もっとも中国共産党に批判的メディアが博訊新聞網。このメディアの辣腕記者、向南天が拘束された。 | 日本のお姉さん

もっとも中国共産党に批判的メディアが博訊新聞網。このメディアの辣腕記者、向南天が拘束された。

「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成26(2014)年5月14日(水曜日)
通巻第4229号

中国共産党批判の急先鋒「博訊新聞網」の向南天記者を拘束
共産党高官の不正、腐敗を暴く急先鋒メディアに北京の報復?
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在米華字紙のなかで、もっとも中国共産党に批判的メディアが博訊新聞網である。
ときおり五毛幇らのハッカー襲撃をうけてホームページが破壊されたりするものの、めげないで毎日、何回もニュースを更新し、月刊雑誌も発行している。
11日、このメディアの辣腕記者、向南天が拘束された。同誌はただちに釈放要求をだして、記者は肺病をやんでおり、入院させるべきと報じている。
また同誌の最新の腐敗キャンペーンはついに現職の政治局常務委員に向かった。
習近平執行部の政治局常務委員七名のうち、愈正声、張徳江、劉雲山、張高麗の四人は上海派。このなかでも前から評判が悪いのは張高麗(石油派、江沢民の腰巾着)と劉雲山(前宣伝部長)である。
劉雲山の長男、劉東飛は平凡な家の娘と結婚していたが、公安部長から人民検察院検察長となった賈春旺の娘と再婚し、金融業界に人生の出世の活路を見いだした。
前妻との離婚をすすめたのは、政治戦略上の早い出世欲からで、賈春旺の娘との再婚を推進したのも劉雲山だったという。
劉東飛は、再婚後、中国銀河証券投資管理部を皮切りに中国人寿保険の投資部門を経て中国信産業投資ファンドのCEO、その運用するファンドは数千億元規模である。一説に邦貨換算7兆円規模(拙著『中国を動かす百人』、双葉社)
投資先とポートフォリオの責任者であり、六年前すでに運用資産が350億元と言われたものだった。運用先に山西の石炭産業が多く、恣意的な運用先決定による見返りに闇のカネが動いているのではないか、と前々から噂が絶えなかった。
博訊新聞系列の雑誌『博訊』五月号は、この劉東飛の「情婦」たちを特集している。
次男の劉東亭は内蒙古の医薬保険業界に進出し、不動産ビジネスにも手を染めて数百億元の財をなした。
これも父親の劉雲山が内蒙古の師範大学に学び共青団(団派)にはいって、宣伝部門でめざましい活躍で頭角をあらわし、いわば共産主義青年団人脈として胡錦涛に見いだされたが、利権にめざとく、いつしか上海派にも食い込んでいた。
ともかく内蒙古自治区に相当の人脈を築いていた劉雲山の経歴と経緯からその次男が内蒙古でのビジネスを派手に展開しているわけである。
(読者の声1)貴誌前号にあった「積極的平和主義」は、[proactive contiributor topeace]と訳し直し、外務省は世界に向け
て発信し直したほうが良く、また通訳官、外国公館、英文メディアに注釈をおくるべきだろう。
「積極的平和主義」は“Proactive contributor to peace”で決まりですね。日本人にはBig Wordを並べれば格好が付くと思う傾向がありますよね。「reactiveではなく、空
気を読んで平和に貢献する」。これならば、一発で外人の頭にも入るでしょう。逆に外務省の通訳官はいったい何をやっているのかという気がします。
(R生、ハノイ)
(読者の声2)ベトナムが中国に果敢に挑んでおり、各地で反中国のデモや集会が行われています。日本でも同様な企画はないのでしょうか。ベトナムと連帯する必要があると思います。
(JI生、栃木)
(宮崎正弘のコメント)ベトナムは共産党独裁ですので、公然たるデモは、政府系のやらせ、でしょう。しかし、ベトナムの民意を代弁している。ナショナリズムを収斂させるテーマをベトナム執権党が見つけたのかも知れません。
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(天安門事件25周年 東京集会 掲示板) 6月4日まで日々更新されます
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「天安門事件25 周年 世界同時アクション『天下圍城』」
ホームページができました
http://www.tiananmen1989.net
劉燕子さんのサイトです。「燕のたより」第31回「反テロにより広がる民族間の隔たり──帰郷して目の当たりにした現実」
http://www.shukousha.com/column/liu/3019/
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あの衝撃の天安門事件〔1989年6月4日〕から四半世紀。ことしは世界各地で中国共産党の凶暴な独裁政治を糾弾し、自由・民主・法治・人権をもとめる集会が開催されます。
東京でも有志あいつどい、中国人留学生の民主活動家とともに、おなじく弾圧の悲哀に苦しむウィグル、チベット、蒙古、旧満州。そして独立を封じ込められている台湾の闘士、中国の海洋侵略に立ち向かうフィリピン、ベトナムから代表(民間人)をまねいて大集会が開催されます!
「台湾ひまわり学連」指導者も来日交渉中!
とき 6月4日〔水〕午後6時~8時15分(午後5時半開場)
ところ アルカディア市ヶ谷 三階大ホール(JR・メトロ「市ヶ谷」徒歩三分)
http://www.jstc.jp/map/kenshu-mapARCADIA.html
入場(会場分担金) おひとり1000円 (外国人留学生と学生は無料。ID提示)
<どなたでも、予約なしでご参加いただけます!>
主催 「天安門事件二十五周年 東京集会」実行委員会」
呼びかけ人 黄文雄、石平、相林、ペマ・ギャルポ、宮崎正弘 水島総
共催 「アジア自由民主連帯協議会」(ペマ・ギャルポ代表)
「頑張れ日本! 全国行動委員会」(田母神俊雄 代表)
「国防問題研究会」(玉川博己 代表幹事)
プログラム 天安門事件の犠牲者に黙祷
基調講演 石平「私は天安門事件で中国を捨てた」
ゲスト 陳破空(在米、亡命作家)
発言 ペマ・ギャルポ(チベット)、イリハム・マハムディ(ウィグル)
相林(中国)、オルホノド・ダイチン(蒙古)、王明理(台湾)、ベトナム
フィリピン、ミャンマー代表ほか水島総、藤井厳喜、西村幸祐
ならびに国会議員挨拶など・
浄財の送り先 郵便振替 00180(6)486092
名義人 「天安門事件25周年東京集会」
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賛同者(五十音順、敬称略)
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浅野和生、阿羅健一、荒木和博、一色正春、井尻千男、井上和彦、伊原吉之助、入江隆則
植田剛彦、潮匡人、梅原克彦、呉 善花、大高美貴、大原康男、岡田英弘、岡崎久彦
小田村四郎、小山和伸、加瀬英明、加地伸行、鍛冶俊樹、門田隆将、加藤康男
川口マーン恵美、河添恵子、川村純彦、工藤美代子、小林 節、小堀桂一郎 酒井信彦
佐々木良昭、佐藤雅美、佐藤 守、澤 英武、新保裕司、杉原志啓、関岡英之、高池勝彦
高森明勅、高山正之、高田純、田久保忠衛、竹本忠雄、田母神俊雄、塚本三郎、堤
頭山興助、富岡幸一郎、中西輝政、中村彰彦、永山英樹、西尾幹二、西村幸祐、花田紀凱
板東忠信、日暮高則、福井雄三、?田 逸、藤井厳喜、馬渕睦夫、三浦小太郎、三橋貴明
宮脇淳子、三輪和雄、宗像隆幸、村松英子、室谷克実、鳴 霞、茂木弘道、山内健生
山際澄夫、山口洋一、山田吉彦、山田恵久、山村明義、柚原正敬 渡部昇一、渡辺惣樹
劉燕子、林建良
(5月13日現在。当日までに賛同者はあと数十名ほど増えます〕。
後援 日本ウィグル会議 チベット百人委員会 モンゴル自由連盟党
台湾独立建国連盟、日本ベトナム島嶼会議 日本フィリピン連絡会議準備会
協賛 史実を世界に発信する会、日本文化チャンネル桜 日本李登輝友の会、呉竹会
台湾研究フォーラム 士気の会
http://annai.sblo.jp/
(上サイトにも案内があります)
◎陳破空(民主活動家出身、作家)、米国から来日決定
◎劉燕子女史も「賛同者」に
◎鳴霞女史は米国集会に参加へ
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『2013年後期の中国を予測する』(石平氏との対談第4弾 ワック)
『2013年の中国を予測する』(石平氏との対談第3弾 ワック)
『増長し無限に乱れる欲望大国、中国のいま』(石平氏との第2弾)
『絶望の大国 中国の真実』(石平氏との対談シリーズ第1弾。ワック)
『猛毒国家に囲まれた日本』(佐藤優氏との対談。海竜社)
『日米安保、五十年』(西部邁氏との対談。海竜社)
『世界が仰天する中国人の野蛮』(黄文雄氏との対談。徳間書店)
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