向かいの廊下から丸見えだった?
「入浴後、女湯の向かいの廊下に歩いて渡ったところ、女湯のガラス窓の外に掛けてあったすだれが外されており、女湯の中が廊下から丸見えになっていたことに気付いたという。」
本当に自分たちの姿が丸見えだったと分かったらショックだよ。
富山県のある温泉に行くと男湯と女湯の真ん中が筒抜けになっていた。
気味の悪いお爺さんがその筒抜けの部分の岩の下に来て、女湯をガン見していた。田舎の温泉宿はあまり女性の気持ちを気にしてくれない部分があるようにも思う。中学生の時の話だから今はどうなっているのか分からない。不思議だったのは、女性たちがそのお爺さんを全く無視していたこと。
温泉側がワザと男性客のために女湯と男湯の間を空けているのかと思った。
母親に「見て!お爺さんが岩の下から女湯を見ているよ!」と言っても母親は何も言わなかった。
町の中にあるお風呂屋さんの番台の下にテレビのモニターがいくつもあって、女子の風呂場の様子が全部丸見えになっているのを見た時もびっくりした。その風呂屋には二度と行かなかった。事故や事件が起きた時直ぐに入っていけるように隠しカメラを取り付けていたのだろうけど、番台の下にモニターがあったら嫌だ。客にも見えるじゃん。
独身女性や独身男性専用の安い団地の1階にある浴場では、10時を過ぎてもまだ客がいると、番台のお爺さんが電気を消して中に入って来て掃除を始める。女性が裸で体を洗っているのに、暗いからといっても、そういうことをされるのは嫌だ。留学生らは、本気で嫌がっていた。
日本では昔温泉は混浴だったらしいが、その名残が残っているのだろうか。
銭湯に男の番頭さんがいること自体が不思議なことなのかもしれない。
普通の温泉でも、露天風呂だと、向かいの山から誰かが見てそうな気もするが一緒に行っている友人のB子ちゃんによると「気にし過ぎ」なのだそうだ。
武田尾(たけだお)温泉の老舗温泉旅館(兵庫県西宮市)に行ってショックを受けた親子も、気にし過ぎなのかもしれないが、嫌なものは嫌だ。神戸地裁尼崎支部に提訴するほど嫌だったのだ。そういう客もいるので、温泉や風呂屋さんはちゃんと女性を守ってほしいと思う。女湯のガラス窓の外のすだれを外したのも軽い気持ちでやったのだろう。
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関西の奥座敷「女湯」30分間丸見え…独身女性ら老舗旅館を提訴
産経新聞 1月21日(火)9時28分配信
旅館の女湯が廊下から丸見えになっていたため精神的苦痛を受けたとして、大阪府内の30代の独身女性と50代の母親が、「関西の奥座敷」として知られる武田尾(たけだお)温泉の老舗温泉旅館(兵庫県西宮市)に対し、慰謝料など約200万円の損害賠償を求め、神戸地裁尼崎支部に提訴していたことが20日、分かった。女性らは「盗撮され、インターネットに掲載される恐れもあった。宿泊者に対する義務違反が著しい」と主張している。
訴状などによると、女性らは昨年8月、家族3人で旅館に1泊予定で訪問。女性と母親が内湯の女湯に午後3時ごろから約30分間、入った。入浴後、女湯の向かいの廊下に歩いて渡ったところ、女湯のガラス窓の外に掛けてあったすだれが外されており、女湯の中が廊下から丸見えになっていたことに気付いたという。
女性らの指摘に対し、旅館側は謝罪として宿泊費から1万円値引きすることを申し出たが、女性らは宿泊を取りやめた。女性はその後、胃痛や不眠を訴え、病院で不安抑鬱状態と診断された。女性らの代理人弁護士は「30分もの間、独身女性が入浴姿をさらされていたことは多大な精神的苦痛につながる」としている。
一方、旅館側は「謝罪など、できる限りの対応はした。女湯が外から見える状況になっていれば、すぐに入浴をやめるはず。約30分間も気づかないまま入浴していたというのは考えられない」とし、争う方針を示している。
武田尾温泉 兵庫県西宮市と、隣接の宝塚市にまたがる武庫川渓谷の温泉郷。江戸初期に豊臣方の落ち武者、武田尾直蔵が、まき拾い中に発見したと伝えられ、名前の由来になっている。春の桜や秋の紅葉の美しさでも知られており、水上勉の小説「櫻守」の舞台にもなった。