隣町を訪ねるような感覚で行き来していた。葬式で遺体を洗い流して清める慣習が感染拡大の一因とされるが、「友人を弔うため国境を越えるのはカイラフンでは普通のこと」だった。

住民から嫌がらせ
また西アフリカ地域で初めての流行だったため、住民の間でエボラ出血熱の理解が進んでいないことも痛感した。海外から駆けつけた医療スタッフが「奇病」を持ち込んだとみなされ、MSFの車両が投石されてフロントガラスを割られたり、現地で採用したスタッフが嫌がらせを受けたりしたこともあったという。

吉田さんは「現地の人だけで対応するのは難しい状況だ。診療や介護に加え、住民の啓発などを含めた幅広い協力には日本の支援も欠かせない」と訴えた。
http://www.iza.ne.jp/kiji/life/news/140815/lif14081510390011-n1.html

エボラ出血熱 日本のインフル治療薬「アビガン」に脚光 マウス実験で効果
過去最悪の大流行に、WHOが未承認薬についても一定の条件下で患者への投与を認める考えを表明する中、にわかに注目を集めているのが国内の製薬企業が開発したインフルエンザ治療薬「アビガン(一般名・ファビピラビル)」だ。

アビガンは富士フイルム傘下の富山化学工業(東京都新宿区)が開発し、今年3月、既存の治療薬の効果が出ない新型インフルエンザなどに限って製造販売が承認された。厚生労働相の要請を受けて製造されるため、流通はしていない。

富士フイルムによると、アビガンは増殖したウイルスの放出を防ぐ従来のインフル治療薬と異なり、ウイルスそのものの増殖を防ぐ。インフルエンザウイルスと特徴が似ているエボラウイルスにも効果が期待され、海外でのマウス実験ではエボラ出血熱にも効果が確認された。同社は「米国のパートナー企業を通じ、エボラ出血熱の治療にアビガンが使えるよう、米国での治験に向けた協議をしている」と話す。

国内でもエボラ出血熱の発生に備えて期待が高まるが、現状ではアビガンの使用はあくまでインフルエンザに限られている。
http://www.iza.ne.jp/kiji/life/news/140814/lif14081408560004-n1.html
見捨てられた一家の死、恐怖が生む差別 エボラの悲劇 リベリア

2014年08月14日 09:08 発信地:バラジャ/リベリア
【8月13日 AFP】(写真追加)見捨てられたリベリアの村で唯一響き渡っていたのは、母親の遺体と共に自宅に閉じ込められ、飢えと渇きに耐えながら死を待つ少女の叫び声だった。

やがてこの少女、ファトゥ・シェリフ(Fatu Sherrif)さん(12)もまた、同国を含む西アフリカ諸国で1000人以上の犠牲者を出しているエボラウイルスに命を奪われ、その声を止めた。

AFP記者は10日、ファトゥさん一家が暮らしていたバラジャ(Ballajah)村を訪れた。すでに大半の住民がエボラ出血熱を恐れて森に逃げた後で、ファトゥさんは母親の遺体と共に1週間にわたり自宅に閉じ込められていた。村のあちこちに住民たちの持ち物が散らばり、慌てて逃げたのか、ドアが開いたままになっている家もあった。

村にとどまったごく少数の住民のうちの一人、地元指導者の70代の男性が、ファトゥさんの身に起きた恐ろしい出来事を記者に語った。

リベリアの首都モンロビア(Monrovia)から約150キロ離れたバラジャ村は、同国でエボラ出血熱の拡大を防ぐために設定された隔離地域のうちの一つの中心部に位置している。

地元指導者によると、ファトゥさん一家で最初にエボラ感染が確認されたのは先月20日、父親(51)が病に倒れた時だった。村の500人ほどの住民たちは診断結果を知ってパニックになった。通報を受けた保健当局が派遣したチームが到着した時には、父親は死後5日が経過していた。
■助けを乞い続けた少女

ファトゥさんと母親(43)は既にエボラを発症していたが、兄のバーニー(Barnie Sherrif)さん(15)だけは陰性の検査結果が出ていた。

地元指導者によると、父親の遺体を収容した保健当局は、村人たちにファトゥさんとその母親には近づかないよう警告。「2人は朝から晩まで隣人に食べ物を求める叫び声を上げていたが、皆が怖がっていた」という。

母親は今月10日に死亡したが、ファトゥさんの叫び声は聞こえ続けた。一家の自宅のドアや窓はふさがれ、中の様子をうかがい知ることはできなかった。

12日に再びAFPの取材に応じた地元指導者は、ファトゥさんが前夜に水も食料もないまま孤独な死を迎えたと語った。

AFP記者は10日、見捨てられた家屋の一軒にいた兄のバーニーさんを発見。やつれて、汚れたTシャツとすり切れたサンダルを身に着けたバーニーさんは、涙ながらにこう語った。

誰も僕に近づこうとしない。僕がエボラに感染していないことを知っているのに。お腹がすいたら外で草を探す。それが神のおっしゃることだから、受け入れている」

地元指導者によると、一家を見捨てて村を去った住民らは、エボラ拡大を懸念する近隣の町の住民から嫌がられているという。

リベリアの保健当局は、この村で起きた出来事についてコメントを拒否した。(c)AFP/Zoom
DOSSO
http://www.afpbb.com/articles/-/3022958?pid=0