韓国人崔さん、韓国語のシールを四国の電柱やカーブミラー等に約4000枚
お遍路に次々「外国人排除」の張り紙 ハングル案内シールへの抗議だった
J-CASTニュース 4月10日(木)19時33分配信
「『大切な遍路道』を朝鮮人の手から守りましょう」。こんなフレーズをうたった張り紙が、四国・お遍路の休憩所などに相次いで掲示されていたことが分かった。どうやら、お遍路好きな韓国人女性が貼ったハングル案内シールに対抗したものらしい。
張り紙には、「日本の遍路道を守ろう会」とあり、そこにはこう書かれていた。
「最近、礼儀しらずな朝鮮人達が、気持ち悪いシールを、四国中に貼り回っています。『日本の遍路道』を守る為、見つけ次第、はがしましょう」
■徳島県「差別的な張り紙であり、人権問題になる」
徳島県では、阿波市などにある民間の小屋4か所、香川県では、高松市などの民間の休憩所2か所で張り紙が見つかったことが、両県などの2014年4月10日までの調べで分かっている。両県によると、いずれも小屋などの所有者に無断で貼っていた。
徳島県の広域行政課によると、張り紙は、ハングル案内シールをはがしてから張ってあった。報道によると、このシールは、韓国人の崔象喜(チェ・サンヒ)さん(38)が歩き遍路をする中で、12年ごろから飲食店や休憩所に許可をもらって貼っていた。直径10センチほどのシールには、道順を示す矢印が描かれ、日本語とハングルで「お遍路さんを応援します」などと書かれている。
13年5月に崔さんが4度にわたって、お遍路の寺88か所すべてを巡礼したときには、約4000枚を貼り終えたという。4度の巡礼を受けて、崔さんは12月、四国八十八ヶ所霊場会から外国人初の「公認先達」に認定されている。
報道では、張り紙は、「外国人排除」だとされ、霊場会は、「差別は許されない」とマスコミ取材にコメントした。徳島県でも、「差別的な張り紙であり、人権問題になる」として、場合によっては、張り紙をはがす手続きをすることになるという。
ネット上では、張り紙について、「驚くべき愚行」といった批判は出た。崔さんが貼ったシールについても、「許可とってたら、反論はきわめて難しいな」と理解を示す声はある。
電柱などのハングル案内シールは無許可だった
一方で、張り紙について、「景観保存の主張であり、外国人排除を主張しているとは思えません」と報道に異論も出た。また、崔象喜さんがハングル案内シールを張っていたことへの疑問も相次いでおり、「日本語、英国、ついでにハングルの入ったステッカーを自治体がつくって貼れば問題は治まる」といった指摘があった。
崔さんは休憩所などから許可を得たとしているが、ネット上では、電柱や道路標識にもシールが貼ってあったと問題視する声が出ている。
香川県の都市計画課によると、崔さんは実際、電柱やカーブミラーなどには無許可でシールを貼っていた。2013年5月の報道を受けて、県にこのことについての意見が寄せられ、県は、事実関係を調べたうえ、8月に崔さんに事情を聞いた。
崔さんの行為は、県屋外広告物条例に抵触することを伝えると、崔さんは、「理解しました。もうこれ以上は貼りません」と謝罪した。電柱などに勝手に貼ってはいけないことは知らなかったといい、ほかにお遍路の日本語案内シールも貼られていたので、「大丈夫だと思ってしまった」と説明した。ただ、シールをはがすとまでは言っておらず、電柱などにまだ貼ってある可能性はあるという。
徳島県によると、崔さんのシールについて、意見が数件来ており、四国がお遍路の世界遺産登録を目指していることから、「一定の基準を作らないと、登録にマイナスになる」といった危惧が寄せられた。一方、香川県の文化振興課によると、お遍路の案内について、世界遺産登録に備えて統一サインを作ることを現在協議しているそうだ。
崔さんは現在、ソウル市内でゲストハウスを経営しており、取材に対し、「インタビューはお断りしたいです」と答えた。その理由については、「いろいろ新聞に載って困っています。つらいです」と日本語で話した。
韓国「盗難仏像」日本返還は見送り 「前向き発言」閣僚、「親日派」と袋叩き
2013/9/30
対馬・観音寺から盗難された仏像について、「返還」に前向きな発言をした韓国閣僚が、国内で「親日派(売国奴)」などと集中砲火を浴びている。日本国内では「ついに返還か」と大きく報じられたが、とてもそんな空気ではない。
「劉文化相よ、あなたはいったいどの国の人間か」
「日本の無礼に対し生ぬるい対応、屈辱的とさえいえる」
「当然返還すべき」と話したはずが…
韓国メディアには、こうした激しい「論難」(韓国語で「批判」)の言葉が大量に書き連ねられている。
2013年9月27日、韓国の龍震竜文化体育観光相は、日中韓文化大臣会合のため訪韓した下村博文文部科学相と会談した。この席で劉文化相が対馬仏像問題について、
「当然返還すべきものである」
「韓国政府としては返還に向けた対応についてきちっとしていきたい」
という意向を述べたと、下村文科相が明らかにしている。
問題の仏像は2012年、長崎県対馬の観音寺から韓国人窃盗犯によって日本から持ち去られ、「かつて日本に略奪されたもの」とし、大田地裁が「日本に渡った経緯が明らかになるまで」返還を差し止める仮処分を2月に下し、今なお韓国に留められたままだ。
窃盗犯らの裁判などがまだ続いていることなどを理由に、韓国政府はこれまで明確な態度を示してこなかった。劉文化相の発言は政府関係者として初めての「返還」への言及で、日本国内では、「韓国 仏像返還に向け対応する考え」(NHK)、「韓国、盗難仏像返還に前向き」(時事通信)などと事態打開への期待が高まった。
ネット上でも、「辞表を出せ」「お前は日本の大臣か」
しかしこの発言にはたちまち韓国内から批判が殺到、政界からも、
「世界には15万点、日本には6万点以上も我が国の文化財があるが、その返還は遅々として進んでいないのが現状だ。(仏像を返還すべきだという)劉文化相は発言を慎まねばならない」(野党・民主党の兪銀恵議員)
「国会や国政監査などでも劉文化相の発言は問題になるだろう」(与党・セヌリ党の李明洙議員)
と激しい批判に晒された。ネット上でも、「辞表を出せ」「仏像は正当に取り戻したものだ」「お前は日本の大臣か」などと袋叩き状態だ。
翌28日の会見はこの発言に質問が集中、劉文化相は、
「仏像の返還については、司法当局の判断を尊重すべき。国際規約は、盗難や略奪による文化財は返還すべきというのが原則。我が政府は規範に従い、理性的に行動する」
と返答した。日本では「返還に取り組む考えを改めて強調」(時事)と報じられたが、韓国では「あくまで原則論を話しただけ」という「火消し」発言として受け止められている。いずれにせよ、「真っ当な」発言をしたはずの劉文化相への攻撃は止む様子を見せない。
さらに韓国側の矛先は、「発言を捏造・拡大解釈して問題を大きくした無礼な日本」にも及び、「韓日文化交流の足かせとなる日本の強引なやり方」(中央日報)、「会談相手の下村文科相は代表的な右翼政治家」(釜山日報)などと盛んに書き立てられる。
保守系大手紙は理性的な対応促す
韓国側が返還拒否の根拠としているのは、「日本は仏像を盗んだというが、それ以上に我が国の文化財を大量に略奪してきたではないか。『返せ』というなら、まずはそちらから返すのが筋だ」という主張だ。ただ、さすがに分が悪いとわかっているのか、保守系の大手紙はそろって社説で、
「今必要なのは、どうすれば日本各地に存在する韓国の文化財を取り戻せるかという戦略的な思考だ。文化財の返還を実現するには、まずは私たちが国際社会の常識と慣例に従う姿を示す必要がある」(朝鮮日報)
「くやしいがこの(国際的)原則を適用する場合、浮石寺の仏像は不法搬出と見なされ日本に返すのが正しい」(中央日報)
とひとまず仏像は返した上で、他の文化財の返還要求をすべきとの見解を示している。
http://www.j-cast.com/2013/09/30185049.html?p=1