中国は「武力を使用する準備ができている」らしい…
米太平洋艦隊司令官が痛烈批判、「中国の日本いじめが緊張の原因だ」―豪メディア
シューフア.JP 4月14日(月)6時26分配信
オーストラリア紙ジ・エイジ(電子版)は10日、米太平洋艦隊のハリー・ハリス司令官がこのほど、中国の軍備拡張や同国が東シナ海に設けた防空識別圏などをめぐり、「隣国をいじめている」として痛烈に批判したと報じた。
報道によればハリス司令官は9日夜、豪キャンベラで出席したオーストラリア戦略政策研究所の会議で、「中国が積極的に軍拡を進め、軍事の透明度が低いこと、さらにアジア地域での態度が次第に強硬になっていることを私は懸念している」と発言。
2013年末に中国が東シナ海に防空識別圏を設定したことについて、「一方的で危険な行為だ。日本と東シナ海の島をめぐる問題がある中では、挑発行為にあたる」と指摘した。
さらに、「中国の隣国いじめが地域の緊張を引き起こし、対抗のリスクをもたらした。国際法を無視した、または国際法とは無関係な海洋に関する主権主張を含むことであり、そのため、米国が太平洋とインド洋に存在し続ける必要性が高まった」と語った。
「尖閣諸島」めぐり火花 米国「日本守る」VS中国「武力使う用意ある」
J-CASTニュース 4月9日(水)18時32分配信
中国は「武力を使用する準備ができている」らしい…
日本の尖閣諸島(沖縄県石垣市)をめぐって、米国と中国が火花を散らした。
中国を訪問しているチャック・ヘーゲル米国防長官は中国の常万全国防相と会談し、中国が東シナ海上空で防空識別圏を設定したことを批判した。日中間の係争においては日米安全保障条約に基づき、日本への防衛義務を果たす考えを表明した。
■中国、尖閣問題は「日本の国有化措置に触発された…」
ヘーゲル国防長官と常万全国防相は2014年4月8日、北京で会談し、東シナ海や南シナ海、朝鮮半島情勢などで意見交換した。AP通信によると、会談の中でヘーゲル国防長官は「事前の協議もなしに、係争となっている島の上空に、一方的に防空識別圏を設定する権利は、中国にはない」と非難した。
中国は2013年末、日本と領有権を争っている東シナ海の尖閣諸島上に防空識別圏を一方的に設定した。また、南シナ海では中国による領有権の主張が違法としてフィリピンが14年1月に国連海洋法条約に基づく仲裁裁判所に仲裁を請求している。
米国はこうした領有権をめぐるトラブルに対して、中国をけん制。東シナ海での防空識別圏の設定については、「こうした行動は結果的に危険な紛争につながる」と危機感をあらわにした。
米国はこれまで、尖閣諸島が「日米安保条約の適用範囲」との立場を示してきたが、「領土問題の解決は当事者同士で行うべき」と主張する中国に配慮し、日本や、南シナ海でのフィリピンの支持を明確に示すことを避けてきた。
ヘーゲル国防長官は「米国は日中が衝突すれば、日本を保護するだろう」とも述べたという。
これに対して、中国の常国防相は「中国は他国の主権や領土保全を決して侵害しない」と述べたうえで、「領有権については妥協も譲歩も取引もしない。一寸の侵入も許さない」と強調。「自ら日本との争いをかき回すようなことはしない。しかし中国政府は領土を保護する必要があれば、武力を使用する準備はできている」と反論したとのことだ。
尖閣問題は「日本の国有化措置に触発されたのが発端」との認識で、「米国は日本の(挑発的)行為に警戒すべきだ」とも述べた。
ヘーゲル国防長官は今回の訪中の前に日本に立ち寄っている。その際に、「中国は隣国を尊重すべき。中国が力を前面に押し出し、尖閣諸島などの現状の変更を試みようとしていることに反対する」と発言していた。
常国防相とはこれが3回目の対面だったこともあり、強い態度で臨もうという気構えがあったのかもしれない。
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武力で他国の主権と領土を脅かしたのは米国だ」
米ヘーゲル国防長官の日本での発言を受けて、中国側の反発はすでに高まっていたようだ。
「ヘーゲル発言」を取り上げた「人民日報」(2014年4月7日付海外版)は、「武力で他国の主権と領土を脅かし、侵犯したのは中国でなく米国だ」と、2003年の米国によるイラク侵攻を例にあげた。
共同通信によると、中国外務省の洪磊副報道局長は8日の記者会見で、「中国は他国の主権や領土保全を決して侵害しない」と反発。中国が近隣国との友好関係を重視しているとしたうえで「中国の主権と領土保全を侵すいかなる国も決して許さない」とも強調した。
また、常国防相とともにヘーゲル国防長官と会談した范長竜・中国共産党中央軍事委員会副主席も「私を含め中国人民全員が不満を持っている」と言ったと、香港メディアが伝えている。
そうしたなか、尖閣諸島周辺の領海外側にある接続水域では相変わらず、中国海警局の船が繰り返し航行している。3月22日からは16日連続。同29日には一時領海に侵入した。4月6日にも、3隻が航行しているのを海上保安庁の巡視船が確認している。
http://he
adlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140409-00000004-jct-soci&p=1
中国の領土的野心はロシアと同じ、米国が示した対中強硬姿勢―中国紙
レコチャイ 4月13日(日)12時21分配信
8日、環球時報は記事「日本を訪問した米国防長官が強硬発言」を掲載した。ヘーゲル米国防長官は、中国の海洋領土に対する野心をロシアのクリミア併合になぞらえて表現した。写真は12年9月、深センで起きた反日デモ。
2014年4月8日、環球時報は記事「日本を訪問した米国防長官が強硬発言」を掲載した。
先日、ヘーゲル米国防長官が日本を訪問したが、その際に驚くべき発言があった。小野寺五典防衛相との会談で、尖閣諸島には日米安全保障条約が適用されると明言。しかも中国の海洋領土に対する野心を、ロシアのクリミア併合になぞらえて表現した。
米軍はアジア太平洋地域におけるプレゼンス強化を進めているが、オバマ政権はこれまで中国の軍事的台頭を抑制するためとの目的を隠そうとしていた。今回のヘーゲル米国防長官の発言がいかに異例だったかは明らかだと米紙ワシントンポストは指摘する。
習近平政権は米中の新型大国関係の一環として新型軍事関係の構築を狙っている。その矢先に見せた米国の対中強硬姿勢は中国にとっては大きな衝撃と言えそうだ。(翻訳・編集/KT)http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140413-00000014-rcdc-cn