会社も悪かった部分もあると思った | 日本のお姉さん

会社も悪かった部分もあると思った

単純作業の仕事をする人には、能力給に突然変えることで
給料を減らそうとするな。
周辺地域の同業者の水準と比べて同じなどと言うな。
いろんな手当を突然廃止するな。
契約を更新しないと脅すな。
阿部利樹容疑者(49才)は、少し精神が幼稚で他の人よりも自分の感情をコントロールできない部分がある犯罪者気質の人だったのかもしれないけれど、
給料が前のまま、年功序列型だったら
別に文句もなく普通に仕事をして問題を起こさなかった可能性は高いと思う。
普通の人は、不満があっても我慢して
犯罪を犯さないけれど、今まで日本の会社が従業員を好きなようにいたぶってきても、日本人は真面目だから事件が起きなかっただけかもよ。
これからは、もっと従業員を人間扱いして突然給料体系を変えて減給したりして従業員を苦しめないでほしいと思う。
職場に監視カメラを付けて、食品テロを起こすとどうなるか、従業員を日ごろから教育するのは結構なことだけど、その前に、会社を愛し、仕事を愛するように、きちんと働いた者には報酬を与えて普段から給料でねぎらってほしい。
能力が無くてリーダーや班長にも就いておらず、何年働いても給料が上がらない人は、心に不満を抱える場合もあると思う。
能力給で人を評価するのは、営業など、客を選べるなどの自由があって、売り上げを伸ばすような立場の人だけにしてほしい。

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農薬混入事件容疑者 月収19万円、息子も同じ工場で勤務した
NEWS ポストセブン 1月31日(金)7時6分配信
アクリフーズ群馬工場で製造中の冷凍食品に農薬「マラチオン」を混入したとして、同社の契約社員・阿部利樹容疑者(49才)が偽計業務妨害容疑で逮捕された。2005年に同社に入社した阿部容疑者が、2012年の夏頃から頻繁にトラブルを起こすようになっていたという。
「冷凍食品の包装室の従業員との間でトラブルを起こしたことがあったんですが、その時に、会社から“同じことをしたら契約を更新しない”と通告されてしまったんです。阿部容疑者は翌日も怒りが収まらず、更衣室のロッカーを蹴り、“ふざけんなよ!”と大きな声で怒鳴っていたそうです」(社会部記者)
彼を変えてしまったものは何だったのか。その理由のひとつに、会社の給与体系の変化があったと、阿部容疑者を知る工場関係者は言う。
「2012年4月にそれまでは年功序列型だった給与体系が、業績に応じて変動する能力型になった。それにともなって、家族手当や早出・遅出の手当も廃止されてしまったんです。会社は“周辺地域の同種産業と比較しても、平均的な水準”と説明していますが、多くの従業員がそれまでに比べて給与が下がったと不満を持っていました阿部さんもそのひとりです」
手当がなくなってしまった阿部容疑者の月収はおよそ19万円だったといわれている。大卒の平均初任給程度ではあるが、彼の場合、妻子を養う身であるうえ、多趣味で、さらには1000万円ほどの住宅ローンが残っている。仕事内容はこれまでと一切変わらないのだから、不満を抱くのは当然だろう。
恨みは金銭的なものばかりではなかった。かつて同工場に勤務していた従業員によると、「契約社員は正社員から下に見られ、不満を抱いている人は多かった」という。
「実はこの工場で、阿部さんの息子さんも契約社員として働いていた時期があるんですよ。ただ息子さんは、“こんな給料じゃやっていけない”とすぐに辞めてしまった。父親の面子はまるつぶれだったと思います。だからこそ、正社員転換や給料アップへの思いは人一倍強かったかもしれません」(ある工場関係者)
工場従業員約300人のうち時給制の契約社員は約200人で7割近くを占める。「職責を果たせば、正社員に転換されることもある」と会社から説明されていたというが、工場のリーダーや班長になることが前提条件にあり、正社員になれる人は年間わずか3人程度だという。
「昨年の夏のボーナス時に、自分より職歴の浅い同僚に金額を聞いたら、阿部さんは自分の方が低いことがわかったんです。ここ2年ほど給与が上がらないばかりか、リーダーや班長にも就いてなかったので、“やってられない”ってこぼしていましたよ」(前出・工場関係者)

※女性セブン2014年2月13日号