つづきー中国のプロパガンダを証明する(錯覚を与える)言動とは?
中国のプロパガンダを証明する(錯覚を与える)言動とは?
・日本を取り戻す!(アメリカから?)
・東京裁判は勝者の断罪!(日本は悪くない、悪いのはアメリカだ?)
・侵略の定義は定まっていない!(日本は侵略国ではない。アメリカが勝手に歴史をねつ造したのだ!)
・靖国参拝!
・アメリカ製憲法改正!(アメリカの呪縛から脱却するぞ!?)
・戦後レジームからの脱却!(アメリカ支配からの脱却?)
これらはすべて、自虐史観から脱却した私たちには理解できるものです。
しかし、日中戦争前夜の現在、総理の言動はすべて「中国の主張の正しさを裏付ける証拠」として悪用されてしまいます。
安倍総理も閣僚の皆さんも、「右傾化、軍国主義、歴史見直し」ととられるような言動は、一切封印するべきです。
いつまで?
中国が民主化されるまでです。
では、「慰安婦問題」はどうすればいいのでしょうか?
これは、バレナイように実績のあるNGO、NPOに大金をわたし、積極的にやってもらうべきです。
大金といっても、何十億円レベルで全然変わることでしょう。
今の政府は、国のために戦っている人たちに冷たすぎます。
国が前面に出ると、また「歴史見直しの証拠」として悪用されるので、民間にやってもらいましょう。
しかし、金銭的支援をするのは、当然だと思います。
▼日本も「防戦」ではなく、「反撃」を
次。
今、日本のイメージがO、中国のイメージがOと仮定しましょう。
中国は、「靖国参拝」を批判する。
すると、日本のイメージがマイナス100になり、中国のイメージは0のままです。
がんばって誤解をといても、日本のイメージは最良0に戻るだけ。
中国は痛くもかゆくもありません。
だからどんどん攻撃します。
韓国を使って従軍慰安婦問題を盛り上げれば、日本のイメージはマイナス200。
中国O、韓国Oのまま。
日本が懸命に弁明しても、最良で0に戻せるだけ。
中国、韓国は全然損をしない。
彼らは、「攻撃すればするほど得をする」と思っている。 だから攻撃の手をゆるめません。
ではどうするか?
今、日本は0、中国は0だとします。
中国は「靖国」を批判して、日本のイメージがマイナス100になった。
すると、日本はすかさず反撃し、中国のイメージをマイナス100にしました。
つまり、日本を批判したことで、中国も国際的イメージが悪くなり、「損」をしたのです。
中国が日本のイメージをマイナス200にしたら、日本は中国のイメージをマイナス200にする。
ある時期まで戦いはつづくでしょうが、いずれ「お互い損だからこの辺でやめましょうや」となります。
今のままだと、中国、韓国は、「日本は叩いても叩いても言い訳するだけで怖くないぞ!どんどんやっちまえ!」
となる。
ここは半沢直樹のように、「倍返し」しなければならない。
中国が日本をマイナス100にした。
すると日本は中国のイメージをマイナス200にした。
これだと中国の損が大きいので、はやく休戦が訪れます。
▼日本は中国の「世界観」をうて!
では、どうやって攻撃するか?
中国は日本の「世界観」「政策」をねつ造し、世界にひろげています。
だから、日本も中国の「世界観」「政策」をうつべきなのです。
ちなみに欧米の世界観は「自由・平等・友愛」。
政策は、「民主主義」「言論の自由」「信教の自由」「結社の自由」など。
一方、中国の世界観は、「共産党が中国を支配つづけるべきだ!」です。
ひょっとしたら、「中国は世界の覇権国家になるべきだ!」かもしれない。
政策的にも「共産党の一党独裁」「言論の自由を認めない」「信教の自由を認めない」「結社の自由」を認めない。
これを具体的に攻撃してみましょう。
たとえばミュンヘンの例で。
↓
<歴史・尖閣で日中応酬=岸田外相、批判に反論─ドイツ
時事通信 2月2日(日)0時18分配信
【ミュンヘン時事】ドイツで開かれているミュンヘン安全保障会議で1日午後(日本時間同日夜)、アジアなどの地域問題に関する会合が開かれ、岸田文雄外相と中国全国人民代表大会の傅瑩外事委員会主任委員が歴史認識や沖縄県・尖閣諸島をめぐり、激しくやり合った。
傅主任委員はこの中で「最も重要なのは日本が第2次大戦の犯罪を否定していること。歴史教育の失敗だ」と批判。
また、「日本が大戦で起きたことに誠実に向き合えば、周辺国と和解できる」と主張した。
尖閣問題でも「主権は放棄しない」と強調した。
この後演説した岸田外相は「日本は歴史を直視し、大戦や植民地支配について反省を明確に表明している」と反論。
「日本は戦後一貫して東アジアにおける自由、民主主義、法の支配を擁護してきた」と訴え、国際社会に理解を求めた。>
↑
これどうですか?
中国は、「日本は歴史を否定している」というのです。
日本は、(たとえば)これでマイナス100ポイントです。
これにたいし岸田さんが、「日本は歴史を直視し、大戦や植民地支配について反省を明確に表明している」と反論。
これでマイナス100が、マイナス50くらいになったのでしょうか?
「嘘も100回いえば真実になる」ので、またもや中国の勝ちです。
でも、岸田さんがここで、こう言い返せば?
<この後演説した岸田外相は「日本は歴史を直視し、大戦や植民地支配について反省を明確に表明している」と反論。
「日本は戦後一貫して東アジアにおける自由、民主主義、法の支配を擁護してきた」と訴え、国際社会に理解を求めた。>
この後、
<実際、世界の安全保障上最大の問題は、日本ではなく中国である。
この国は、自由民主主義がスタンダードの世界で、いまだに共産党の一党独裁をつづけている。
我が国日本や欧米では当然の、民主的選挙もなく、言論の自由も、信教の自由もない。
もし中国が本当に世界平和を求めるのなら、いますぐ民主的選挙を実施し、言論の自由、信教の自由を認めるべきだ。
ノーベル平和賞受賞者・劉暁波氏を「民主化を求めた罪」で投獄しつづけているのは民主世界への挑戦だと誰もが感じている。>
これで、日本マイナス100、中国マイナス200です。
これを、毎回中国が日本批判するたびに繰り返せば、「日本を批判すればするほど、中国のイメージが悪くなる」ことになる。
それでようやく「休戦しましょう」となるのです。
いまみたく、「靖国参拝の真意は・・・」なんておとなしくやってたら、また必ず負けますよ。
▼まとめ
長くなったので、まとめます。
1、中国・韓国は、戦略の階層で一番上に位置する日本の「世界観」「政策」を攻撃している
2、一方日本は、基本的に批判されたことに「弁明するだけ」なので、中韓は全然痛みを感じない
3、だから、中韓は、安心して攻撃しつづけている
4、日本の戦いは、「批判への弁明」だけであり、これは「戦術レベル」の戦いである
5、しかも国は加勢してくれず、民間の有志が自腹で戦う消耗戦
6、だから政府は、実績のあるNGO、NPOを金銭的に支援すべきである
つづいて、「情報戦に勝つ方法」。
1、日本は、中国と「戦争状態にある」自覚をもたなければならない
実際中国はそういう自覚をもって日本を戦略的に攻撃しつづけている
2、安倍総理の言動が、中国のプロパガンダに力を与えている
だから、総理と閣僚の皆さんは、「軍国主義」「右傾化」「歴史の見直し」と解釈される、一切の言動を封じるべきである。
それは、中国が民主化されるまでつづけるべき。
3、そのうえで、日本は中国の「世界観」「政策」を攻撃すべきである
4、欧米の世界観は、「自由・平等・友愛」
中国の世界観は、「不自由・不平等」
欧米の政策は、「民主主義」「言論、信教、結社の自由」など
中国の政策は、「非民主主義」「言論、信教、結社の自由を認めない」
日本は、中国が我が国を批判するたびに、遠慮なくこの国の「世界観」と「政策」を攻撃しなければならない
となります。
日本が気合をいれてやれば必ず勝てます。
だって、どう考えても日本より中国の方が、「異質な国」なのですから。
ただ、やらなかったら、また2次大戦と同じ結果になります。
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発行者 北野 幸伯