タンク汚染水、外洋に流出 | 日本のお姉さん

タンク汚染水、外洋に流出

タンク汚染水、外洋に流出=入れ過ぎで漏えい、天板閉じず―福島第1
時事通信 10月3日(木)10時52分配信
東京電力福島第1原発の貯蔵タンクから2日に汚染水漏れが確認された問題で、東電は3日、汚染水が外洋に流出したことを明らかにした。タンクを囲うせき内にたまった水を入れ過ぎたことが漏えいの原因という。タンクは傾いた地形の場所にあり、天板を厳格に閉じずに使用していたため、端から汚染水が漏れたとみられる。
東電の尾野昌之原子力・立地本部長代理は同日記者会見し、「(汚染水が)海へ出ていると考えている」と述べた。
東電はせきの外に流出したタンクの汚染水の量を約430リットルと推定。汚染水には、ストロンチウムなどのベータ線を出す放射性物質が1リットル当たり58万ベクレルの濃度で含まれていたという。
漏れたタンクから1、2メートルの位置には、外洋につながる排水溝がある。2日夜採取した排水溝の水からは、ベータ線を出す放射性物質を同1万5000ベクレル検出。より海に近い地点では同840ベクレルと、前日に比べ約7倍に上昇した。
東電によると、漏えいタンクを含むタンク群は、西から東へと傾いた地形の場所に5基並び、連結して使用している。タンクは直径9メートル、高さ8メートルの円柱状。漏えいタンクは一番東側にあり、天板から10センチの位置まで水を入れていた。天板はボルトで留める構造だが、実際に締めていたのは一部分だけだった。
2日午前中にせき内にたまった水をこの5基のタンクに入れる作業を実施。最も高い位置にある西側のタンクの水位計を見ながら作業していたため、低い東側のタンクの端から漏えいしているのに気付かなかった。

汚染水4トンあふれる=福島第1、移送先タンクで―東電
時事通信 10月1日(火)13時16分配信
東京電力は1日、福島第1原発で放射性物質が含まれた水をタンクに移送したところ、約4トンがあふれて周囲の土壌に染み込んだと発表した。水の入れ過ぎが原因とみられ、東電が経緯を調べている。
東電によると、1日午前11時50分ごろ、福島第1原発4号機南西側で、汚染水を保管している貯蔵タンク群を囲むせき内の水を、近くの別のタンクへ移送していたところ、移送先の貯蔵タンクから水があふれているのを協力企業の作業員が見つけた。約20分後に移送を停止した。
あふれた水に含まれている放射性物質の種類や濃度は分かっていないという。