自衛隊機接近 海洋権益の確保へ、中国空軍が方針転換 | 日本のお姉さん

自衛隊機接近 海洋権益の確保へ、中国空軍が方針転換

2014.6.11 23:56
自衛隊機接近 海洋権益の確保へ、中国空軍が方針転換
東シナ海上空で自衛隊機に異常接近を繰り返した中国軍のSu27戦闘機は、いずれも空軍機とみられる。中国空軍の馬暁天司令官は、空軍の任務を伝統的な国土防空から、「海洋権益の保護」に踏み出す方針をさきごろ明らかにしており、度重なる危険行動の背景には海に活動の舞台を移す中国空軍の方針転換があるとみられる。
中国筋によると、中国の沿岸空域では、これまで海軍航空隊が主に迎撃任務を担ってきた。旧ソ連などの地上侵攻に備えてきた中国軍では、空軍は装備、運用のいずれでも、陸地上空での防空と地上軍の支援を主に担ってきた経緯がある。
4月2日の中国軍機関紙「解放軍報」に掲載された論文で、馬空軍司令官は「海洋権益の保護に向けた空中での行動を十分認識すべきだ」と述べ、航空戦力の運用を「海洋強国の建設」に振り向けるとしていた。
さらに、馬氏は、任務の柱を保守的な「国土防空」から、海上での脅威排除に向けた「攻めと守りの兼備」に踏み出す方針を表明。「海上で核心となる軍事能力を作り上げる」と宣言していた。
昨年3月には、山東半島沖の黄海洋上で中国空軍のSu27戦闘機が訓練中に墜落。同月の習近平政権の発足と前後して、中国空軍が海の上で活動を強めていた可能性が出ている。
中国空軍の方針転換を受け、今後も空軍機による危険な挑発行動が繰り返される可能性が高い。(山本秀也)
http://www.iza.ne.jp/kiji/world/news/140611/wor14061123560051-n1.html
2014.6.11 17:59
中国軍機また自衛隊機に異常接近 東シナ海、30~45メートル
防衛省は11日、東シナ海の公海上空で同日午前11時ごろと正午ごろ、航空自衛隊のYS11EB電子情報収集機と海上自衛隊のOP3C画像情報収集機が中国軍のSu27戦闘機2機の異常接近を受けたと発表した。30~45メートルまで接近した。中国軍機の異常接近を公表したのは5月24日以来2回目で、政府は外交ルートを通じて中国側に厳重抗議した。
防衛省によると、異常接近があったのは、尖閣諸島(沖縄県石垣市)の北側上空。日本の防空識別圏と中国が昨年に設定した防空識別圏が重なる空域だった。
中国軍機は、通常の警戒監視業務にあたっていたYS11EB機に同日午前11時ごろ、最短で約30メートルまで接近。約1時間後にはOP3C機に約45メートルまで近づいた。いずれも自衛隊機の背後から近づき、抜き去っていった。異常接近は数秒間だった。中国機はミサイルを配備していたが、レーダー照射はなかった。領空侵犯はなく、自衛隊機や自衛隊員への被害はなかった。
小野寺五典(いつのり)防衛相は11日夕、都内で記者団に対し「中国軍機の一方的な行動は、偶発的な事故につながりかねない大変危険な行動だ。決してあってはならない」と中国側を批判した。
日中両政府は、艦艇や航空機同士の不測の事態を防ぐため、防衛当局間の「連絡メカニズム」構築に向けて一度は協議を開始したが、尖閣諸島をめぐる対立で中断している。小野寺氏は「連絡メカニズムの構築が重要だ」と改めて強調した。http://www.iza.ne.jp/kiji/world/news/140611/wor14061117590037-n1.html
中国軍機また異常接近 東シナ海で自衛隊2機に30~45メートル
産経新聞 6月12日(木)7時55分配信
中国軍機また異常接近 東シナ海で自衛隊2機に30~45メートル
中国軍機が異常接近したとみられる地点(写真:産経新聞)
■識別圏既成事実化図る
防衛省は11日、東シナ海の公海上空で同日午前11時ごろと正午ごろ、航空自衛隊のYS11EB電子情報収集機と海上自衛隊のOP3C画像情報収集機が中国軍のSu27戦闘機2機の異常接近を受けたと発表した。30~45メートルまで接近した。中国軍機の異常接近は5月24日以来2回目で、外交ルートを通じて中国側に厳重抗議した。
小野寺五典(いつのり)防衛相は11日夕、オーストラリアのジョンストン国防相との会談の席上で事実関係を公表した。
その後、記者団に対し「中国軍機の一方的な行動は、偶発的な事故につながりかねない大変危険な行動だ。決してあってはならない」と批判した。
防衛省によると、異常接近があったのは日本の防空識別圏と中国が昨年11月に設定した防空識別圏が重なる空域。中国軍機は、YS11EB機に11日午前11時ごろ、約30メートルまで接近。約1時間後にはOP3C機に約45メートルまで近づいた。いずれも自衛隊機の背後から近づき抜き去った。異常接近は数秒間だった。中国機はミサイルを搭載していたが、レーダー照射や領空侵犯はなかった。
度重なる異常接近の背景には、防空識別圏の既成事実化を図るため態度を強硬化させていることがある。「中国包囲網を敷いている日豪の会議に合わせて牽制(けんせい)したのではないか」(政府関係者)ともされる。
防衛省などは今後も中国による同様の挑発が繰り返される可能性が高いとみて警戒を強めている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140612-00000075-san-pol
異常接近、日本抗議に中国反論「事実に反する」
読売新聞 6月12日(木)1時2分配信
【北京=五十嵐文】在北京日本大使館の堀之内秀久次席公使は11日、中国外務省の孔鉉佑アジア局長に対し、中国軍戦闘機の自衛隊機への異常接近について厳重に抗議し、再発防止を求めた。
孔氏は「日本側の指摘は事実に反する」などと反論したという。http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140612-00050011-yom-int
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中国軍機異常接近、日米監視に“不満”噴出? 自衛隊を挑発か
2014.5.25 19:32
【ウルムチ(中国西部)=矢板明夫】中国軍機が24日、東シナ海上空で自衛隊機に異常接近したことは、中露の合同軍事演習を監視する自衛隊への不快感を表す示威行動とみられる。中国保守派や軍部は、オバマ米大統領が先の訪日で尖閣諸島(沖縄県石垣市)への日米安全保障条約の適用を明言したことに激しく反発しており、今回の異常接近には、日米連携への不満も背景にあるといえそうだ。
自衛隊に対する中国軍の危険行為はこれまでも繰り返されてきた。
2010年4月、沖縄本島の南方約500キロの太平洋上で訓練していた中国海軍の艦載ヘリコプターが、監視中の海上自衛隊艦船に異常接近する行動を取ったことがあった。13年1月には、中国軍艦船が東シナ海で、海自の護衛艦に向けて射撃管制用レーダーを照射する事件も起きている。
武力衝突につながりかねないこうした挑発行為について、当初は「現場指揮官の暴走」の可能性も指摘されたが、その後、現場指揮官が処分を受けた形跡はなく、いずれも中国共産党中央の指示によるものだったと証言する党高官も現れた。自衛隊が憲法などに縛られ、対抗手段を持っていないことを知った上で、あえて挑発した可能性が高い。
中国軍には、太平洋で新たな航路を開拓して外洋へ勢力を拡張する思惑があると指摘される。
中国海軍のこれまでの主な活動範囲は、1980年代に自ら設定した海上防衛ライン「第1列島線(沖縄・台湾・フィリピンを結ぶ線)」の内側にある。これを突破すれば、直ちに自衛隊や米軍などの監視下に置かれている現状に対し、中国軍の現場サイドは大きな不満をもっているともいわれている。
http://www.iza.ne.jp/kiji/world/news/140525/wor14052519320031-n1.html