頂門の一針
私の「身辺雑記」(80)
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平井 修一
■3月4日(火)。朝は室温13度、快晴、寒くはない。
散歩の後、完全武装で排水管の掃除。本来は最低でも3か月ごとに掃除す
べきなのだが、結構しんどいので6か月も怠けていたからチョロチョロと
しか流れていなかった。ドレン(下水枡)はあふれる寸前だった。危機一髪。
予想していたよりも作業がはかどってよかったが、これは単なる僥倖。最
悪に備えて次回は6月に掃除をするようカレンダーにメモをした。
長男一家に代わって今日はお昼に長女と孫2人来、一泊する予定。チャー
ハンで食餌。皆、わが家が大好きなのだ。
さてさて軍事評論家の佐藤守・元航空自衛隊空将が「力なき正義は無効
わが国の防衛政策に思う」(3月3日)とこう書いている。
<我が国の防衛政策は長らく「絵に描いた餅」状態であったから、中国共産党は「魚釣島問題で日本軍が挑発を続けている今こそ、突発的武力衝突をせよ」と軍に要請しているという。
その理由は「今なら日本軍の戦闘能力は強くなく、米軍に頼っている」からチャンスだが、「時期が遅れると日本は軍事力を高める危険性がある」。「今なら中国国内の“反日気運”は高いから、日中戦争に反対する者はいない」というもので、早く解放軍の実力を世界に見せておけば「日本の世論は中国を恐れてひれ伏すだろう」と、特に“タカ派軍人”たちに叫ば
せている。
“民間人”の中にも、上海で逮捕された2重スパイの朱建栄教授と親しかった韓暁清・人民日報日本版社長が失踪した後、「人民日報」の使用権を譲られた蒋豊・日本新華僑報新社長が、中国の大学で「尖閣は中国固有の領土であり、日本を駆逐しなければならない。解放軍は全軍が自衛隊殲滅のために一日も早く開戦せよ」と学生らを扇動しているという。
このような中国政府の息がかかった人物らが過激な扇動をする裏には「専
守防衛に徹すると公言している自衛隊は絶対攻めてこない」と中国政府が分析しているからに他ならない。「攻めてこない敵軍ほど怖くないものはない」から、わが国の「専守防衛」政策が、むしろ戦争を誘発しているのだということに日本政府は気が付かないのである。
「抑止」とは「反撃力」を伴って初めて成り立つものであり、自衛隊に事実上その能力があっても、政府が決心しなければそれは「張子の虎」に過ぎないのだ。
クラウゼヴィッツが言ったように抑止上、「敵基地攻撃能力の保有」は必須である。政府はそのあり方を検討中らしいが、中国政府が破壊を恐れる三峡ダムか中南海に反撃できる力を整備することは、25大綱を「絵に描いた餅」にしない有効な施策であるといえる>
「25大綱」とは「平成26年度以降に係る防衛計画の大綱について」のこと。ウィキによると――
<2013年(平成25年)12月17日に国家安全保障会議および第2次安倍内閣
の閣議で決定され、旧大綱は同年度限りで廃止された。自由民主党にとり
政権奪還後の最初となる大綱の改訂であり、従来のものと比べ大幅に変更
が加えられている。
新たに策定された25大綱は、北朝鮮での指導者交代とそれに伴う情勢変化、中華人民共和国の海洋進出とそれに伴う緊張の増大、特に2013年11月23日には独自の主張に基づく防空識別圏の拡大を進める等、情勢は急速に悪化しつつあった。ロシアも軍改革と近代化を推進し、活動を活発化させる傾向にある。
しかしながら、東アジアにおいて大きなプレゼンスを維持していたアメリカ合衆国はアジア太平洋地域に重点を置くとしつつも、財政上の問題から地域配備部隊の再編成に着手する。
これを受けて、25大綱では、
1) 日本一国のみならず諸外国とともに軍事・非軍事分野を問わず連携・協調をより一層推進する。国際協調主義に基づく積極的平和主義の下で従来と異なる、より積極的な安全保障体制を構え、積極的な国際平和活動、平素からの高い質と量が伴う即応性と能力を整備しつつ、更に日米同盟の強化を図る。
2) また、アジア太平洋地域に対しても積極的に安全保障協力を推進し、新たな枠組みによる多国間の相互連携を目指す。国際協力体制について、より具体的な相手、欧州連合(EU)、北大西洋条約機構(NATO)、欧州安全保障協力機構(OSCE)ならびにイギリスおよびフランスをはじめとする欧州諸国との協力を一層強化する。
3) 以上の目標を実現すべく動的防衛力に替わり「統合機動防衛力」が打ち出された。急激に変化しつつある日本の安全保障環境を背景に、概ね10年の期間を念頭に置いた新大綱では、近年削減傾向にあった陸上自衛隊の人員増が認められ、陸上防衛力の南西諸島方面での警戒および展開能力の向上を図り、監視体制を始めとする海上および航空防衛力を増強し、これらを有機的に活用するべく統合運用が一層推進される。
4)また、国内の防衛産業基盤の維持や国際共同での防衛装備の研究開発や調達などを念頭に入れつつ武器輸出三原則の見直しも検討される>
日中戦争での勝利のカギは我が国の「核武装」と、佐藤閣下の指摘する「敵基地攻撃」である。パンツ1枚になっても我々は核武装をしなければ敗ける。小生のような素人も閣下のような玄人もそう思っている。1万発の核弾頭ミサイルで中共の敵基地、三峡ダムなどのインフラ、中南海、主要都市を壊滅させなければ日本は消滅する。それくらいの覚悟、準備で臨まなければならない。
プーチンは軍事力でウクライナと国連をほぼ黙らせた。地域紛争はそれで済むが、日中は地域限定では済まない。全面戦争、総力戦になることを政府、防衛省は分かっているのだろうか。
3時過ぎに保育園から5歳の孫娘が高熱だから迎えに来るようにとの連絡。
母親のNは仕事中だから連絡がつかないのだ。昼に来た長女は今は赤ん坊
の健診でいないし、2歳の孫息子は昼寝で小生がウォッチしなくてはいけ
ないし、この際、孫息子を起こして車に乗せて保育園へ行くしかないかと
思ったが、大体小生は2年以上も運転していないから不安である。
「いやはやどうも困ったが、まあ、焦って迎えに行かんでもいいか、状況
をみよう」
と様子を見ていたら長女が帰ってきて、電車で保育園へ行ってくれた。助
かった。
予想外のことばかりだが、こんなことでオタオタしていて中共を殲滅でき
るのか。昆明テロで中共への被抑圧民族の憎悪の激しさ、そして青竜刀の
切れ味にびっくりしたが、次回は刀でなく爆弾だろう。支那は自爆テロの
時代になった。
日本が中共を殲滅したいのなら、ウィグル、チベットに資金と武器を供与すべきだ。
■3月5日(水)。朝は室温13度、雨、寒い。
15歳の少女が深夜に一人で歩いていて少年に襲われ殺された。どういう少
女、少年なのだろう、親からどういう教育、しつけを受けてきたのだろう。
少女はまったく無防備で、危機意識はゼロだったろう。狼が牙をむいてい
るところにのこのこ近づいた羊だ。世の中は平和とか善意とか友好とかが
支配していると思っているのだろう。危険、悪意、憎悪に満ちていること
を知らなさすぎる。「無知の涙」だ。
昨年9月、トルコの景勝地カッパドキアで日本の女子大生2人が何者かに刃
物で刺され、1人が死亡、1人が重体となった。広大でほとんど人を見ない
ような地を2人だけで行動するなんてあまりにも無防備すぎる。「自殺行
為だ」と指摘する声もある。
トルコは親日国だが、カッパドキアには観光客を相手に反日人種も進出し
ており、どこでもワルはいる。世界も日本も危険に満ちている。赤ずきん
ちゃん、気をつけて!
「気をつけて」と言えば、全聾を装った人がゴーストライターに代作させ
て一流の作曲家として高い評価を得ていたという。商売とか名誉欲のため
に「現代のベートーベン、全聾の作曲家」というキャラを演じていたの
だ。NHKをはじめマスコミはみな騙された。
韓国の慰安婦も同じだろう。女衒という慰安婦斡旋業者(人材紹介業者)に大金で親などから売られたのがほとんどのはずだ。それを日本軍によって拉致されて兵士用の慰安婦、“性奴隷”にされたと彼女たちが言うのは、「悲劇のヒロイン」を演じているためである。なぜそんなことをするのかといえば、ちやほやされて儲かるからである。
吉田清治という有名な詐話師がいた。皇軍がいかに悪逆非道だったかを創作して全国や韓国などで講演しまくっていた。ピースボートの講師もしていた。1983年には『私の戦争犯罪』などの著書を上梓し、済州島などで戦時中に朝鮮人女性を慰安婦にするために軍令で強制連行、「慰安婦狩り」をしたと書いて物議をかもした。
その“謝罪活動”などが注目されたが、後に日本と韓国「済州新聞」の追跡調査から創作であることが判明し、本人も慰安婦狩りが創作であったことを認めた。
小生は1970年頃に吉田の講演を聞いたが、支那人妊婦の腹を裂いたとか、
2頭の馬の鞍に足を縛り股裂きをしたとか、支那人の頭を並べてピストル
を撃ち、何人まで殺せるか試したなどという話をし、あまりにも荒唐無稽で、しかも吉田が卑しい顔をしていたので、「こいつは嘘つき」と軽蔑したものである。
安倍総理は2012年11月30日、日本記者クラブ主催の党首討論で、「慰安婦
問題は吉田清治という詐欺師の話を朝日新聞が取り上げた事に始まる」と
述べているが、騙される人も多いから、吉田は「戦争犯罪を謝罪する元日
本兵」を演じ続け、ずいぶん儲けたことだろう。こんな汚い日本人は珍し
い。まさに希代の詐話師で、河野や村山並の重量級売国奴である。
ことほど左様に騙す人は多いし、騙される人もすさまじく多い。見栄と面
子を何よりも大事にする支那人のように嘘がばれても絶対それを認めないし謝らない人もいる。“従軍慰安婦”も“南京大虐殺”も全部嘘八百であるが、支那人はそれを認めるタマではない。声が大きい方が勝ちだから今のところ支那人と半島人の最悪タッグが日本人を凌駕している。プロパガンダ戦争だ。国際広報力を強めるべし。
■3月6日(木)。朝は室温12度、快晴、寒い。戸外は北風がピュー
ピュー、水溜りは凍っていた。
2014年2月14日、環球時報は東京大学法学部・大学院法学政治学研究科の
高原明生教授の「中国は『ほほ笑み外交』を学べ」と題した論説を掲載した。
<日中関係の現状は極めて悪い。日本国民は感情的に中国政府の行為を
嫌っているが、問題は深刻だ。理性の上では、日中関係が非常に重要であ
り、改善が必要だと分かっている。きっと、中国の国民も同じだろう。日
中関係の改善は文化と経済の交流を突破口にすべきで、この2つは両国を
結びつける強い側面を持っている。反対に最も弱い部分は尖閣問題や靖国
神社参拝問題、歴史問題である。
尖閣諸島中国漁船衝突事件や日本政府による尖閣国有化以降、中国の対日
外交は闘争的になった。アジアの大国同士がけんかしているのを外国は
笑って見ている。われわれは争うのではなく、互いに協力し合うべきだ。
日本と中国は永遠に隣国同士なのだ。日本と米国の仲は親密だが、それは
「専守防衛」を打ち出す米国の国防政策の1つであり、日米間にまったく
問題がないわけではない。
トウ小平が提唱した「韜光養晦(本心を隠して時機を待つ)」外交政策
は、一部の人たちにとって時代遅れであり、中国はもっと自己主張すべき
だとの声も上がっている。だが、私は中国が大国になろうとする今こそ
「韜光養晦」政策を取るべきだと考える。70~80年代、高度成長期の日本
の経済界には「もはや欧米から学ぶものは何もない」といった傲慢な声が
あった。当時の日本がもっと冷静で慎重であったならば、その後のバブル
崩壊は起こらなかったかもしれない。
中国に自己主張の強い外交方針は必要ない。国際社会から尊敬されたいの
であれば、中国にとって必要なのは「ほほ笑み外交」だ。今は21世紀、帝
国主義の時代はとっくに過ぎ去った。ほほ笑み、優雅さ、寛容さを備えて
こそ、中国は他国からの尊敬を得られるだろう>
高原は“脳内お花畑”的な事実誤認をしている。中共は尊敬されたいなんて
思っていない。覇権を打ち立てて“恐れられる存在”になりたいのだ。「ほ
ほ笑み外交」ではなく「恫喝外交」をしたいのだ。
また帝国主義の時代は終わってはいない。帝国主義とは「他民族や他国の
領土に対して支配を拡張したり権力を行使する政策やそのような事実その
ものを指す」と辞書にある。いま、中共やプーチンがやっていることその
ものではないか。現実を見ろ、現実を!
<政協委員で国防省外事弁公室主任を務めた銭利華氏は3月3日、新華社
に、「一発目を撃たれれば、中国(軍)は力強く反撃を加えるだろう」と
主張。「中国軍と中国人民には日本軍国主義の発展を阻止する能力と方法
がある」と訴えた。
全人代代表で、南京軍区で幹部を務めた楊建華少将は中国の通信社、中国
新聞社の取材に安倍政権の歴史認識を批判し、「(日本との)戦争勃発は
望まないが、戦争を恐れてはいない」と表明した>(共同13/3/4)
<中国の第12期全国人民代表大会(全人代=国会)第2回会議が5日、北京
の人民大会堂で開幕。李首相は活動報告で「第2次世界大戦勝利の成果と
戦後の国際秩序を守り抜き、歴史の流れを逆行させることを決して許さな
い」として、名指しを避けながら安倍政権をけん制した。さらに、「戦闘
能力や領海、領空防衛の管理を強化する」として東・南シナ海での領有権
争いで一切妥協しない姿勢を打ち出した>(産経2014.3.5)
<【北京】中国財政省は5日、全国人民代表大会(全人代、国会に相当)
の開催に先駆けて発表した報告書で、2014年予算案の国防費が前年比
12.2%増の8082億3000万元(約13兆2000億円)になることを明らかにした。
中国の国防費は、他のアジア諸国との緊張の高まりに伴い大きな注目が集
まっている。中国は、東シナ海の尖閣諸島をめぐり日本と領土紛争の渦中
にある。中国はまた、重要な交易路で鉱物資源が豊富に存在するとされる
南シナ海についても、ほぼ全域の領有権を主張している。そのため、南シ
ナ海の一部について領有権を主張するベトナム、マレーシア、フィリピン
などの国々と対立している>(WSJ3/5)
現実はかくの如し。高原は「脱暴力」を唱える日本平和学会にも加盟して
いるが、要は岩波に代表される中共大好きというオオエ真理教狂信者だろ
う。アカの機関誌「世界」の常連のようで「北東アジアの安全保障と憲法
9条」という座談会で「いま日本国憲法の平和主義は完全に死文化しようとしている。私たちのとるべき道はどこにあるのか」と論じている。東大教授のオツムの程度は低すぎる。(2014/3/6)