ベトナムの排他的経済水域(EEZ)近くに20日までに設置される予定
訂正:中国、南シナ海で新たに石油掘削装置4基を設置
2014年 06月 20日 18:43 JST
[北京 20日 ロイター] - 中国が南シナ海に石油掘削装置(リグ)を新たに4基設置した(訂正)ことが明らかになった。ベトナムと領有権を争そう海域に先月リグを設置したことで同国との対立が深まったにもかかわらず、南シナ海での石油掘削活動を活発化させる兆しとみられる。
中国海事局がウェブサイトに掲載した座標値によると、「南海2号」、「南海5号」とされるリグは、中国南部と台湾が統治する東沙諸島の間の海域付近に設置された。「南海4号」の位置は中国沿岸部の近く。
海事局はリグの所有者を明らかにしていない。
海事局は今週すでに、4基目の「南海9号」の座標値を示しており、ベトナムの排他的経済水域(EEZ)近くに20日までに設置される予定となっている。
南シナ海で領有権を主張するベトナムやフィリピンを含むアジアの諸国は中国の南シナ海での海洋進出に懸念を強めている。
中国海洋石油(CNOOC)(0883.HK: 株価, 企業情報, レポート)は南シナ海の西域と東域で合計4つの新たなプロジェクトが今年の下半期に操業を開始すると明らかにしている。新たなリグ4基がそれらのプロジェクトに関係あるかは不明。CNOOCの広報担当者はコメントを控えた。
*英文の訂正により、見出しと第1段落の「設置する計画」を「設置した」に訂正します。