食事を与えないと言う暴行―誰も理玖君を救えなかったー | 日本のお姉さん

食事を与えないと言う暴行―誰も理玖君を救えなかったー

DVで妻が逃げるような夫は、残った子供も虐待するものなんだね。

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厚木の男児白骨遺体 「パパ、パパ」とすがる息子に「怖くなり家を出た」
産経新聞 6月9日(月)12時50分配信
神奈川県厚木市のアパート一室で斎藤理玖(りく)ちゃん=当時(5)=が白骨遺体で見つかった事件で、父親でトラック運転手の斎藤幸裕容疑者(36)=保護責任者遺棄致死容疑で逮捕=が、「亡くなる2カ月くらい前は仕事が非常に忙しくて週1、2日しか帰らず、(理玖ちゃんは)がりがりになってしまった。この状態が続くと死なせてしまうかもと思った」と供述していることが9日、県警への取材で分かった。
捜査関係者によると、斎藤容疑者は「痩せた経緯が分かってしまうのが怖くて、病院に連れて行くことができなかった」とも供述。生前最後の姿を見たのは理玖ちゃんの死亡に気付く約1週間前で、「立ち上がることもできず、か細い声で『パパ、パパ』と呼んでいた。その場にいるのが怖くなり、1時間も一緒にいられずに家を出た」という。
理玖ちゃんは平成19年ごろに死亡したとみられている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140609-00000521-san-soci
厚木の男児白骨遺体:「痩せ細り衰弱」父親供述、発覚恐れ病院行かせず /神奈川
毎日新聞 2014年06月10日 地方版
 厚木市下荻野のアパートで斎藤理玖(りく)君の白骨化遺体が見つかった事件で、保護責任者遺棄致死容疑で県警に逮捕された父親の斎藤幸裕容疑者(36)が「(理玖君が)死亡する約1週間前にはガリガリに痩せ細り、体が衰弱して自分でパンやおにぎりの袋が開けられないような状態だった」と供述していることが、県警への取材で分かった。斎藤容疑者が親族や行政に育児について相談した形跡はないといい、県警は育児放棄(ネグレクト)の実態をさらに調べる。
 県警によると、斎藤容疑者は妻で理玖君の母親(32)がアパートを出た2004年10月以降、約3カ月間は週5回ほど帰宅して食事を与えていたが、別の女性と交際するなどの理由で間隔が広がっていった。そのため理玖君は食事の回数が減り、手足が細くなってあばら骨が浮き上がるくらい痩せていった。
 理玖君は短期間のうちに危険な状態に陥ったとみられるが、斎藤容疑者は「死なせてしまうかもしれないと感じたが、病院で診察を受けさせれば『なぜこんなに痩せているのか』と責められると思い、行けなかった」と供述しているという。
 さらに「死亡する約1週間前に部屋を訪れた際、か細い声で『パパ』と呼ばれ、怖くなって1時間もたたないうちに部屋を出た」などと、理玖君が死亡する可能性を認識しながら、ネグレクトを続けていたことを示唆しているという。
 県警によると、斎藤容疑者は理玖君の死亡を確認し、その約1週間後に1回だけアパートに戻った。その後は遺体の発覚を恐れて家賃を払い続けていた。【松浦吉剛】http://mainichi.jp/area/kanagawa/news/20140610ddlk14040242000c.html
<神奈川県>子ども49人所在つかめず 児相支援0~17歳
毎日新聞 6月10日(火)22時11分配信
神奈川県厚木市のアパートで当時5歳とみられる斎藤理玖(りく)君の白骨化遺体が見つかった事件を受け、県は10日、管轄する五つの児童相談所への調査で、支援中の0~17歳の子ども計49人の所在確認ができていないことが判明したと発表した。【高木香奈、水戸健一】
県によると、2日時点で3政令市と横須賀市を除く5児相(中央、平塚、鎌倉三浦地域、小田原、厚木)が支援を行っている子どもは計3095人。うち約60分の1の49人が10日現在、1カ月以内に家族以外の第三者による所在確認ができなかった。
49人の支援の内訳は虐待37人▽不登校、引きこもりなど9人▽保護者の死亡など1人▽知的、身体障害1人▽非行1人--。最長は2011年12月から行方が分からない高校就学年齢相当の子どもで、家出を繰り返しているという。県は虐待以外の事案についても、虐待と同様に児相に年2回の安否確認を求める方針で、県子ども家庭課は「今後、警察の協力も得ながら引き続き所在確認に全力で取り組む」としている。
厚生労働省によると、全国の児相への虐待通報は02年度が約2万4000件だったが、12年度は約6万7000件に急増。理玖君を迷子として処理した厚木児相の場合、支援する事案は年間約3000件で、緊急性を要する虐待は約900件ある。ケースワーカーは13人で、多い時は1人が抱える事案が70件を超えている。「子どもが泣いている」「夜の公園で子どもが遊んでいる」などの通報の度に現場に駆け付けなければならず、虐待以外の子どもの安否確認まで手が回らないのが実情という。
山梨県立大人間福祉学部の西澤哲教授(臨床福祉学)の話 行方不明の人数の多寡でなく、児相が支援を決めた子どもの安否確認ができない点に問題がある。信頼関係を築けているのか、子どもを在宅で支援するという判断に間違いがなかったのか、検証が求められる。一方で、安否確認は児相や県だけでできるものでない。要保護児童対策地域協議会を活用し、さらに全国的なネットワークシステムを構築する必要があるだろう。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140610-00000135-mai-soci
白骨遺体:異常…調査されないまま過ぎ去った年月
毎日新聞 2014年05月31日 22時16分(最終更新 06月01日 00時22分)
 30日午後3時15分ごろ、神奈川県厚木市下荻野のアパート「ファミールハイツ」1階の一室に、白骨化した子供の遺体があるのを県警厚木署員が発見した。遺体はこの部屋に住んでいた男児、斎藤理玖(りく)君とみられ、県警捜査1課と厚木署は31日、父親のトラック運転手、斎藤幸裕容疑者(36)=同市愛甲3=を保護責任者遺棄致死容疑で逮捕した。
 7年以上放置されていたとみられている今回の事件。なぜ事態をつかめなかったのか。複数の行政機関が異常に気付きながら、連携が不十分だった構図が今回も浮かんでいる。
 非通学という実態がありながら、子供の行方が長期間分からないケースは、近年相次ぎ顕在化している。文部科学省調査では、昨年5月時点で1年以上学校に通学していない小中学生(居所不明者)は全国に計705人。虐待死などの事件に巻き込まれているケースもあるとみられる。
 居所不明者の捜索に有効な手立てはないのか。児童虐待の社会問題化を受け、国は04年、自治体に児童相談所(児相)や学校、関係機関などが連携する「要保護児童対策地域協議会」(要対協)の設置努力を義務付け、厚木市も設置している。
 理玖君については、3歳だった04年10月に早朝裸足で歩いていたため児相が迷子として保護。市市民健康部は07年12月に3歳半健診が未受診だったのを把握し、市教委は08年4月に小学校入学手続きをしていないことを確認した。だが、児相は「母親が夫からの家庭内暴力を避けるため連れて出た可能性がある」などと判断。市教委は約1年後に学籍を削除した。いずれも要対協に報告し、連携を図ることはなかった。
 理玖君が行方不明となっていることが改めて確認されたのは今年3月。児相の職員が年度末に担当案件について点検し、小学校在籍が確認できないのに「問題を抱える児童」のリストから除外され、追跡調査されていないことに気付いた。
 そのため、児相は4月になって改めてアパートを訪ねると共に、父母双方の母から事情を聴いた。2人が「孫が2、3歳くらいを最後に連絡がない」と証言したため5月22日、厚木署に通報した。http://mainichi.jp/select/news/20140601k0000m040078000c.html