汚染水漏れ口を2年超放置 福島第一、対策発表の一方で | 日本のお姉さん

汚染水漏れ口を2年超放置 福島第一、対策発表の一方で

汚染水対策に国費投入=福島原発、凍土で遮水壁―政府
時事通信 8月7日(水)11時37分配信
菅義偉官房長官は7日午前の記者会見で、東京電力福島第1原発の汚染水問題への対応について、安倍晋三首相が同日午後の原子力災害対策本部会議で、茂木敏充経済産業相に国費による対策の実施を指示することを明らかにした。
汚染水対策は、原子炉建屋への地下水流入を防ぐために、周囲の土を凍らせて遮水壁をつくるのが中心となる。菅官房長官は会見で「これだけ大規模な凍土による遮水壁は世界でも例がない。国も一歩前に出て実現を推進する必要がある」と強調した。
経産省は2014年度予算の概算要求に関連費用を盛り込む見通し。

汚染水漏れ口を2年超放置 福島第一、対策発表の一方で
図:福島第一原発 汚染水流出の構図
拡大福島第一原発 汚染水流出の構図
 【奥山俊宏、多田敏男】福島第一原発の放射能汚染水流出について、東京電力が事故直後の2011年4月、流出元の建屋と地下坑道の間の「遮断」を防止策として公表しながら、2年以上、建屋の漏れ口をふさがずに放置していたことが分かった。今夏、汚染水が海へ漏れていることが判明し、ようやく遮断工事の試験の準備に入った。対応の遅れが汚染拡大を招いた可能性が高い。
 東電は11年3月27日、2号機タービン建屋そばの地下坑道に毎時1千ミリシーベルト超の汚染水がたまっているのを見つけ、翌日発表した。その際、地下坑道と建屋地下階の仕切りが津波で破られ、水の通り道ができたようだと説明した。朝日新聞記者は当時の会見で、汚染水が坑道のつなぎ目から地下に染み出して海へ漏れ出す可能性を質問したところ、東電の課長はその可能性を認めていた。
 東電は同年4月17日に事故収束への道筋を発表。2号機の汚染水流出で「再発防止策を検討・実施」した例として、実施済みの二つの対策と並んで「トレンチ(坑道)と建屋間の遮断」を発表資料に明記した。だが、実際は漏れ口をふさいで遮断しておらず、その後も放置していた。坑道の海側の端をコンクリートや砕石でふさぐ応急措置で十分と考えたとみられる。
 今年6月以降、汚染された地下水が海に流出していることが分かり、坑道にたまった汚染水が地下に染み出して海へ漏れた可能性が強まっている。東電によると、今も建屋と坑道は筒抜けで、高濃度汚染水が新たに流れ出している恐れがあるという。
 東電は坑道の海側の端をふさいだ措置が「トレンチと建屋間の遮断」にあたると取材に対して主張。建屋の漏れ口の遮断は、政府の指示で12年5月に「信頼性向上対策」をまとめた以降は検討してきたが、「(技術的に)難しく、結果として今も閉塞(へいそく)できていない」としている。
福島第一原発 汚染水漏れと事故が発生
6.08.2013, 08:48
日本当局は、福島第一原子力発電所で、地下に汚染された水がたまった事が原因で事故が発生したと伝えた。もしただちに解決法が見つからなければ、汚染水の太平洋への流出は加速されてしまう。
エンジニア達は、損傷を受けた原子炉の冷却水が海に漏れないよう、地下に巨大なバリアを建設したが、汚染水の水位が急速に上昇し、今やバリアを越えてしまう恐れが生じている。なお汚染水貯蔵用巨大タンクが、原発を囲んでいるが、ほとんどすべてがすでに満杯の状態だ。
BBCロシア語サービス
http://japanese.ruvr.ru/2013_08_06/119169673/