俳句のようなもの | 日本のお姉さん

俳句のようなもの

彼岸花
彼岸忘れず
萌え出でぬ


温暖化
短き秋に
虫の声


台風に
倒れし稲も
刈り取られ


側道の
フェンスに干さるる
稲の束


風止みて
香り漂う
金木犀(きんもくせい)


愛猫と
別れし日の香(か)
金木犀(きんもくせい)


独り身の
10月末の
モンキチョウ


暑き秋
ドングリ無くて
熊迷う


雨上がり
煤煙(ばいえん)落ちて
清々し


三日月の
下に零(こぼ)るる
星ひとつ


いつぞやは
三日月吊れり
星ピアス


彗星(すいせい)の
尾っぽ観んとて
待ちわびぬ


捨てられし
子猫が我の
後を追う


小(ち)さき猫
エサを運びし
他人(ひと)を追い


飼い猫の
冬毛も揃う
夜寒し


衣替え
遅れて悩む
何ぞ着ぬ


シミ怖し
小春日和に
日傘差し