リップサービスか、ただの無知か
オバマ大統領、あきれた慰安婦発言 テキサス親父「勉強不足だ」
夕刊フジ 4月28日(月)16時56分配信
オバマ米大統領があきれた妄言を炸裂させた。韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領との共同記者会見で、慰安婦問題について「甚だしい人権侵害だ。衝撃を受けた」と語ったのだ。韓国・珍島(チンド)沖の旅客船「セウォル号」沈没事故を受け、支持率が急落している朴氏が起死回生を狙って訴えた「慰安婦=性奴隷」「強制連行」というウソにだまされたのか。
「北朝鮮が核実験で挑発し、中国が軍備増強を進めているときに、米韓の大統領が語る話題とは思えない。オバマ氏は勉強不足。自国の公文書に『慰安婦は強制されていない』『戦時高級売春婦だった』とあるのを知らないのか」
こう語るのは、夕刊フジ主催の講演会などのために緊急来日している「テキサス親父」こと、米評論家のトニー・マラーノ氏だ。
確かに、オバマ氏の発言は突出していた。
25日の米韓首脳会談後、オバマ氏は朴氏と臨んだ共同記者会見で、元慰安婦らが日本政府による法的責任の認定や賠償を求めていることについて「(女性らの)主張は聞くに値し、尊重されるべきだ」と発言。さらに、日本に対して「過去を正直かつ公正に認識しなければならない」と強調し、日韓双方に「未来を見ることが日本と韓国の人々の利益だ」と前向きな対応を促した。
米大統領が公式の場で慰安婦問題に触れ、人権問題だと非難したのは初めてとみられる。
同席した朴氏は、元慰安婦らが高齢となっていることなどを指摘。日本に対して「誠意のある実践が必要だ」と述べ、早急な対応を促した。
セウォル号沈没事故で、救助や捜索活動のもたつきや、政府高官の不祥事が続出して朴政権への失望が拡大するなか、朴氏にとっては想定外の「成果」となった。
これに対し、日本政府高官は25日夜、オバマ氏の発言について「韓国側に言わされているのではないか」と述べた。
加藤勝信官房副長官も同日夜、BSフジの番組で、政治問題化を避けるべきだとする認識を示した。
訪日時、米大統領として「沖縄県・尖閣諸島は日米安全保障条約が適用される」と初めて公言し、安倍晋三首相ら日本側を喜ばせたオバマ氏だが、慰安婦問題では日本の“譲歩”を求めた形となった。
だが、これはおかしい。
マラーノ氏が指摘した米公文書とは、太平洋戦争中の1944年、米軍が慰安婦から聞き取り調査した報告書で、ワシントンの国立公文書館にきちんと保管されている。
ここには、《慰安婦は強制されたものではなく雇用されていた》《接客を断る権利を認められていた》《女性たちは大金を持って楽しんでいた》《洋服や化粧品など好きな物を買うことができた》《日本兵とスポーツやピクニック、宴会などをしていた》などと記されており、韓国が世界中で吹聴している「慰安婦=性奴隷」「強制連行された」といった主張がウソだと分かるのだ。
そもそも、日本と日本人を貶めている慰安婦問題は、元軍人の吉田清治氏が1983年に出版したフィクション本「私の戦争犯罪」と、朝日新聞が91年8月に掲載した「元朝鮮人従軍慰安婦 戦後半世紀重い口開く」とい
う事実誤認の記事で広まり、調査のずさんさが指摘されている93年の「河野洋平官房長官談話」で定着した。
拓殖大学の藤岡信勝客員教授は「オバマ氏は無知だ。きっと、慰安婦についてまともに調べたことがないのだろう」といい、こう続けた。
「この背景には、米国が第二次世界大戦を『ファシズムvs反ファシズムの戦い』と位置付け、当時の日本をファシズム国家として、自国を正当化させていることがある。日本国内にも『慰安婦問題はおかしい』『河野談話はおかしい』という意識が浸透してきたが、米国は東京裁判史観=日本悪玉論の変更を許さないという意識があるのではないか。日本としては米公文書などを示して、歴史的事実を証明していくしかない」
前出のマラーノ氏は「目の前に危機が迫っているのに、70年も前のことに執着するのは異常だ。ただ、2国の良識的リーダー(オバマ氏と安倍首相)が、1国の非常識なリーダー(朴氏)と対峙しなければならない構図も考えるべき。オバマ氏は、朴氏が言ってほしいことを言ったが、『過去は過去にしまって、前に進め』と、日米韓の関係を壊さないように促している。実は、考え抜いた外交なのかもしれない」と語っている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140428-00000013-ykf-soci
オバマ氏訪韓、「慰安婦」言及で朴大統領に配慮 日韓仲介役には疑問符
【ソウル=小雲規生、名村隆寛】オバマ米大統領は26日、日本に続く韓国訪問を終えた。日本では尖閣諸島(沖縄県石垣市)、韓国では慰安婦の問題に言及して双方が重視する問題に理解を示した形だ。
しかし、韓国では「安倍政権の歴史認識に直撃弾」(26日付中央日報)などとオバマ氏を持ち上げる見方が続出。「仲介役」を果たすはずだった日韓関係改善には疑問符がついた。
オバマ氏は韓国の朴槿恵(パククネ)大統領との共同記者会見で、歴史認識に関する韓国メディアの質問に答える形で、「甚だしい人権侵害だ」などと、自ら慰安婦問題に言及した。「強制性」には触れなかったほか、「何が起きたのか正確で明快な説明が必要だ」とも述べた。
しかし、朝鮮日報(26日付)は、「現職の米大統領が国賓としての訪日を終え、その日のうちに訪韓して慰安婦問題を直接、口にしたことについて、外交関係者の間では『異例の批判』という意見が出ている」と伝えた。
東亜日報(同)も「米大統領が慰安婦問題に直接言及したこと自体が初めてで、今後の韓日関係に与える影響が注目される」とした。
オバマ氏は今回の訪問で日韓双方に配慮を示し、両国の関係発展を目指す狙いだったとみられるが、韓国ではオバマ氏の発言を踏まえ、朴氏の主張に「共感したとみることができる」(東亜日報)との解釈も出ている。http://www.iza.ne.jp/kiji/world/news/140426/wor14042623250032-n1.html
「慰安婦は人権侵害」米韓首脳会談でオバマ大統領言及
【ソウル=小雲規生】オバマ米大統領と韓国の朴槿恵大統領は25日、ソウルで会談し、北朝鮮の核・ミサイル開発問題への対応を含め、地域の安定のために緊密に連携していくことで合意した。またオバマ氏は日本と韓国が慰安婦問題などの歴史認識で対立していることについて、日韓双方に対し前向きな解決に取り組むよう促した。
朴氏は会談後の共同記者会見で、北朝鮮が4回目の核実験を行う準備を整えたとの見方を示した。またオバマ氏は北朝鮮の挑発行為は「北朝鮮を孤立させるだけだ」と述べ、北朝鮮への追加制裁を検討する考えを示した。
日韓関係をめぐって、オバマ氏は慰安婦問題について「戦時中とはいえショッキングだ」とし「甚だしい人権侵害だ」と述べた。
また歴史を公正に理解することの必要性は安倍晋三首相も理解しているとしたうえで、「日本と韓国は未来を見据えるべきだ」として両国に対し関係改善を促した。一方、朴氏は慰安婦問題について「誠意のある実践が必要だ」として早急な対応を求めた。
2015年に予定される朝鮮半島における戦時作戦統制権の米国から韓国への移管も議題になり、両首脳は移管のタイミングについて協議を続けることで一致した。さらに両首脳は12年3月に発効した米韓自由貿易協定(FTA)の履行状況についても協議。米産業界にはFTA発効後も自動車市場の規制や金融市場の透明性が不足しているといった批判があることを踏まえ、今後も履行を確実に進めていくことで合意した。
オバマ氏は会談の冒頭、韓国全羅南道の珍島沖合で旅客船「セウォル号」が沈没した事故を受け、朴氏とともに黙祷(もくとう)をささげた。事故当時にホワイトハウスに掲げてあった星条旗を朴氏に渡して弔意を表した。朴氏は「韓国民はこの危機的な瞬間を乗り越え、韓国を再生させることができる」と話した。
http://www.iza.ne.jp/kiji/world/news/140425/wor14042521350035-n1.html