<スーダン>「背教の罪」で死刑判決の女性を釈放決定 | 日本のお姉さん

<スーダン>「背教の罪」で死刑判決の女性を釈放決定

<スーダン>「背教の罪」で死刑判決の女性を釈放決定
毎日新聞 6月24日(火)20時56分配信
【ヨハネスブルク服部正法】アフリカ東部スーダンの上級裁判所は23日、イスラム教からキリスト教への改宗が「背教の罪」に当たるとして死刑判決を受けた女性について、下級審の判決を取り消し、女性を釈放する決定を下した。ロイター通信などが伝えた。
イスラム教徒が多数派のスーダンでは、1983年からシャリア(イスラム法)に基づく統治が行われる。イスラム教からの改宗は死刑が科せられ、イスラム教徒の女性が異教徒の男性と結婚することも許されない。
首都ハルツームの下級裁が先月15日、キリスト教徒男性と結婚したメリアム・イブラヒムさん(27)に対し、改宗者として死刑判決を出し、異教徒と性的関係を持ったとして、むち打ち100回の刑も言い渡していた。
イブラヒムさんは、スーダン人でイスラム教徒の父とエチオピア出身のキリスト教徒の母の間に生まれた。幼児期に父と離れたため、母の元でキリスト教徒として育ったが、イスラム教徒と見なされたらしい。
欧米や人権団体を中心にした、今回の死刑判決に対する国際的な批判の高まりを受け、スーダン司法当局が判決取り下げを決めたと見られる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140624-00000111-mai-m_est
背教で死刑判決のスーダン女性、判決取り消され釈放 殺害予告も
AFP=時事 6月24日(火)10時8分配信
スーダン・オムドゥルマン市の女子刑務所の監房に座る、背教で死刑判決を受けたメリアム・ヤヒア・イブラヒム・イシャグさん。イシャグさんはこの前日に同刑務所内で女児を出産した(2014年5月28日撮影、資料写真)。
【AFP=時事】スーダンで背教行為を理由に死刑判決を受け、上訴中に拘置所内で出産していたキリスト教徒の女性メリアム・ヤヒア・イブラヒム・イシャグ(Meriam Yahia Ibrahim Ishag)さん(27)が23日、釈 放された。しかし弁護士によると、イシャグさんは殺害予告を受け、生命の危険があるとして直ちに身を隠したという。
「背教行為」で死刑判決受けたスーダン女性、拘置所で出産
先月15日にイシャグさんに死刑判決が言い渡されると、欧米諸国の政府や人権団体から激しい抗議の声が寄せられた。オンライン署名募集サイト「change.org」でも、約100万人がイシャグさんの死刑を無効にするよう訴えて署名した。国営メディアは、イシャグさんに一審で下された死刑判決が上訴審で取り消されたことを確認した。
イシャグさんの弁護団の一人はAFPに対し、イシャグさんは「安全な場所にいる。どこかは言わない」と語り、「最大の理由は彼女の命を心配しているからだ」とした。
イスラム教徒の父親とエチオピア正教会のキリスト教徒の母親を持つイシャグさんは、同国で1983年に施行された、改宗者は死刑に処すと定めたイスラム法(シャリア)に基づいて有罪が言い渡され、弁護士らが上訴していた。一審の死刑判決から12日後、イシャグさんは、勾留されていた首都ハルツーム(Khartoum)近郊のオムドゥルマン(Omdurman)市の女子刑務所で女児を出産した。
同弁護士によると、夫のダニエル・ワニ(Daniel Wani)さんは、イシャグさんと生まれたばかりの女児、またイシャグさんと同じ刑務所に収容されていた1歳8か月の息子と一緒にいるという。
一方で同弁護士をはじめ、イシャグさんのその他の法律専門家グループは、殺害の脅迫を受けているとしている。
英国に本拠を置き信教の自由を訴える活動をしている「世界キリスト教連帯(Christian Solidarity Worldwide、CSW)」のマービン・トーマス(Mervyn Thomas)代表は、CSWはこのような「脅迫や憎悪発言」にがくぜんとしていると述べた。CSWの話では、イシャグさんの「兄弟と名乗る人物が、もし裁判所が彼女を無罪としたら、家族が死刑を執行すると公言している」という。【翻訳編集】 AFPBB News
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140624-00000018-jij_afp-int
「背教行為」で死刑判決受けたスーダン女性、拘置所で出産
2014年05月28日 07:06 発信地:ハルツーム/スーダン
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スーダンの首都ハルツーム(Khartoum)近郊のキリスト教会(2014年5月15日撮影、資料写真)。(c)AFP/ASHRAF SHAZLY
【5月28日 AFP】スーダンで、背教行為を理由に死刑判決を受けたキリスト教徒の女性が、拘置所内で出産した。女性の夫が27日明らかにした。この判決をめぐっては、国際社会から非難が集まっている。
今月15日に首都ハルツーム(Khartoum)の裁判所で、妊娠8か月で死刑を言い渡されたメリアム・ヤヒア・イブラヒム・イシャグ(Meriam Yahia Ibrahim Ishag)さん(27)は、ハルツーム近郊のオ ムドゥルマン(Omdurman)市にある女子刑務所で勾留されており、イシャグさんはそこで女児を出産した。人権活動家らによると、イシャグさんには1歳8か月の息子もおり、その男児もイシャグさんと一緒に収容されているという。
すでにイシャグさんの上訴手続きを済ませていることを明かしている夫のダニエル・ワニ(Daniel Wani)さんは拘置所の事務所でAFPの取材に対し、「これまでのところ面会 できていない。中に入って会うことを許してもらえなかった」として、「本当に失望している」と語った。ワニさんは、まだ名付けも終わっていないという娘と妻に会えるよう、引き続き交渉を行っている。
父親がイスラム教徒のイシャグさんは、同国で1983 年に施行された、改宗者は死刑に処すと定めたイスラム法(シャリア)に基づいて有罪が言い渡された。しかし英ロンドン(London)に拠点を置く国際人権団体アムネスティ・インターナショナル(Amnesty International)によると、イシャグさんの母親は正教会のキリスト教徒で、イスラム教徒の父が不在だったことからイシャグさんは母と同じ正教徒として育てられたという。イシャグさんは判決に先立ち、「私はキリスト教徒です、背教行為を犯したことはありません」と話していた。
国連(UN)の人権専門家らはこの判決を「言語道断」だとみなし、無効にされるべきだという見方を示した上で、「信仰する宗教を選んだり改めたりすることは犯罪でも何でもない。むしろ基本的人権の一つだ」と訴えている。
英国に拠点を置き信教の自由を訴える「世界キリスト教連帯(Christian olidarity Worldwide)」によると、イシャグさんの死刑が執行されれば、1991年施行の刑法に基づく背教罪での最初の処刑となるとしている。ただし識者らは、出産後2年は育児期間として死刑執行は猶予されるはずだと指摘している。(c)AFP/Ian
Timberlake
http://www.afpbb.com/articles/-/3016083?utm_source=yahoo&utm_medium=news&utm_campaign=txt_link_Tue_p1