特定秘密保護法は、今の日本にとって不可欠だ。 | 日本のお姉さん

特定秘密保護法は、今の日本にとって不可欠だ。

「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成25(2013)年12月3日(火曜日)
通巻第4081号
◆書評 ◇しょひょう ▼ブックレビュー ■ BOOKREVIEW
困った隣国の主張には呆れるばかり、何を血迷ったか
『悪韓論』につづく韓国の本質を解剖分析して痛快に批判を展開
室谷克実『呆韓論』(産経新聞出版)
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『言いつける』『讒言が得意』、それが韓国の千年かわらない民族のDNAである、と著者は力説する。
ベストセラーとなった『悪韓論』の続編とも言える最新作が本書である。室谷氏は、あきれかえるほどの韓国および韓国人の特質を余すこところなく伝えている。
韓国が「普通の国」であると考えたら大間違い、全ての問題を日本に押しつけてシラッとしている国だからである。
韓国の朴権惠政権は「なにごともうまく行かない為政者にとって、一服の清涼剤は『反日の団扇』で扇ぐことなのだろう」ということである。
「そんな国とどうつきあうべきなのか」という大命題に本書が迫るのだが、執筆中にも「あまりに呆れることが多いので、『呆韓論』の書名にした。これを「アキカンロン」と呼んで貰っても結構」となる。
韓国は恨みをこめて民族千年の恨みが日本にある、と獅子吼するが、ちょっとまった。千年というなら、
「日本にだって韓国に謝罪と賠償を要求する権利がある」と著者。
なぜなら「高麗とは、統一新羅と李氏朝鮮の間にあった王朝だ。この王朝の皇太子が、元の皇帝フビライに『日本は、いまだ陛下の聖なる感化を受けておらず。。』と述べたことが、元寇への決定的な要因となった。元寇の主力先兵は高麗兵であり、指揮官の中でも好戦的だったのが高麗人だったとこは、中国の正史『元史』にも、朝鮮の正史『高麗史』にも記述がある。壱岐・対馬に上陸した高麗兵は、どんな残虐行為を働いたのか。それからまだ1000年を経ていないのだから、日本にも高麗の後を継ぐ国である韓国に謝罪と賠償を要求する権利がある」
それにしても困った隣国である。
○◎
樋泉克夫のコラム
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【知道中国 1000】
――「・・・うっかりものもいえんなあ、と誰かが笑った」(火野の番外)
「赤い国の旅人」(火野葦平 『世界紀行文学全集』修道社 昭和46年)
火野は昭和32年に「新怪談集」(『東京』1957年12月9日)を著し、2年前の中国旅行を回想しているが、そこには共に中国を旅した左翼進歩派のデタラメ極まりなく厚顔にして無恥で言語道断な行状――今風に軟らかく表現するなら“極めてトホホ”――が綴られている。おそらく常久も、そんな仲間の1人だったに違いない。
「私たち一行の中には、左翼の人がかなりいた」。彼らは「赤一辺倒であ」り、「中共のあらゆることを礼賛し、新中国をあたかも天国のように賞揚していた」のである
だが肝心の「赤一辺倒」も、中国を離れるや、なにやら怪しくなってきた。「四十日ほどの視察旅行を終えて、香港に出たとき、左翼人諸氏の大部分がガラリと変化した。解放されたようにホッとした顔つきになり、買い物したり、ごちそうを食べたり、酒を飲んだり、インバイを買ったりして、ノビノビと手足をのばしたのである」。
なんと、そういうことか。
「左翼人諸氏の大部分」は「赤一辺倒」の衣を脱ぎ捨て「ノビノビと手足をのばし」、俗にいう“命の洗濯”を愉しんだわけだ。香港での彼らの振る舞いを、「左翼人諸氏」ではあるが所詮は男という動物に過ぎないと笑って済ますこともできなくはないが、帰国後の言動を知れば知るほど、今からでも遅くはないから徹底糾弾したくもなる。なんと香港で「インバイを買ったりして、ノビノビと手足をのばした」「左翼人諸氏の大部分が」、「日本へ帰ってくると、・・・今度は、堂々と、・・・新中国を礼賛した」のだ。香港の「インバイ」は北京が仕掛けたハニートラップではないと、いったい誰に証明できるのか。
因みに火野が記している一行のメンバーを挙げると、「戸上君(天理教布教師)」「道谷団長(経済学博士、農学博士)」「深田女史(児童文学者)」「私を戦犯呼ばわりした常久さん(労働運動家)」「清水さん(日本矯風会会長で、有名な菓子屋の奥さん)」「大木さん(詩人)」「長谷部さん(参議院議員、社会党左派)」「佐倉さん(専修大学経済学教授)」「鶴岡さん(部落解放委員会)」「竹下さん(戸畑商工会議所会頭)」「村井さん(地質学者、北大教授)」「革命が好きでないらしい篠原さん(自由党員で、婦人科医師)」「松原、岩淵(国鉄労組)」。この他にも参加していたはずの「左翼人諸氏」のうちの何人が、果たして「香港でインバイを買ったりして、ノビノビと手足をのばした」挙句に帰国後、「今度は、堂々と、・・・新中国を礼賛した」のか。開いた口が塞がらない。いや、怒りを覚える。
ここで興味深い記述を紹介しておきたい。火野訪中2年後の1957年秋――中国全土を巻き込んで反右派闘争が展開された年であり、悲惨極まりない結末に終わった大躍進政策開始1年前――山本健吉、井上靖、十返肇、堀田善衛、多田裕計、本多秋五らと共に第2回訪中日本文学代表団の一員に加わった中野重治の「中国の旅」(『世界の旅 8 中国・東南アジア』中央公論 昭和
37年)の一節である。
中野は火野の「新怪談集」を引用しながら、「こんなことも私たち一行には全くなかった」と胸を張る。中野の記す「こんなこと」が、火野の「解放されたようにホッとした顔つきになり、買い物したり、ごちそうを食べたり、酒を飲んだり、インバイを買ったりして、ノビノビと手足をのばした」ことを指すことは、容易に想像できる。やはり火野が記したような「左翼人諸氏」の香港での振る舞いが、中野ら、つまりは「左翼人諸氏」の間では公然の秘密だったと考えても、強ち間違いではなさそうだ。愉しんだのは復路だけ、いや往路も、か。いずれにせよ招待者側には筒抜けだったはず。帰国後に「堂々と、・・・新中国を礼賛」した折、香港での密やかな愉しみが脳裏に浮かぶことはなかっただろうか。
火野は「或る漠然とした不安のために」と記し旅行5年後の昭和35年に自ら命を絶つが、「左翼人諸氏」は操られるままに日中友好運動を叫び、日本を貶め続けたのである。
《QED》
(読者の声1)貴誌書評、呉善花『なぜ反日韓国に未来はないのか』に関連して、1945年12月の東亜日報を読むと日本敗戦後の朝鮮の変化が興味深い。まず戦前は大正・昭和といった年号(戦前も皇紀は不使用)だったのがいきなり壇君歴に変わる。1945年は壇歴4278年です。
他に目立った紙面の変化といえばアメリカが米国から美国へと中国式に。12月10日には「大韓民国臨時憲章」なるものまで発表されている。この民国というのはリパブリック(共和国)を中国式に翻訳したもの。中華民国(台湾)では今年が民国102年だったと思います。紙面では金九臨時政府主席と李承晩博士の扱いがほぼ同等。後の路線対立をうかがわせます。
12月11日紙面では「朝鮮内日本権益 全人民○均配(美国倍賞使節言明)」なる記事もあります。同日一面には「日本系統銀行接収」の記事。こうして日本の財産を奪っておきながら、いまだに謝罪と賠償を要求する。
12月17日 一面、東京発UP「天皇生神観念抹消○厳命」、倫敦(ロンドン)発「猶太(ユダヤ)人六百万虐殺」の記事。ユダヤ人600万人虐殺というのは戦時中からのロンドンのプロパガンダによるものだという説を裏付けます。1946年になると「1946年1月9日第三種郵便物認可」の表記。戦前の東亜日報も「第三種郵便物認可」でしたから戦前の法律をそのまま引き継いだことがわかります。
1946年2月11日紙面「独逸降伏後三朔以内○蘇聯○日本○宣戦 十日、美・英・蘇三国○○一斉○発表」とヤルタ協定の内容を公表。2月14日「朝鮮米対日密輸○ 美軍、日本沿海全域○哨戒中」 朝鮮米は戦前
から日本の方が高く売れるから対日輸出が盛んだったのに、現在では日本による収奪だと歴史を書き換えてしまう。
2月16日には珍しく広告。「最高級化粧品 品質本位・製造販売 朝鮮資生堂株式会社
資生堂京城販売会社」、世相もやっと落ち着いてきたのでしょうか。
2月21日紙面の太極旗、太極円が現在のものと違い90度回転しています。伝統といってもほとんどでっち上げ、韓国海軍など国旗・軍艦旗の掲揚ルールも知らない。軍艦旗は通常艦尾に掲揚し、国旗は艦首に掲揚するのがルール、他国に寄港する際は、メインマストに相手国の国旗を掲揚し、その国に対して敬意を払う。この場合、相手国の国旗は自国国旗と同じ大きさにする儀礼があります。ところが韓国海軍はメインマストに巨大な太極旗を掲げて他国の港に入っていく。自己顕示欲だけ強く協調性のかけらもない半島人らしい振る舞いです。
もっとも韓国の軍艦旗は韓国統監府時代の旗そっくりで、世界的に大人気な旭日旗の足元にも及ばない不出来なもの。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E9%9F%93%E6%B0%91%E5%9B%BD%E3%81%AE%E5%9B%BD%E6%97%97
これでは太極旗を掲げたくなるのも無理ないのかもしれません。
旭日旗が「戦犯旗」だという主張など劣等感の裏返しに過ぎないことがよくわかります。
(PB生、千葉)
(読者の声2)特定秘密保護法案は米国の劣化版 -60年後公開では官僚組織を牽制出来ない-
●特定秘密保護法は、今の日本にとって不可欠だ。
特に中国の明確な領土的野心への対応が喫緊である中、制定を急ぐ必要がある。
●しかしながら、米国と同様のものを作ればよいものを、特定秘密事項公開を原則最長60年後(米国は原則最長30年)とする等劣化しており、政府・官僚組織の権力乱用を牽制できない。
●安倍政権及び与野党は、米国と同様のものを作るべく参院審議で修正協議を行うか、今国会での制定を諦め、次期国会で仕切り直すべきだ。
安倍政権は先月26日、特定秘密保護法案を衆院で通過させた。このまま行けば、今国会に於いて参院で多数で可決成立する。
何故、こんなに成立を急ぐかと言えば、緊迫度を増す中国北朝鮮への対応が必要であり、またそれに関し米国政府から要請があったためだ。当の米国政府は、日本の特定秘密保護法案については、恐らく次のように考えている事と推察される。
「米日で中国北朝鮮に対処して行かねばならない中、今回成立の見通しが立った事を同盟国として高く評価する。政府への牽制機能が弱いとの批判があるが、それは日本人が決める事だ。」
筆者は当初不覚にも、安倍政権は提出法案内容を、政府への牽制機能を弱く曖昧なままとして置き、国会審議の中でみんなの党、維新等の「中間野党」に花を持たせ、最終的には米国と同様のものを作るものと楽観視していた。
しかしながら、衆院を通過したのは、両党の自民擦り寄り合戦の結果、更に分り難く、およそ法文とは思えない程の曖昧な表現で出来た代物だった。
特に特定秘密事項公開については、原則最長30年後なら、当事者が引退後も赤っ恥を掻くかも知れないから牽制になるのであって、60年後には墓の中に入っているから何の牽制にもならない。
これを看過してしまうのは、国会議員・マスコミを筆頭とした日本人の構造的思考力の弱さの現れである。
米国政府も安倍政権も、この法案に関して政府への牽制機能を弱める事には元々強い拘りはないだろう。
この法案に乗じて、権限拡大を目論む霞が関の官僚機構にしてやられたという事だ。
繰り返すが、特定秘密保護法は必要だが、安倍首相は後世の批判に耐え得るものを作らねばならない。君側の奸は、斬らねばならない。
(佐藤鴻全、千葉)
(読者の声3)「スルヤ・クマール・ボース氏の講演」(大東亜会議70周年記念大会)
11月6日、東京憲政記念館において大東亜会議70周年記念大会が開催されました。70年前の大東亜会議で、感動的なスピーチをした、インド仮政府のチャンドラ・ボース首班の親族(兄の孫)である、スルヤ・ボース氏が、基調講演を行いました。
素晴らしい内容でした。
ビルマのバー・モウ首相が会議で「インドの独立なくしてアジアの独立なし」と述べたこと、そしてこれに答えて、チャンドラ・ボースが「本会議は解放された諸国民の会議であり、正義、主権、国際関係における互恵主義及び互助の原則に基づき、世界のこの地域に新秩序を創建しようとする会議です。」と述べたことを紹介しつつ、いかにこの会議がアジアの人々にとって画期的な意義のある会であったのか、またそれは世界にとって大きな意味のある会議であったのか、ということを述べています。
大東亜会議が、日本の傀儡政権を集めた会議だなどと偉そうに言う人は、このボース氏の講演に耳を傾け、さらに会議の参加者の烈々たる主張に一度は耳を傾けてほしいものです。あなたこそが欧米の傀儡かもしれません。アジア人を馬鹿にしてはいけません。
英文を下記の通り英語版サイトに掲載し、NewsletterNo.62で海外に広く発信しました。
日本語訳はこちら:http://hassin.org/01/wp-content/uploads/Bose.pdf
平成25年11月30日 「史実を世界に発信する会」 茂木弘道拝
Surya Kumar Bose’s Address at 70th Anniversary of
Greater Asia Conference
Mr. Surya Bose, grand children of brother of Netaji Subhas Chandra Bose made
a speech at a conference memorizing 70th Anniversary of Greater East Asia
Conference which was held on 5th and 6th of November, 1943.
The modern media claims that Japan’s war against Europeans and Americans 70
years ago was merely an extension of the global “aggressive war” that was
World War II. However, a closer look at the Greater East Asia War will
demonstrate that it was in fact an Asian struggle against Western
colonialism. A show of Asian unity was the Tokyo Greater East Asia
Conference.
The aim of the Conference was to declare a new order in East Asia, an order
that was free of Western colonialism and to start a new era with Asians in
full control of their own destiny. Given her historical and cultural
significance, India was seen as pivotal to Asian freedom. Indeed, Prime
Minister of Burma Dr. Baw Maw, who spoke at the Conference, emphatically
stated: “Asia… cannot be truly free unless India is also free”.
*Full text: http://www.sdh-fact.com/CL02_1/103_S4.pdf
*Summary: http://www.sdh-fact.com/CL02_1/103_S2.pdf
*Author profile: http://www.sdh-fact.com/CL02_1/103_S3.pdf
Questions are welcome.
incerely,
MOTEKI Hiromichi, Secretary General
for KASE Hideaki, Chairman
Society for the Dissemination of Historical Fact
Note: Japanese names are rendered surname first in accordance with Japanese
custom.
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『増長し無限に乱れる欲望大国、中国のいま』(石平氏との第二弾 ワック、945円)
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