李克強が活発外交を展開したが、ブルネイで中国が鮮明に孤立 | 日本のお姉さん

李克強が活発外交を展開したが、ブルネイで中国が鮮明に孤立

「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成25(2013)年10月11日(金曜日)
通巻第4042号
李克強が活発外交を展開したが、ブルネイで中国が鮮明に孤立
ケリー国務長官は領土問題でフィリピンの立場を支持した
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中国の横暴に眉をひそめてきた東南アジア諸国が足並みを揃え始めた。
ブルネイの首都バンダルスリブガワンにおけるアセアンならびにアジア首脳サミットの会議場での一連の出来事。
ややこしいがアセアン十ヶ国に日韓中の三カ国が加わって「アセアン+ 3」。これに米、ロシア、豪、インドなどが加わって18ヶ国で開催するのが最終日の「アジア・サミット」
「法の支配」を前面にだして、中国の海洋進出を明確に牽制し、「フィリピンのベニグノ・アキノ大統領が『法の支配が存在しない地域に発展はない』と演説すると、ケリー国務長官は『スカボロー岩礁をめぐる領海問題ではフィリピンを支持する』とした」(ヘラルド・トリビューン、10月10日号)。
今回、ケリーはオバマ大統領の名代でもあり、その発言の意味は重い。
対して中国は「領海問題は個別貳国間の話し合いで決めることであり、米国はそもそも当事者でもなく、部外者ではないか」と発言を封じ込めようとするが、米国は「フィリピンと米国は安全保障条約を結んでいる」と対応した。
中国がすすめる、たとえばマレーシアとの貿易拡大、輸入促進などによって個別撃破をねらう遣り方を牽制するといった具合で法整備をこわそうとする。しかしラオス、カンボジア以外に中国の姿勢と同調的なところはない。つまり東南アジア首脳会談は、中国の鮮明な孤立化を物語った。
安倍首相はと言えば、南シナ海の安全航行に言及し、「地域と国際社会全体の関心事項であり、すべての関係国が国際法を順守し、一方的な行動を慎むべきだ」と強調、「法的拘束力で紛争を未然に防ぐ『行動規範』の策定に向けてASEANと中国の間で話し合いが公式に始まったことを歓迎する」とした。
日本のほか10カ国から南シナ海について発言がみられ、そのうちの7カ国が安倍首相と同様の姿勢で、中国が突っぱねる当事者国家同士での解決というごり押しは少数意見に留まった。
(読者の声1)「史実を世界に発信する会」にご支援をお願いします!
南京事件、慰安婦問題、尖閣問題、竹島問題、日中戦争、大東亜戦争等々、日本を不当に貶めるブラック・プロパガンダが、某近隣諸国をはじめとする勢力によって、世界に広がっています。
これに断固として対抗して、正しい史実を世界に発信していくべき任にある外務省は、残念なことに、それを行っていません。この現状を憂えて、我々は、加瀬英明先生を中心にして、「まず隗より始めよ」の精神で実践に立ち上がりました。爾来7年余、これまでに書籍18冊、論文50点、20点以上の公開書簡を英訳(一部は中文訳)してサイトに掲載し、また、Newsletter により、海外に発信して
まいりました。これらの英文情報は、海外の学者にかなり使われており、又日本の海外発信活動を行う方々にも利用されております。史実のアーカイブを構築していくことを目指しております。
*英文サイト: http://www.sdh-fact.com
*日本文サイト:http://hassin.org
このボランティア活動は、外務省はおろかどの特定団体の支援を受けることなく、趣旨にご共鳴いただく『真日本人』有志の皆様の物心両面にわたるご支援によって支えられております。現在550名ほどの年会費をお納めくださる会員と、随時ご寄付をして下さる300名ほどの方がおられ、そのお蔭で活動を続けております。
現在なんとか頑張っておりますが、ご高齢で会員をやめられる方もかなりおり、是非とも新しい会員の方、もしくはご支援者が出てきてくださることを切望しております。
個人年会費(1口)1万円、賛助会員(1口10万円)、法人会員(30万円)、支援賛助金(御随意)となっていますが、日本語サイトの『支援のお願い』をご覧ください。申込書もダウンロードできます。
http://hassin.org/kifu/
なお、会費、寄付の状況は毎月イニシャルで
http://hassin.org/01/houkoku/
に載せ、収支報告は半年ごとに監事がチェックし、加瀬会長に報告した後、同じくここに掲載しております。
会の役員、顧問等につきましては、http://hassin.org/01/about/menber
をご覧ください。
また、会の活動を紹介したパンフは、http://hassin.org/01/wp-content/uploads/111.pdf
をご覧ください。
皆様のご理解とご支援よろしくお願いいたします。
(史実を世界に発信する会事務局長 茂木弘道)
(読者の声2)テレビ朝日の昼や夕方の報道バラエティ番組では北朝鮮最新情報がたびたび取り上げられます。
10月10日夕方の番組では首都の様子。外国貿易でノルマを超えて得た利益は個人に還元するということで富裕層が出現、豪華レストランも次々にオープンだとか。平壤駅前にはタクシーの列、一見カローラかと思うもそんなはずもなく、中国のパクリ・カローラ(BYD-F3)でした。
9月のレコードチャイナの記事では「平壌市内には7~8社のタクシー会社があり、合わせて約700台を所有する」とありますから、想像以上に改革開放路線は進んでいるようです。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130920-00000029-rcdc-cn
先日の昼の番組では平壌市内の高層アパート、なんと37階建て。住んでいるのは一般の労働者との触れ込みですが宣伝用なのはあきらか。広いリビングには東芝の大型液晶テレビ、キッチンには日立の大型冷蔵庫。扉を開ければ北朝鮮では「豊かさの象徴」である卵が30個以上も山積み状態。ソファの上で遊ぶ子供の腰にはおもちゃの日本刀。かつて北朝鮮のホテルでは日本製の家電製品に聞いたこともない北朝鮮ブランドを貼付け、あくまでも「国産」であると言い張っていましたが、今や日本人記者の取材にわざわざ日本メーカーの家電製品を用意するあたり日本政府に対するなんらかのメッセージなのかもしれません。
家電製品よりも気になったのが卵です。せっかく用意した卵ですが、白玉・赤玉・中間色とまちまち。これは鶏の品種がバラバラというか雑種なのでしょう、要するにまともな養鶏場もないことを物語ります。
番組とは別ですが、北朝鮮と中露国境に近い羅津港、1990年代には日本もかなり乗り気だった羅津港開発計画、中国・ロシアがそれぞれ50年の使用権を得て埠頭の開発競争中。
http://www.asahi.com/international/update/0923/TKY201309230330.html
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=0724&f=politics_0724_001.shtml
北朝鮮としては日本にも進出してほしいのが本音なのでしょうか。
(PB生、千葉)
(宮崎正弘のコメント)日本が来てくれると明日には繁栄すると錯覚していますよ。自分ではたらく意思はない。人の努力を評価しない。自立心はない。まさに山賊国家の構造、体質。直接行って工事しない限り、カネだけを援助したら、まるまる消えて元の木阿弥。
まだ日本時代のダムに電力を頼っているようですから。

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