<キリン>釧路市の女性が募金で購入、動物園に寄付 | 日本のお姉さん

<キリン>釧路市の女性が募金で購入、動物園に寄付

<キリン>釧路市の女性が募金で購入、動物園に寄付
毎日新聞 10月10日(木)8時30分配信
お披露目を待つキリンの「スカイ」=釧路市動物園提供
北海道釧路市の60~70代を中心とした女性たちが募金をしてキリンを購入、釧路市動物園に寄付した。贈呈式が10日行われる。「子どもたちのためにプレゼントしよう」と集めた約5400万円が結実した。市民が寄付金をもとに大型動物を動物園に寄贈する試みは、全国的にも珍しい。お披露目は12日から。
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「なんでキリンがいないの?」。きっかけは釧路市の主婦、坂本陽子さん(79)の友人が、孫に聞かれて困ったことだった。釧路市動物園は財政難からゾウやキリンといった看板動物の不在が続き、入場者数が低迷していた。
坂本さんは「皆でお金を集めてキリンを贈ろう」と発案。5000万円を目標に、昨年春から20人で募金活動を始めた。「本当に集まるか不安になった時期もあったが、『早くキリンを見たい』という声に励まされた」。自費で米カリフォルニア州の動物園を訪れて協力を求め、施設管理状況の視察もした。
各地の動物園と交渉した結果、盛岡市動物公園がおびひろ動物園(北海道帯広市)に貸し出している雄のスカイ(1歳)を540万円で購入した。羽村市動物公園(東京都)から雌のコハネ(1歳)を来春にも借り受け、残った資金は施設整備に充てることになった。
日本動物園水族館協会の副会長で東山動植物園(名古屋市)の橋川央(ひさし)園長は「住民が商工会議所などを動かし購入した例はあるが、募金をした例は聞いたことがない」と話す。坂本さんは「動物園が元気になれば、まちが元気になる。今後も側面から支えたい」と語った。【近藤卓資】
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