本当は女らしいのに、思い込みや刷込みでそれが出せない人向けの本 | 日本のお姉さん

本当は女らしいのに、思い込みや刷込みでそれが出せない人向けの本

おもしろそうな本↓
お知らせ詳細
2014/08/07 『貴様いつまで女子でいるつもりだ問題』発売!
ジェーン・スーさんインタビュー
http://bookrepo.com/information/show/199?utm_id=002
――― 本書よりいくつか章をピックアップして、その中で書かれている女性性についてお伺いします。
◆ 『貴様いつまで女子でいるつもりだ問題』について
SNSに日々投稿される、「今日は、フレンチビストロで仲良しのお友達とフォンダンショコラ!」とアヒル口で女子アピールする、
すでに女子年齢ではない女性たち。
しかし、自分は自称・女子ではない!と思っている人にも、実は同じように女性性が存在しているのである……。
女性は生涯女子!
自分の中にある女性性とどう向き合っていくのかを考察していく章
◆ 『エエ女発見や!』について
俗にいう「結婚相手にふさわしい普通の男性」に選ばれるにはどうすればいいのか。
2つの異なるタイプの合コンをセッティングし、それぞれでアプローチ方法を変えて自己分析をしたジェーン・スーさんの合コン実録。
「らしくない自分を演じること」に対する抵抗と、どう向き合っていけばいいのだろうか……。
――― 自分の中の「女性性」を受け入れられる人と、受け入れられない人というのは、人に対して心を開ける人、うまく心を開くことができない人という構図にも似ているように思うのですが、どうでしょうか?
自分の「女子」としての価値みたいなものに非常に無頓着か、もしくは頓着があったとしても、そこに高い値段をつけられる人というのが、比較的バイアス無く女性性を出せるタイプなんだと思います。
その反対に、周囲と比較して自分の値段が低いと思ってしまったり、女性性を出すことで女性としてなめられた経験を持っていたりとか、そういうことをしている人を見て「ずるい」と思っていたりすると、なかなか上手に女性性を出せないということだと思うんですよね。
――― 女性性を受け入れられない人は、受け入れられる人に対して、憧れを持っている部分があるのかもしれないですね。
そうですね。
馬鹿にしながらも意識から外れないということは、そういうことだと思います。
なんていうんだろう……
そういう人って、女性性を出せる人の「女だからこれで許されるだろう」みたいな態度に腹を立てながらも、自分の中に“かわいいものが好き”とか、“女の子っぽい”という部分も持っているわけですから、それをどう出していくかっていうのが、なかなか難しいんだと思うんですよね。
――― 同じ女性でありながらも、女性性を受け入れられる人、受け入れられない人というのは、なぜ二分化してしまうのでしょうか?
たぶん、明確に二分化されているわけではなくて、すごく細やかなグラデーションになっているんだと思います。
自分がどこまで受け入れられるかという折り合いって、はっきりと分けられるものではないと思っていて。
なぜ(分かれてしまうの)かっていうことだと、それぞれ小さい頃に「女の子だったらこれがかわいい」というのを、テレビや幼稚園などから情報として受け取っていて、それを自分とマッチングさせたときに、「どうも相性が悪い」と自分で自分にNGを出したり、まわりからNGを出されたことが深く心に残ってしまっていて、それによりグラデーションの濃さが変わってくるんだと思います。
――― ちなみに、ジェーン・スーさんのグラデーションは、今どのあたりなのでしょうか?
私はもうだいぶ……そこに関しては、かわいいものをかわいいと思いたいし、似合わなかったとしても、かわいいものを持っていることで、誰かから石を投げられることではないなっていう客観性を持つようになれたあたりですね。
――― 「最終的にこうなりたい」というよりは、そういった自分を受け入れられれば良いかな、という感じなのでしょうか?
そうですね、それは時間によってどんどん変容していくとは思います。
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「自分はこうだ」と決めつけない
――― 本書には、ターゲットとされている読者層はあるのでしょうか?
そういうのはないです!(キッパリ)
男女関わらず、気になった人に読んでもらえればと思っています。
「女性を知りたい」という男性だったり、「自分が女性だから」という理由でもいいし、娘の考えていることを知りたいという父親の方とか。
娘さんの考えていることが私と一致するわけではないと思うんですけど、こういう人がいるんだなっていう。
なので、いろいろな方に読んでいただければと思っています。
――― 前著の『私たちが~』では読書会をやられていますが、今回の書籍も同じように読書会をやられる予定はあるのでしょうか?
今のところは具体的に決まってはいませんが、(大島さんに)合同でやりましょうか?(笑)
今回の本だけでもいいですけど……。
自分で書いた本ですが、読者の方と話すことで理解が深まるところもあったので、そういう接点は持ちたいなと思っています。
――― 同じテーマで話をしていても、いろんな側面からの意見が出てきそうですよね。
(前著の読者会では)意見交換がすごく活発に行われるので、「みんなこういうことを話したかったんだな」というのは感じますね。
とても盛り上がります。
――― 最後に、モヤモヤとしている女性たちへ何かアドバイスがあれば教えていただけますでしょうか?
んー、なんだろう。
「自分はこういう人だ」っていうのを、自分で決めつけないほうがいいと思います。
というのも、自分がそうやって決めつけていたことで、得したことはなかったなというのがあるので。
実体験としてそう思いますね。
――― ありがとうございました!
※1 2013年1月からスタートしたジェーン・スーさんのブログ『ジェーン・スーは日本人です』
※2 プロポーズされない女性の理由を101個綴った著者の前著。通称『わたプロ』(ポプラ社より出版)
本書に書かれていることは、ジェーン・スーさん自身の経験談が主ではありますが、読み進めていくと、
どんどん自分の中にいる女性性と向き合う羽目になっていきます。
それは、最初はつらい作業でしたが、今まで気づこうとしなかった、本来の素直な自分との再会でもありました。
「さみしくて傷ついた時にそれを認識しないでいると、嬉しくて飛び上がりたい時の感情も、可愛いものや美しいものを見て
幸せになった気持ちも、感動で心が揺さぶられた時の気持ちも、だんだん表に出せなくなってきます。(本文引用)」
直接ジェーン・スーさんにお話を伺ったことで、少しずつでも自分の中にある女性性とうまく向き合い共存していくことが、今後の自分を大きく変えるきっかけになるのだなと思いました。