アメリカは危機感を保ちながら、もってきたのかな | 日本のお姉さん

アメリカは危機感を保ちながら、もってきたのかな

アメリカには、危機感を持って生きている人々がいるようだから、今までもってきたのだろう。アメリカは、直ぐには落ちぶれないだろうけど、やりすぎたり、やるべき時にやらなかったりしながら落ちて行っているような気がする。
日本は、戦後、何も考えずに今日まで来たから、アメリカが弱まってきたのを感じてやっとチュウゴクとロシアの怖さが分かってきた感じ。
今のアメリカは、頼りにならない。オバマ大統領が他の大統領に替わったとしても、アメリカは、内向きであり続けるのかもしれない。
もう、アメリカだけに日本の安全を頼って生きる時代は終わっているのだ。
それすらも、感じない人は、もう、神経がマヒしている。戦わない態度が戦争を回避する唯一の方法だと考えている人は、チュウゴク人とロシア人の性格が分かっていない。チュウゴクとロシアが弱い国を見たら、平気で領土を奪ってきている様子をニュースで見ているのに、日本だけは大丈夫だと信じられるのが不思議だ。その信仰はどこからくるのか。「アメリカ教」ではないのか。

自分の国は自分で守るのが当たり前。

そして民主主義のくにどおし、仲良くしておくのが当たり前。アメリカと仲良くしていないと、危険だということは、何も変わっていないと思う。
アメリカは怒らせたら怖い国だというのは、今も変わってはいないと思う。
なにしろ、平気で原爆を落として一般市民を焼き殺した国だからね。
原爆以前に、日本の都市部をじゅうたん攻撃して、市民を焼き殺していますからね。

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■「加瀬英明のコラム」メールマガジン
「米国は世界の警察ではない」は本当なのか?
オバマ大統領が、よろめき続けている。
昨夏に、シリアに「制裁攻撃を加える」と発表したが、どの世論調査も「国外の紛争に介入する」ことに反対したのに怯(ひる)んで、立ち往生したために、50%以上あった支持率が、40%まで急落した。
オバマ大統領はシリアへの軍事制裁を撤回した時に、2回にわたって、「もはや、アメリカは世界の警察官ではない」と、言明した。
その後も、大小の失点が続いたうえに、この春、プチン大統領がウクライナからクリミアを捥(も)ぎとったのに対して、手を拱くばかりだったので、内外で無力な大統領だとみられるようになった。
オバマ大統領は、就任時に高かった人気が褪せて、大衆の前に姿を見せることを避けるようになった。与党議員も11月の中間選挙が迫っているのに、大統領を見限っている。
今年に入って、ヘーゲル国防長官が財政を再建するために、アメリカの軍事力を大きく削減する計画を発表した。軍全体に大鉈(おおなた)が振われるが、陸軍は前大戦後最少の規模となる。
アメリカが超大国であるのをやめて、孤立主義の殻にこもろうとしているのだろうか。
だが、アメリカが頂点を過ぎた国で、力を衰えさせてゆくと見るのは、早計だ。
これまで、アメリカは周期的に、アメリカが衰退するという、危機感にとらわれてきた。
私はずっと“アメリカ屋”で、アメリカの脈を計ってきた。
1957年10月に、ソ連がアメリカに先駆けて、人類最初の有人衛星『スプトニク』を打ち上げて、地球軌道にのせた。
アメリカ国民は、強い衝撃を受けた。アイゼンハワー政権だった。「ミサイル・ギャップ」として、知られる。このままゆけば、ソ連が20年あまりうちに、アメリカをあらゆる面で追い越すことになると、まことしやかに論じられた。
1960年の大統領選挙で、民主党のジョン・ケネディ上院議員が、ニクソン副大統領と争った。ケネディ候補はソ連がアメリカを凌駕してゆくという恐怖感をさかんに煽って、アイゼンハワー政権の失政を非難した。
結果は、デマゴーグのケネディが勝った。だが、ソ連はそれから30年後に倒壊した。今日、このままゆけば、20年以内に中国が経済、軍事の両面でアメリカを上回ると、真顔で説く者が多いのと、よく似ている。
ケネディが暗殺され、ジョンソン政権が登場した。
1968年の大統領選挙で、ニクソンがハンフリー副大統領に勝った。ニクソンは「このままゆけば、15年以内に西ヨーロッパ、日本、ソ連、中国が目覚しい経済発展を続けて、アメリカと並び、アメリカはナンバー・ワンの座を失うことになる」「アメリカは絶頂期にあるが、古代ギリシアとローマの轍を踏む破目になる」と、危機感を煽った。
ニクソン政権はケネディが始めて、ジョンソン政権のもとで泥沼化したベトナム戦争の始末に、苦しんだ。ニクソン大統領は「もはや、アメリカは世界の警察官ではない」といって、キッシンジャーとともに、ソ連と「平和共存(デタント)」する新戦略を打ち出した。
その後も、アメリカの振り子は、果敢に外へ向かってゆく時代と、羹(あつもの)に懲りて、内へ籠る時代が交互してきた。アコーディオン奏者に、似ている。今後、アメリカが畏縮してゆくときめつけるのは、早やとちりだ。