ペットのオウムから目撃情報を聞き出し、警察に通報 | 日本のお姉さん

ペットのオウムから目撃情報を聞き出し、警察に通報

【海外:インド】「奥様を殺したのはアイツ!」お手柄オウム、警察の捜査を助ける
2014年3月2日 05:00
インドで何者かに妻を殺され悲しみに打ちひしがれていた夫が、ペットのオウムから目撃情報を聞き出し、警察に通報した。
ヴィジェイ・シャルマは仕事から帰宅すると、妻ニーラムさん(45)とペットの犬の遺体を発見した。
家の中は物色され、妻も犬も刺殺されていた。
悲惨な強盗現場での唯一の生存者は、妻のペットのオウムだけだった。
オウムもニーラムさんが亡くなってショックだったのか、事件から数日間はまったく音を立てずに、ただじっとしていた。
その頃、警察の捜査は難航していた。
犯人は、ニーラムさんからも犬からも警戒されずに家に侵入することができた家族をよく知る者だと目星を付けたものの、犯人に繋がるこれといった手掛かりを見つけられずにいた。
警察は夫ヴィジェイさんに、容疑者リストを渡した。そこには、ヴィジャムさんの甥アシュトシュ・ゴスワミの名前も含まれていた。
実はヴィジェイさんは、甥に関してある疑いを抱いていた。
家に甥が訪ねて来ると、いつも決まってオウムが金切り声をあげはじめるのだ。
「いつもは静かなのに、甥が来ると叫び出して、ケージの中で暴れはじめていました。それは明らかに、何かに苦悩している様子で、甥がいなくなると、また静かになりました。
甥が実際に現れた時だけでなく、家の中で甥の名前が出るだけでも、オウムは叫び出した。
この様子を見たヴィジェイさんは、甥を強く疑い、警察に通報した。
「オウムはいつも妻と一緒だったので、彼は絶対に犯人を目撃していたに違いないと思ったんです。」
ヴィジェイさんが容疑者リストの名前を一つ一つ読み上げていくと、驚くべきことに、オウムはヴィジェイの甥の名前を読んだ時だけ、いつもとは違う鳴き声で叫び出した。
さらには、オウムが、
「Usne Maara, usne maara(ヒンズー語で『アイツはを殺人者、アイツは殺人者』)」
と鳴いていたとも報告されている。
ヴィジェイさんの通報を受け、警察は甥の電話の通話記録を調査した後に連行して、事情聴取を行った。
そして甥は、窃盗とニーラムさん及び犬の殺害を認めた。
窃盗目的でシャルマ夫妻の家に友人と侵入したところ、予想外にニーラムさんが在宅していた。ニーラムさんが窃盗犯が夫の甥だと気付いて通報することを恐れ殺害した、とのことだった。犬を殺したのも、同様の理由からだった。
「でも、ケージの中で静かにしていたオウムを殺すことまで、気が回らなかったのでしょう。」
とヴィジェイさんは、話している。
【記事:りょーこ】http://www.terrafor.net/news_r5U3uge0RC.html123