更新が自動的に行われる設定にしてあれば、特にユーザー側で対応する必要はないという。
ネット閲覧ソフトの欠陥修正=XPにも特別対応―米マイクロソフト
時事通信 5月2日(金)5時23分配信
【シリコンバレー時事】米マイクロソフト(MS)は1日(日本時間2日未明)、インターネット閲覧ソフト「インターネット・エクスプローラー(IE)」にセキュリティー上の欠陥が見つかった問題で、欠陥修正プログラムを配布した。4月上旬にサポートを終了したパソコン用基本ソフト(OS)「ウィンドウズXP」にも今回に限り対応する。
MSは4月26日に欠陥情報を公開。ロイター通信によると、米政府はハッカー攻撃を受ける可能性があるとして不具合が改善されるまで代替ソフトの使用を検討するよう呼び掛けた。同様の欠陥はこれまでもたびたび公表されているが、今回はXPのサポートが終了していることもあり、ユーザーの間に不安が広がっていた。
MSは1日の声明で、欠陥問題とXPのサポート終了を絡めた報道に不快感を示し、「今回の欠陥に基づく攻撃は非常に少数というのが事実で、不安が誇張された」と異例の批判を行った。また、XPへの対応について「XPからの乗り換えの検討をやめてもよいという意味ではない」と強調。セキュリティー対策が強化されている新OSへの移行を改めて求めた。
欠陥を修正するプログラムは、OSの更新プログラム「ウィンドウズ・アップデート」を通じて配布。更新が自動的に行われる設定にしてあれば、特にユーザー側で対応する必要はないという。また、手動でMSのサイトからダウンロードすることもできる。
マイクロソフト「IE使用停止」で珍騒動 アホ上司に職場混乱、「ブラウザって単語通じない」
2014/5/ 1 19:34
米マイクロソフト社のウェブブラウザ「インターネット・エクスプローラー(IE)」に深刻な脆弱性が見つかった問題で、企業の業務にも利用できなくなり、その対応をめぐり混乱が起こったようだ。
パソコンに詳しくない上司に「IE」という言葉の意味が通じず、ブラウザの仕組みの説明から始めなければならない、などと四苦八苦する様子がツイッターで報告されている。
「インターネットエクスプローラーって何?」
米政府の国土安全保障省が2014年4月28日、ハッカーの攻撃を受ける可能性があるとしてIEの使用停止を求めた。バージョン6から最新の11までほぼすべてが対象となった。細工が施されたウェブサイトにアクセスするだけでウイルスに感染して、個人情報を抜き取られたりパソコンを乗っ取られたりする可能性があるという。セキュリティパッチは出されていないが日本マイクロソフトが回避策を公開しており、別のブラウザに切り替えることでも対処できる。
だが、ニュースで見ただけではどうすれば良いかわからない人も少なくなかった。ツイッターでは職場にいるパソコンに詳しくない人の頓珍漢な発言や行動が多数書き込まれた。
「職場の人達、『テレビでインターネットは危険だって言ってた。グーグルは安心だって言ってたからヤフーじゃなくてグーグル使います』って言いながらIE開いてんだが。どんなニュース流れてんだ」
「我が社でも上司たちが 『インターネットエクスプローラーって何? ヤフーと違うの??』 などの楽しいやり取りを展開中です」
IEを立ち上げると、最初に開くページがYahoo!に初期設定されているため、閲覧ソフトのブラウザと検索エンジンを混同するケースが多かったようだ。「webブラウザとは何ぞや、IEとは何ぞやなんてちゃんと説明しても通じない」「ブラウザのことも理解、解決できない上司に評価されているのね、私」と嘆くツイートもあった。
職場でインターネット禁止令も
ほかにはIEの使用が危険だからと、インターネットの使用を禁止とする企業もあるらしい。
「ようやく職場で『YahooじゃなくてIEを使うのがだめだ』という話が広まったものの、上司がIEがどういうものかよく理解できなかったため、『とりあえずインターネットの利用を控えるように』という指示が出されました」
「IE使用禁止令が出る→インターネット閲覧禁止令が出る というアホな部署がうちにもあります」
こうした投稿のまとめを読んだユーザーは「カオスっぷりがすごい」「最初ニヤニヤしながら読んでたけど途中から頭が痛くなってきた…。」「ウチのオカンもこんなんで、何度説明しても理解しないんだよな」などと感想を書き込んでいる。