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簡単に人を殺す人間が増えているような気がする

柏連続通り魔 容疑者「感情が高ぶった」…任意同行で「チェックメイト」
産経新聞 3月6日(木)7時55分配信
自宅の捜索が終わり、捜査員に連れられて自宅を後にする竹井聖寿容疑者=5日午後7時15分、千葉県柏市 (宮崎裕士撮影)(写真:産経新聞)
千葉県柏市で2人が死傷した連続通り魔事件は5日、現場近くに住む自称無職の竹井聖寿(せいじゅ)容疑者(24)が強盗殺人容疑で逮捕された。「感情が高ぶった」「金を取る目的で刺した」。竹井容疑者は素直に容疑を認めているというが、事件の翌日には、報道陣に「犯行を見た」と冗舌に証言していた。自宅マンションの家宅捜索では、会社員の池間(いけま)博也さん(31)を殺害した凶器とみられる刃物なども見つかった。
「チェックメイト」。逮捕された竹井聖寿容疑者は、5日朝に捜査員から任意同行を求められ、チェスで「詰み」を意味するこの言葉をつぶやいたという。自宅は、事件現場から20メートルほどの場所にあるマンションの4階。1階には殺害された池間博也さんも住んでいた。近所付き合いは少なかったとみられ「(容疑者と)面識がない」というマンション住民が多かった。
竹井容疑者は千葉県警の家宅捜索にも立ち会ったが、捜索終了後はマンション前で見守る報道陣や近隣住民らをにらみつけ、自らマスクを外し、意味の分からない言葉で怒鳴るなど、興奮した様子を見せた。
一方、事件翌日の4日夜には現場で取材をしていた産経新聞など報道陣に「犯行を見た」と話していた。
竹井容疑者は「3日午後11時半ごろ、『おいこら』という怒鳴り声が聞こえたので、玄関から外をみると、(池間さんと犯人が)もみ合っていた」と説明。取り囲んだ報道陣に臆する様子もなく証言した。
さらに「犯人は手に30センチほどの長さの刃物を持っており、暗闇でもギラギラ光っていた」「犯人は『ハハハ』と笑い声を上げたり、奇声を上げたりしながら、牛刀のようなもので倒れた男性に馬乗りになり、背中を何度も刺していた」と状況を細かく話した。池間さんについて問われると「面識はない。同じマンションの住人が刺されているなんて分からなかった」。犯人は「身長約175センチで黒ずくめ」などと答えた。
不可解な部分もあった。犯人が車を奪った状況について、竹井容疑者は「(犯人は)たまたま通りかかった車の前に立って止め、運転していた男性を引きずり出した」と証言。しかし、県警によると、犯人は、人が倒れているのを不審に思った男性が、車を止めて降りたときの隙を見て、男性の車に乗り込んだという。事件の目撃者は複数いたが、「犯人が笑っていた」と証言したのは竹井容疑者1人だけだった。
「(事件を)撮影した6分くらいの動画もある」とも主張。報道陣から動画の提供を求められると、「事件の解決に一役買いたいが、警察に『外にもらすな』といわれた」などと釈明し、提供しようとはしなかった。さらに「もし、犯人が同じマンションに住んでいたら怖い」として、テレビカメラに対しては「顔を写さないでね」「音声も変えてほしい」などと、繰り返し要望していた。捜査幹部は「容疑者からのビデオの提供はない」と話しており、竹井容疑者の作り話だった可能性が高い。
犯罪心理に詳しい臨床心理士の長谷川博一氏は竹井容疑者の行動について「アリバイ工作的に虚偽証言をするケースは考えられるが、自ら語ることは通常は考えられない。犯行直後の興奮状態の中、冷静な判断を欠き、『だれかに話したい』という心理が働いたのではないか」としている。