イスラエルからのニュース
2013年 9月11日(水)
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*シリアの化学兵器を国際管理下に置くとの、ロシアの提案をシリアが 受け入れる意向を示した。オバマ米大統領は、軍事攻撃の正当性を主張しつつも、ロシア案を前向きに検討する考えを表明。(P,H,Y)
*2010年に刑務所で自殺したとされる元モサド職員の遺族に、イスラエル政府が4百万シケルという破格の補償金を支払いへ。(H,P)
*機密解除された古い米国CIAの文書中に、イスラエルが化学兵器を生産していたと示唆する記述。1973年のヨム・キプール戦争の前後に製造か。軍事施設の衛星画像などにもとづき推測した。(P,H)
*エジプト暫定政府が無免許のイスラム教説教者がモスクで説教をすることを禁止。対象者は5万5千人で、その多くはムスリム同胞団を支持する指導者。イスラム過激派に対する弾圧と見られている。(P)
*イランのロウハ二大統領が、核開発の中止を要求する欧米に反発。「 核開発の権利を手放すつもりは微塵もない」と発言した。(Y,P,H)
*トルコで反政府勢力のデモが継続中。昨日は22歳のデモ参加者の男性が警察との衝突で死亡した。デモはさらに拡大の兆し。(Y)
*ヨム・キプールが始まる今週金曜日に、イスラエルに対しテロ活動を行うよう、ファタハ傘下のアルアクサ殉教団が呼びかけ。ただし、同組織のガザ指導部が西岸地区の本部に無断で行なったもよう。(P)
*今日はアメリカ同時多発テロ事件から12年目。エルサレムの米国領事館はイスラエル在住の米国人に特別な警戒を呼びかけた。(H)
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*スノーデン氏が公表した資料から、米政府が傍受した多くの通信内容をイスラエルが自由に利用していたことが判明。外国が対象との政府の説明とは違い、米国民の通信が含まれていた可能性も。(Y,H,P)
*シナイ半島にあるエジプト軍の情報局本部に、爆弾を載せた車が突っ込み自爆。少なくとも9人が死亡した。シナイ半島ではエジプト軍の武装組織に対する掃討作戦で激しい戦闘が続いている。(Y,P,H)
*ロシアがイランに、新型のS300対空ミサイルと、新たな原子炉を提供することに同意したと、ロシア紙が報道。米国のシリア攻撃が迫 る中、ロシア国内ではイラン支援を求める声が高まっている。(Y,H)
*シリアの化学兵器を国際管理する条件を定めた安保理決議案を、フランスが作成。アサド政権が条件に違反すれば軍事攻撃もありうると、フランスは強調したが、ロシアはそのような条項には反対。(P)
*オスロ合意20年の集会で、2000年頃に和平交渉に関わったシェル氏が講演。今回の交渉で最終合意は困難との見方を示した。(P)
*ダマスカス近郊のキリスト教の町マアルーラで、シリア軍と反政府勢力が激戦。互いに、相手がキリスト教遺跡を壊していると宣伝合戦。
この町では、まだイエス時代のアラム語を話す人々が暮らす。(H)
*テルアビブ南部でビルの改修工事中に天井が落ちる事件があり、1人 が死亡、4人が負傷。死傷者は全てアラブ系市民の作業員。(H,Y)
*ヨム・キプールを前に、生きた鶏を殺す「カパロット」の風習をペレツ環境相が批判。「ヨム・キプールは悔い改めの日であって、動物を苦しめる日ではない」と語った。この風習は廃れつつある。(P)
2013年 9月13日(金)日没からヨム・キプール
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*ヨム・キプールを前に、国防軍は西岸地区周囲の検問所を閉鎖。空港も土曜日の夜まで閉鎖へ。猛暑の中、一日飲食を断つため事前に大量の水を飲むよう赤盾ダビデ社(赤十字に当たる)が勧告。(H,Y,P)
*シリアのアサド大統領が、化学兵器を手放す条件として、米国が軍事攻撃への言及をやめ、反政府勢力への軍事支援を中止することが必要だとTVで発言。米国などの立場とは大きな違いがある。(H,Y,P)
*ハマスがシナイ半島の武装勢力に地雷を提供し、自動車爆弾の製造技術を教えたと、エジプトのテレビ局が報道。ハマスは否定。(P,H)
*ネタニヤフ首相とヤロン国防相が、ガンツ参謀長の任期を1年延長すると決定。「優秀な指導力を発揮している」と参謀長を称賛。(Y,H)
*オバマ米大統領がイランのロウハ二大統領と、シリア問題や核開発問題について秘密協議を行っていると米国の新聞が報道。今月末の国連 総会の際に、両首脳が直接会談をする可能性があるという。(Y)
*国連の調査の結果、シリア軍が8月21日に神経ガスを使用した証拠は濃厚だと関係者。アサド政権側が使用したと見られている。(H)
*EUがイスラエルとの協力合意に「入植地はイスラエルではない」との明記を求めている問題で、今後も協力関係を続けたい双方の実務担当者が問題の回避策を協議中。新基準の実施は11月以降か。(P)
*内戦で負傷したシリア人をイスラエルの病院が治療中。今までに治療した人は計86人に。現在も入院を続ける14人は、米国が早くシリアを攻撃し、アサド大統領を退陣に追い込んでほしいと語った。(Y)
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発行:「シオンとの架け橋」 http://www.zion-jpn.or.jp/
編集:石井田直二 naoji@zion-jpn.or.jp