XPサポート終了を発表=マイクロソフト
XPサポート終了を発表=マイクロソフト
時事通信 4月9日(水)11時34分配信
日本マイクロソフトは9日午前、パソコン用基本ソフト(OS)「ウィンドウズXP」のセキュリティーを更新する最終プログラムの配布を実行し、XPのサポートを終了したと発表した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140409-00000043-jij-bus_all
ウィンドウズXP、遂にサポート終了 5億台のPC影響
ウォール・ストリート・ジャーナル 4月9日(水)12時17分配信
米マイクロソフトのサイトでは、2001年に発売され、非常に古くさくなった基本ソフト(OS)「ウィンドウズXP」の8日のサポート切れまでのカウントダウンを示す時計が表示されていた。
マイクロソフトは事前にわれわれに警告を発しなかったとは誰も言えないが、だからといって打撃が弱まるというわけではない。
世界のパソコン(PC)の30―40%のOSは依然XPだ。30%とすると、5億台近くのPCということになる。これらのPCは全て少なくとも6年は経っている計算だ。マイクロソフトは6年前に新しいPCへのXP搭載をやめたのだから。
8日にこれらのPCが突然動かなくなるというわけではないが、サポートがなくなるということは、同社は新しく見つかった問題、セキュリティー上の弱点、XP内のマルウエアやウイルスについてもはや監視したり問題解決をしたりしないということを意味する。XPユーザーは有名な「パッチ・チューズデー」のダウンロードができなくなる。同社は毎月第1火曜日に、ソフトをアップデートし、その問題を解決している。
要するに、これらのPCは同カウントダウンを熱心に見つめていると推測されるハッカーたちに対して脆弱になるということだ。
これはPC販売を増やそうというマイクロソフトの極悪非道な陰謀ではない。XPは通常のOSのサイクルを数年上回る期間サポートされ、その間により進歩したOSに3回にわたって取って代わられた。これらのOS―ウィンドウズ7、ビスタ、それにウィンドウズ8―はそれぞれ、個人のPCからインターネットを通じてウイルスが拡散するのを防ぐセキュリティーの度合いが大幅に上昇した。
しかし、販売に影響するのも確かだ。ヒューレット・パッカード(HP)は、14年度第1四半期(11―1月)の売上高が予想を上回ったのはXP搭載のPCの入れ替えが進んだことによるとしている。
それにもかかわらず、マイクロソフトは結果的にイメージの面で悪夢にうなされることになるかもしれない。世界の現金自動預払機(ATM)の95%までがXPで動いているようだ。同様に多くの医療システム、クレジットカード・システムなどあらゆるものがXPに依存している。
マイクロソフトはXPサポート打ち切りの決定について、完璧なまでに合理的な説明をしてきており、セキュリティーがひとたび破られ始めれば、誰もそれを聞きたいとは思わないだろう。
セキュリティーソフトのアバストの幹部はそのブログで、「マイクロソフトはXPユーザーを新システムにうまく移動させることができなかったのだから、XPを放棄するのは大きな過ちだ」と書いている。
消費者にはマイクロソフト以外の選択肢がある。その一部はXPが発売された時には入手不可能なものだった。中でもGoogle Chromeは軽やかで楽に使え、オフィスでの過酷な仕事は無理としても、ウェブ閲覧やメールには適している。
今、クローゼットの中でほこりをかぶっているXP搭載のPCが一体どのくらいあるのかは誰も知らない。その持ち主はポケットサイズのデバイスを持ち歩き、大体のところはそれで用が足りているのだ。
By Carol Kopp
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140409-00006071-wsj-bus_all