当該古文書はいかがわしいもの | 日本のお姉さん

当該古文書はいかがわしいもの

当該古文書はいかがわしいものであるようにも思われますが、仮にその文書に基づくとしたとしても
漢の時代以降、同一の範囲について管理が同質的に間断なく継続してなされてきたかどうかが問われます。

近代史を振り返るだけでもその立証は不可能。

ハワイが旧王族のものであり、オーストラリアがアボリジニのものであり、
何よりアメリカがインディアンのものなど、世界で認められるはずはありません。
ローマが支配していたイギリスはイタリア領というのも無視。
少なくともコロンブス以前については「無視」でしょう。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「漢の時代には南シナ海を管理していた中国」?
執筆者:高橋隆太郎
2014年6月4日
アジア安全保障会議に参加している人民解放軍の王冠中・副総参謀長は、南シナ海の主権争いについて、「中国は漢の時代に早くも南シナ海、特に南沙諸島や関連海域の管理を始め、徐々に完備していった。漢の時代とは紀元前200年、今年は2014年。この方面の歴史的資料や文献は大量に残されている」と言っているようですが、その典拠を調べてみると、たとえば、中国の官許メディアっぽい下記リンクの論説で、中国現代国際関係研究院の陳慶鴻氏が、「西沙諸島は従来、中国領土である。漢の時代、中国人は南海を航行し、相次いで西沙諸島と南沙諸島を発見した。三国時代(西暦220-265年)万震の『南州異物誌』と康泰の『扶南伝』では、西沙諸島と南沙諸島の地形や風貌について描いてある」と語るように、当時の文献で、そのことについて記述があるということなんですね。このような古文書を自国領土とする根拠とすることができるのでしょうか。国際常識について教えてください。また、国際会議でこのような主張を繰り広げることは、その国にとって得になるのでしょうか?
http://japanese.cri.cn/881/2014/06/01/145s221844.htm
nekosuki(161)
2014年6月5日 12:33 PM
当該古文書はいかがわしいものであるようにも思われますが、仮にその文書に基づくとしたとしても、漢の時代以降、同一の範囲について管理が同質的に間断なく継続してなされてきたかどうかが問われ、立証の対象となると思われます。その立証は非常に困難で、近代史を振り返るだけでもその立証は不可能に近いものではないかと予測されます。
公海とされる地理的空間に対して自国の固有の領土だとの主張・立証は、一国が一方的にまくしたてるだけでは不十分であって、今日の国際社会にあっては、関係国での合意、または国際法に照らした国際司法の判断、つまり検証、結論を待たなければならないものと考えます。
おそらく中国にはそのような考えはなく、仮に関係国から提訴されても応訴に応ずることはないでしょう。立証が大変困難だからという実務上の不利性からだけでなく、国際法に基づく判断基準は容認しがたいと考えるからであって、これは共産党政権の特質を表していると思います。
つまるところ王冠中・副総参謀長の発言は、プロパガンダの域をで出ないものです。軍事的に自信を深めたとの思い込みにとらわれている中国にとっては、法的根拠云々はどうでもいいことであって、武力による既成事実化が、最大の武器だと考えているのではないでしょうか。中華思想にノスタルジアを感じる中国の前近代性を示す一側面だと思います。
加えて司法は共産党の指導下で運用されて当然という共産党に都合のいい思想(近代的法治国家においては古色蒼然たる非常識なのですが、)の下で生きのびてきた者にとっては、国際社会の場でそのような荒唐無稽な発言をすることには何の躊躇もしないでしょう。
その典型が人民解放軍の王冠中・副総参謀長であって、そうした人物を堂々と国際会議の場に送り込んでくる中国の国としての狂気を感じます。
AKBN23(106)
2014年6月4日 2:21 PM
ハワイが旧王族のものであり、オーストラリアがアボリジニのものであり、何よりアメリカがインディアンのものなど、世界で認められるはずはありません。ローマが支配していたイギリスはイタリア領というのも無視。少なくともコロンブス以前については「無視」でしょう。情状酌量はあるにしても。
誰も実効支配していなかったら、無制限に遡るのもあり得ない。実効支配がなくなり一定時間が過ぎれば無主物です。国際常識かどうかは知りませんが、国内法の所有権ではそのはずです。
2014年6月4日 1:26 PM
だったらシナ全域がモンゴルの領土ってことですね?
http://www.fsight.jp/27060#comment-4421