宮崎正弘の国際ニュース・早読み | 日本のお姉さん

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
(読者の声1)日本はインドやインドネシアの独立に貢献したけど、冷戦が始まって以来、朝鮮半島、ベトナム、湾岸戦争、ボス二ア、イラク、アフガニスタンと自衛隊を戦闘に参加させてこなかった。
口実は聞かされたが、欧米や中東の視点では、日本は逃げまくったのです。ところが、現在、中国が海洋進出とかで軍事挑発に出てきた。日本はこれほどアメリカが必要になったことがない。
だが、「米兵が血を流すのはいいが、自衛隊が血を流すのを極力避けたい」という安倍晋三の姿勢です。ようやく、集団自衛権?これアメリカの問題じゃない。在米邦人のぼくとても、「何故、アメリカの青年の命やアメリカの税金で日本を守る必要がある?」と思っている。
「集団自衛権」に関して、日経の編集長が「集団自衛権を行使する政治指導者(安倍)の資質が問われる」と書いたよね。日本は残念ながら、「時すでに遅し!」じゃないかな?
日本には70年前の過去を振り返る?悔しい思いでいっぱいの評論家が多過ぎる。
イギリスが悪かった? ルーズベルトが悪かったと? あの戦争は必要なかったと。だけど「負けた責任は自分にもある」とは思わないらしい。
この幼稚さでは、また負けますよ。欧米人は、ユダヤ、ドイツ、ポーランドも含めて日本人よりもその精神力も体力も知力も強いですよ。
まず彼らは、パラダイムの違う過去と現在をチャンポンになどしない。それに、冷笑を含んだ物言いをしない。「大英帝国が悪かった」という無邪気な人がいる。蒸気機関車をつくり蒸気タービンで発電所を開発し、海洋に出て行ったイギリスの工業革命を無視してですか?
その時代、日本は幕末。黒船来航、咸臨丸。やがて弁慶号、銀座に街灯が点り文明開化から明治海軍、これ全部さ欧米の技術によってでしょう?
だから、「イギリスが悪かった」だけでは、世界史、人類史は語れないのです。
(伊勢ルイジアナ)

(宮崎正弘のコメント)アメリカからご覧になって日本を客観的に総括すると、そういう史観になりますか。しかしいまの日本の「保守」もバラエティに富んでいて、「親米ポチ」から「反米民族派」まで、じつに幅が広がりました。
(読者の声2)カリフォルニアで南カリフォルニア韓国系アメリカ人弁護士協会が、グレンデール市の慰安婦像撤去などを訴えた日系人有志の訴訟にケチをつけた声明を発表し、こともあろうに、それに日系アメリカ人弁護士協会が乗って、共同声明にしたことはご存知ですか。
私は、まず韓国系のほうの会長に手紙を送り、それを日系アメリカ人の方にも送りました。
日系アメリカ人のほうのS.Yodaという人から応答がありましたので、その欺瞞性を指摘した二度目のメール(英文)をYoda氏に送りました。
そのメールの趣旨は、声明は、グレンデール市に対する訴訟の訴訟原因(Cause of action)を最初に引用しながら、それっきりで、突如話題を慰安婦問題に切り替えて論じているのは、グレンデール市への訴訟を、反日宣伝の隠れ蓑に使っているのではないか。また、慰安婦像の建立の目的も女性の人権とか美辞麗句を並べているが、実際、日本人の子供が、そのために学校でいじめられているのを知っているか、慰安婦像は、実は人種差別の象徴ではないかと書き送りました。
そして慰安婦問題を英文でうまくまとめてある「False Accusations of Comfort
Women(慰安婦に関する誣告)」を添付しました。その後、Yoda氏から返事は来ていません。日系アメリカ人のなかには、マイク・ホンダをはじめ、嘘話を基に日本を貶めることに力を貸している輩が結構います。
慰安婦問題と言うのは、韓国人が言い始めたのではなく、全部日本人が始めたことです。こういった反日日本人を撲滅しないと、いつまでも、こういう事態が続きます。19日には、橋下徹発言にからんで、吉見教授が桜内代議士を訴えた裁判の口頭弁論があります。今回は、桜内側の弁護士が、意見を述べる番です。裁判長に常識があれば、吉見の訴えは、門前払いになると思っています。
(杉並の噛みつき亀)

(宮崎正弘のコメント)戦前から日系社会は二分裂していて、お互いに口をききません。収容所でも日本勝利派と星条旗に忠誠を誓うアメリカ派とに分かれましたが、その前に日本の勝利を信じた組は帰国しました。このあたりのことを一番早く書いたのが藤島泰輔さんの『忠誠登録』です。
分裂状態の流れが戦後、JACL(日系アメリカ人協会)に左翼があつまり、米国内の過激な左翼リベラルと呼応しています。彼らを「日系人」と考えない方が良いです。日本語もいまや喋れない人が多い。
(読者の声3) ベトナムの反中デモですが、ベトナム人からの情報によれば、一部のデモ参加者は20万ドン(1000円)、30万ドン(1500円)のデモ参加報奨金をもらっているようです。
だれが支払っているかは不明。わざわざ支払っている理由を事情通に聞くと、「対外的なベトナムのイメージを貶めるため」との答えでしたが、本当かどうか・・・は不明。どこの誰かは分からないが、農村に現れてカネを支払うからデモに参加してくれと誘われるそうです。
国内の反政府勢力の可能性があります。タイのデモと大差ないですね。金持ち層(すごーい資産家達ですよ)のベトナム人は意外に冷静で、私からみれば「ホアンサを取られたことを本当に理解しているのか」という印象をうけました。
土日にハノイの日系ホテル(オフロ、サウナ、日本のTV有り)にたまたま宿泊しました。日曜日朝の日本のテレビでは、ベトナムでは日曜日午後に最大の反チャイナデモが起こると煽っていました。まったくのガセがどうどうと日本では流れているのをみて、TV局とは視聴率だけの世界なんだなと再確認しました。
ベトナム当局は5月11日(日)の反中デモは容認したものの、既に18日(日)に開催予定だった反中チャイナデモは完全抑止に転換していました。
実際、18日のシナ大使館前でのデモは当局により排除されました。面白かったのは、週末、ベトナムでは携帯電話のSMSに何度も、「デモに参加するな」というベトナム語のSMSが来たことです。
日清戦争前に清が「定遠」「鎮遠」を日本に派遣し、乱暴を働いたことを思い出しました。
報道官の華副局長の言質に代表される威嚇にベトナムは屈したわけです。
ベトナム当局は正式には投資イメージを傷つけると言っていますが、軍備に彼岸の差がありますから。第一次大戦前の帝国主義レベルのシナに小国は手が出せません。シナは弱いものには強いですね。
(R生、ハノイ)
読者の声 どくしゃのこえ READERS‘ OPINIONS 読者之声
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(読者の声1)貴誌にでた「伊勢ルイジアナ様」の「だが、「米兵が血を流すのはいいが、自衛隊が血を流すのを極力避けたい」という安倍晋三の姿勢です」
についてです。
安倍首相の態度ではなく、公明党の態度もしくは一部(?)国民の姿勢ではないでしょうか。いったい何処が「幼稚」なのかわからない。ほかの方はしりませんが、敗戦が悔しいなんて思っている人はほとんどいないのではないでしょうか? それよりも、現在の戦後レジームが悔しいというのがわたしの個人的な気持ちです。
また、石原莞爾は、「すべてはペルリの黒舟からはじまった」と言っていますが私も同じ意見です。
日系人について(個人的体験)です。今から20年位前、会社研修で1ヶ月間バークレイで過ごしました(当時はバブルの余韻で景気よかったんですね)。
宿泊は豪華ホテルのクレアモント・ホテル。休日の朝食を食べる場所がほとんどなかったので、一行代表がサンドイッチを一行全員に欲しいと受け入れのバークレイ大学側担当者に話したようですが、大学側は拒否。それを聞いたクレアモントホテルで働いている日系人の老夫婦が我々のために、大きなおにぎりを作ってくれました。一行のほかの人は知らないが、わたしは感動しましたよ。残念ながらお礼は結局、言えなかった(一行代表はお礼をいってくれたようです)が、徳のある日系人ご夫婦のことを今でもときどき思い出して本当に感謝しています。こういうご夫婦がいて、昔の日本人庶民の感覚というのは素晴らしいものだなと思いました。おにぎり美味しかった。
でも、現在は日系人にはサヨクが多いようですね。残念です。
(R生、ハノイ)
(読者の声2) 以下は「伊勢ルイジアナ様」のご意見に関連した感想です。中共の暴走で日本の国防の弱さが露呈し、いわゆる集団的自衛権すなわち日米相互防衛協定が進もうとしています。
これは米国の青年が日本の防衛に血を流し、日本の青年も米国の防衛に血を流すということです。当面は日本を攻撃する国に対して威嚇になるでしょう。
しかし、もし日本を敵視する国が米国に日本を守るなら核攻撃をすると脅したらどうでしょうか。米政府は日本を守るのを止めるでしょう。米国民は日本の代わりに核被害を受けることを認めないからです。
米国では日米安保条約の支持率が低下していると云います。米国民が日本防衛のリスクに目覚めてきたのでしょう。日米は簡単に分断されます。
相互防衛というのは通常兵器の時代の発想であり、核兵器が拡散すると相互防衛はリスクが高すぎて通用しないのです。
結局、この問題は、各国が個別に核自衛することです。それしかありません。日本は日米相互防衛で時間を稼ぎ、核自衛に直進すべきです。田母神さんによると本格的に取り組めば2,3年で完成できるということです。
(東海子)
(読者の声4) 関西方面の愛読者の皆さん。
新緑の候 各位には益々ご清栄の段お慶び申し上げます。講演会の御案内させて頂きます。
集団的自衛権を行使できるようになると今の政権はともかく将来時の政権が世界中どこの国ででも戦争する様になると朝日は言っています。時の政権は民主主義のルールで選ばれることを朝日は知らない様です。どこまでも風評を掻き立てる朝日新聞であります。
今回は『週刊新潮』の巻末「変幻自在」の辛口コメントでもおなじみの高山正之氏 に講演頂きます。是非、ご友人知人にも声を掛けて頂き、奮ってご参加頂きます様よろしくお願い致します。原則的に事前申し込みです。当日参加もOKです。
弘志会 幹事 福井成範TEL090-3090-5452
fukuima@tree.odn.ne.jp
日時 5月31日(土) 13:30~15:00
講演 ジャーナリスト 高山正之「米国・支那・韓国・朝日を斬る」
(1500)~1530 質疑応答 1530~1700 懇親会
場所 たかつガーデン(大阪府教育会館)3F 「ローズ」会議室
TEL:06(6768)3911 〒543-0021 大阪市天王寺区東高津町7番1号
地下鉄千日前線(又は谷町線)谷 町9丁目下車5分
会費 4,000円程度(懇親会費を含む。講演のみは1,000 円)
ただし、学生は無料

(天安門事件25周年 東京集会 掲示板) 6月4日まで毎日内容が変わります
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当日、陳破空氏来日、集会に参加し発言。新著のサイン会も行われる予定です。
6・4「東京集会」のお知らせ
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「天安門事件25周年 東京集会」
すでにニューヨーク、ワシントンでは抗議行動が開始されています!
あの衝撃の天安門事件〔1989年6月4日〕から四半世紀。ことしは世界各地で中国共産党の凶暴な独裁政治を糾弾し、中国に「自由・民主・法治・人権」をもとめる集会が開催されます。
とき 6月4日〔水〕午後6時~8時15分(午後5時半開場)
ところ アルカディア市ヶ谷 三階大ホール(JR・メトロ「市ヶ谷」徒歩三分)

http://www.jstc.jp/map/kenshu-mapARCADIA.html
入場(会場分担金) おひとり1000円 (外国人留学生と学生は無料。ID提示)

<どなたでも、予約なしでご参加いただけます!>
主催 「天安門事件二十五周年 東京集会」実行委員会」
呼びかけ人 黄文雄、石平、相林、ペマ・ギャルポ、宮崎正弘 水島総
共催 「アジア自由民主連帯協議会」(ペマ・ギャルポ代表)
「頑張れ日本! 全国行動委員会」(田母神俊雄 代表)
「国防問題研究会」(玉川博己 代表幹事)

プログラム 天安門事件の犠牲者に黙祷(司会 古川郁絵)
基調講演 石平「私は天安門事件で中国を捨てた」
ゲスト 陳破空(在米、亡命作家)
発言 ペマ・ギャルポ(チベット)、イリハム・マハムディ(ウィグル)
相林(中国)、オルホノド・ダイチン(蒙古)、王明理(台湾)、ベトナム
フィリピン、ミャンマー代表ほか水島総、藤井厳喜、西村幸祐
ならびに国会議員挨拶など・
浄財の送り先 郵便振替 00180(6)486092
名義人 「天安門事件25周年東京集会」
(なお全国津々浦々から浄財が寄せられております。支援の皆様には招待はがきを発送しており、また集会終了後、記念冊子と御礼状を経理報告とともにお送り申し上げます。精算に時間を要するため上記発送は6月中旬になりますこと、あらかじめご了解下さい)

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賛同者(五十音順、敬称略)
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浅野和生、阿羅健一、荒木和博、一色正春、井尻千男、井上和彦、伊原吉之助、入江隆則
植田剛彦、潮匡人、梅原克彦、呉 善花、大高美貴、大原康男、岡田英弘、岡崎久彦
小田村四郎、小山和伸、加瀬英明、加地伸行、鍛冶俊樹、門田隆将、加藤康男
川口マーン恵美、河添恵子、川村純彦、北村良和、工藤美代子、小林 節、小堀桂一郎

酒井信彦 佐々木良昭、佐藤雅美、佐藤 守、澤 英武、新保裕司、杉原志啓、関岡英之
高池勝彦 高森明勅、高山正之、高田純、田久保忠衛、竹本忠雄、田母神俊雄、塚本三郎
堤 堯、頭山興助、富岡幸一郎、中西輝政、中村彰彦、永山英樹、西尾幹二、西村幸祐

花田紀凱、板東忠信、日暮高則、福井雄三、?田 逸、藤井厳喜、馬渕睦夫、三浦小太郎
三橋貴明、宮脇淳子、三輪和雄、宗像隆幸、村松英子、室谷克実、鳴 霞、茂木弘道
山内健生 山際澄夫、山口洋一、山田吉彦、山田恵久、山村明義、柚原正敬 渡部昇一

渡辺惣樹 劉燕子、林建良
(5月19日現在〕。

後援 日本ウィグル会議 チベット百人委員会 モンゴル自由連盟党
台湾独立建国連盟日本本部、日本ベトナム島嶼会議 日比連絡会議準備会
協賛 史実を世界に発信する会、日本文化チャンネル桜 日本李登輝友の会、呉竹会
台湾研究フォーラム 士気の会
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重要な公開講座が開催されます!
いま、もっともホットな議論は「集団的自衛権」
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『憲法解釈の変更』?
「グレーゾーン」?
絶好のタイミングで、もっとも知りたい情報を解読します!
「集団的自衛権」で日本中は揉めています! 世界も注目している日本の安全保障、現場の参議院議員から、もっともホットな議論!

第253回国防問題研究会公開講座(三島研究会との共催です)
とき 5月23日(金曜日) 午後六時半(六時開場)
どなたでもご参加いただけます
ところ アルカディア市ヶ谷 会議室(看板は「三島研究会」です)
講師 宇都隆史(参議院議員、防衛大学、松下政経塾出身)
http://www.utotakashi.jp/
演題 「対中戦略と我が国防衛体制の問題点」
会費 おひとり二千円(会員は千円)

宮崎正弘最新刊の案内 http://miyazaki.xii.jp/saisinkan/index.html
六月一日発売決定!(都内主要書店は5月30日に並びます)
宮崎正弘の最新作 『「中国の時代」は終わった』(海竜社、定価1080円)
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高度成長で世界を瞠目させ、企業の中国進出がめざましかったが、力をつけるや軍事力増強を背景に横暴にして傲慢となった中国は世界から嫌われる。米国はアジアシフトへ移行し、アセアンは反中国で結束した。
しかし国内に目を転ずれば中国は汚職、公害、借金の三重苦にうめき、暴動は年間20万件、新興宗教が跋扈し、自爆テロが各地でおこり、共産党幹部は海外へ逃亡を始めた。
まさに歴史を振り返れば、いまの中国は王朝末期ではないのか? そうだ、中国の時代は終わったのだ!
まもなく予約募集を開始します